東京都は、昨年2014年12月に決定した豊洲新市場の2016年11月開場について、2015年7月17日の第17回新市場建設協議会で、来年2016年(平成28年)11月7日(月)を開場日とすることで業界関係者との間で合意し、決定。その日の午後に行なわれた舛添要一東京都知事定例会見で、正式に発表した。
加えて、市場の開場に伴い、臨時休業日を4日間設定することも決定。11月3日(木)から、4日(金)、5日(土)、6日(日)が設定され、この4日間を使い、市場関係者は築地から豊洲への大規模な引っ越し作業にあたることになる。
▲中央卸売市場の岸本市場長が冒頭挨拶
- 日時 2015年7月17日(金)12:00〜
- 場所 築地市場第4会議室(東京都中央区)
- 主催 東京都中央卸売市場(詳細)
名称は「豊洲市場」、配布資料は開場日の「一行」のみ
正午過ぎに始まった第17回新市場建設協議会。開催場所である築地市場第4会議室では、協議会の開催前に、東京都と市場関係者との間で非公開の会議を行ない、その場で開場日、臨時休業日などが協議されたようだ。
▲中央卸売市場の飯田一哉新市場整備部長
午後の舛添知事定例会見では、仮称となっていた豊洲新市場の名称について「豊洲市場」と発表した。
▲名称「豊洲市場」を発表する舛添知事
新市場建設協議会で配布された資料は、前回第16回会合と同様、たった一行で、「豊洲新市場開場日 : 平成28年11月7日(月)」とだけ書かれたものだった。前回も、「豊洲新市場開場時期 : 平成28年11月上旬」とだけ書かれた資料が配布されている。
▲豊洲新市場開場日:平成28年11月7日(月)とだけ書かれた資料
課題を残したままの「豊洲市場」――都の不備が発覚し不安が残る土壌汚染
東京都は、開場日を来年2016年11月7日とし、臨時休業日を4日間と決めたが、築地市場の豊洲市場移転までは、まだいくつもの課題を残す。
これまで、都は移転計画をめぐって、いくつもの失態を起こしている。
2011年に開始された土壌汚染対策工事は、当初、8ヶ月を予定していたが、対策工事の1年延期が発表されていた。
その後、1年延期した対策工事が、さらに半年延期された。工費についても、当初は586億円だったが、延期に延期を重ねたために、849億円にまで跳ね上がった。
加えて、豊洲市場は東京ガスの工場跡地であり、これまで、環境基準をはるかに超える汚染物質が見つかっている。環境学者からも「日本最大級の汚染地帯」と指摘する声が聞かれている場所だ。
にもかかわらず、都は法で定められている調査を怠るなど、ずさんな土壌汚染対策の実態が明らかになっている。
施設使用料が決まらないまま、引っ越し日だけが決まる矛盾
深刻な土壌汚染、致命的な物流効率の悪さ、大型飲食店・レジャー施設事業者の撤退…問題だらけの築地市場移転、迷走する豊洲新市場は2016年11月7日に開場することのみが決定 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/253468 … @iwakamiyasumi
食に対する安全と健康は無視?
https://twitter.com/55kurosuke/status/622510637516611584