江東区で見つかった野鳥から鳥インフルエンザウィルスが見つかった問題に関し、東京都の舛添要一知事は11月18日、定例の記者会見で、関係部局で行なう高病原性鳥インフルエンザ対策連絡会議をこの日、開いたと報告した。
この野鳥は、すでに鳥インフルエンザの陽性反応と判明しているが、強い毒性の高病原があるかについては、現在国の検査機関で検査中で、判定には一週間ほど時間がかかるという。
(IWJ・石川優)
特集 築地市場移転問題
江東区で見つかった野鳥から鳥インフルエンザウィルスが見つかった問題に関し、東京都の舛添要一知事は11月18日、定例の記者会見で、関係部局で行なう高病原性鳥インフルエンザ対策連絡会議をこの日、開いたと報告した。
この野鳥は、すでに鳥インフルエンザの陽性反応と判明しているが、強い毒性の高病原があるかについては、現在国の検査機関で検査中で、判定には一週間ほど時間がかかるという。
記事目次
■ハイライト
会見で舛添知事は、「高病原性であっても、鳥インフルエンザは、鳥からヒトへは感染いたしません。念のためには都民の皆様にむやみに野鳥に触れないようにするとともに、糞などに触れた場合にはしっかりと手洗い、うがいなどをしていただきたいと思っております」と注意喚起を呼びかけた。
築地市場移転問題をめぐり、東京都は今年2014年2月、第5回土壌汚染対策工事と地下水管理に関する協議会を開催。築地市場の移転先である江東区豊洲の用地の土壌汚染対策工事の状況を市場関係者らと協議した。その協議会の場で、市場関係者から土壌汚染対策工事完了後に安全宣言はしないのかと要求されている。
舛添知事は今年9月16日、東京都知事として15年ぶりに築地市場を視察。同日に豊洲新市場予定地にも足を運び、豊洲の土壌汚染対策は「10月末に終わる」と言及していた。
10月末に終わると説明していた土壌汚染対策について、市場関係者からは、工事完了後に東京都が安全宣言をすべきだと要求されていたが、都は沈黙している。
土壌汚染対策法によれば、対策工事後に2年間の地下水モニタリングをするとあるが、この地下水モニタリングをせずに都は建物の工事に入ると説明している。地下水のモニタリングと同時並行で施設建設工事を行ない、何としても2016年の開場にこぎつけたい考えだ。
この日の会見で舛添知事は、豊洲新市場予定地の安全宣言に関するIWJの質問にこう答えている。
「10月末で終わるということで、その後、終わっていないという報告は来ていませんので、基本的には終わっていると思っています。スケジュールどおり、きちんとやっているので、そこで完了ということなので、具体的にそうではない別のスケジュールが遅れたというようなことがあれば、私の方に報告があると思いますので、報告がないということは、予定どおり終わって、別に安全宣言をしなくても、それで終わっていれば、終わったと私は理解しております」
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