日本は、米中が絆を深めるための共通の敵に!? ~孫崎享氏インタビュー 2013.6.17

記事公開日:2013.6.17取材地: テキスト動画独自
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(IWJテキストスタッフ・曽我/奥松)

特集 TPP問題

 2013年6月17日(月)16時から、東京都内で、岩上安身による「孫崎享氏インタビュー」が行なわれた。6月7日(現地時間)、アメリカ西海岸で行われた米中首脳会談で、オバマ米大統領は、習近平中国国家主席を手厚く歓待した。一方、2月に訪米した安倍総理は、日本の総理としては、かつてないほどの冷淡な対応を受けている。これについて、孫崎氏は「アメリカは中国にラブコールを送るために、日本を袖にしている」「最悪の場合、日本は米中の共通の敵にされてしまう」と語り、中国の台頭によって、これまでの日米関係が変質する可能性を示唆した。

■イントロ

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 「アメリカに従順な安倍総理に、なぜ対応が悪いのか」と尋ねる岩上に、孫崎氏は「アメリカが相手国に求めるのは、自分たちが儲けられるかどうか。それを外交の基準にしている」と答えた。続けて、「オバマ大統領は資金集めがうまい。その資金の出所がウォール・ストリートである」と述べ、米国産業界との繋がりを説明。象徴的な事例として、人権無視がいわれているウズベキスタンの金鉱山開発への融資を挙げた。その上で「日本は、同盟国であること、同じ価値観であることを重視して外交をしようとする」と、外交姿勢の違いを指摘した。

 「日本には米軍基地がある。戦略的に日本が必要なので、大切にするはずだ」という、親米保守派の意見があることについて、孫崎氏は「アメリカは日本を奴隷だと思っている。米国と中国、ホスト同士で話をする時に、奴隷は関係ない。オバマ大統領は、その考えが特に強い」と一刀両断にした。

 日中関係が悪くなれば、米中関係は良くなるため、孫崎氏は「アメリカは中国に対してラブコールを送るために、日本を袖にしている」と述べた。さらに、「オバマ大統領は、安倍総理の歴史認識を問題視している。それは日米関係の悪化を憂慮しているのではなく、日本が原因で米中関係がおかしくなることを危惧しているからだ」と語り、アメリカにとって、日本の保守派は負の遺産でしかないこと、岸信介氏がアメリカに大切にされた理由などを説明した。

 日本の北朝鮮外交については、孫崎氏は「中韓関係が良くなった結果、中国が北朝鮮に対して厳しい態度で接するようになった。そのため、北朝鮮は6ヵ国協議に戻るようになり、日本だけ、拉致という問題が残った」と現状を語り、「日本政府は、いつまでも拉致問題にこだわるのではなく、優先順位を主体的に組み替えて対応すべき」と主張した。

 「日本は、今後どうすればよいのか」との岩上の問いかけに、孫崎氏は「アメリカの軍産複合体と手を切り、尖閣問題を棚上げすればよい。軍産複合体は、アメリカ国内で今後衰えていくだろう。今の時代は、戦争で賠償金を取るという形ではないため、戦争した分だけ負債が増えて、国が崩壊する」と答えた。しかし、尖閣諸島問題について、米中首脳会談の内容は十分に明かされておらず、孫崎氏は「尖閣は日本にとって死活問題である」との懸念を示した。その上で、「先の米中首脳会談では、軍と軍の間で、どのような攻撃に対して、どう対応するか、一つひとつ正確に伝えたのではないか」と推測。「中国軍副参謀総長が『尖閣問題を棚上げする』と主張しているので、日本が手を出さない限り、中国は動かないだろう」との見通しを述べた。

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