富坂氏は、トランプ政権の対中戦略が変化したのは、2025年10月に韓国の釜山で行われた米中首脳会談からだと指摘している。
トランプ大統領は、会談後の11月3日に『CBSニュース』のインタビューで、「中国と仲良くする方が、しないよりまし」「米中が良好な関係を保つことは重要」などと語った。
岩上安身が、「こんな時期に、中国・ロシアを敵視しながら、『核武装しよう』と言い出す(高市政権の)神経というか、センスが(信じられない)」と指摘すると、富坂氏は、以下のように自身の考えを示した。
「日本は、陣営対立が、すごく居心地がいいんでしょうね。(中略)
中国に突っかかれば突っかかるほど、アメリカが大事にしてくれるという、すごく単純な(考えを持っている)。
日本って、すごく単純な公式が好きですよね。一つ公式ができると、それをやり続ける。
例えば、バカな話が、(高市総理がトランプ大統領を)『ドナルド』と呼ぶこと。(中略)
(当時のロナルド・レーガン大統領と中曽根康弘総理の)『ロン・ヤス関係』って、それはある程度、関係ができたから、『ロンヤス関係』はありだし、しかもあの時って、日米貿易摩擦というのがものすごく大変な国際問題だったからこそ、ファーストネームで呼び合うというのが、演出されたわけですよね。
だから、ある一定のメッセージ性をもって、大事だったかもしれないけど、今、そんなことは全然なくて、意味ないところで、いきなり、そんなに親しくもないのに、『ドナルド』って呼びかけに行くというのは、ちょっと痛いですよ。
なんで外務省が、そういうことを演出するのかわからないし、あの(米国が)忙しい、これから中国のトップを、一番自分達が緊張してやらなきゃいけない相手を(米国が)迎える時に、わざわざ入り込んできて、日米首脳会談をそこにぶち込んで、『先に会ったから勝ちだ』みたいな、そんなね。
しかも、あのあとであんなこと(習近平主席を歓待)をやられちゃうと、むしろ比べられちゃう。
それもたぶん、公式だと思うんですよ。『先に会いました』と。
だけどそれは、実際の効果とは、まったくかけ離れたものを、そこで作り出してしまう」。
米国は、2025年12月に発表した「国家安全保障戦略(NSS)」の中で、「北京との間に真に相互に有益な経済関係を維持できれば、米国は世界最大の経済大国の地位を維持できる」と表明している。
富坂氏は、中国市場が世界最大であることを指摘し、「当たり前の話」だと、以下のように述べた。
「これまでは、中国と争って、自分が圧倒的に強い立場で、これから伸びていくアジアを支配していくことが、アメリカの利益だと思っていたわけです。
だけど、争うことにコストをかけるのではなくて、『中国を含めた「利益生み出しマシーン」を利用していこうぜ』という話です。
正しいと思いますね」。
【3】のメンバー限定版では、上述のNSSについて、富坂氏が「米国はずっと、中国は1979年当時の世界最貧国のひとつだと思っていた」ということが書いてあることを明らかにした上で、さらに「内政不干渉は、米国の建国の精神」だと書いてあることも明らかにした。
富坂氏は、「民主主義を押し付けないということ」だと述べ、「これは中国が聞きたかった言葉だと思う」と語った。
【3】の会員向け完全版では、上記のメンバー限定版の内容に加え、米中関係の改善でハシゴを外された日本の進むべき道について、議論を深めた。
「手の平を返して、『中国と仲良くしたい」と言えば、拒否されないと思う」という富坂氏の発言を受けて、岩上安身は「中国やロシアと仲良くし、エネルギーをもらって、市場を活用し、その上でミドルパワーとして生き残って、BRICSにも入れてもらうのもありではないか」との考えを示した。
■【3】エッセンス版
【3】のメンバー限定動画は、以下のURLで御覧いただけます! こちらの内容は、ハイライト版には収められていないので、Movie IWJのメンバーとなって、詳しいお話をお聞きになってください!
【メンバー限定・3】トランプ関税の影響は米国内での値上げか商品がなくなるかの2択! 脱工業化した米国に中国を抑える手段はない! 岩上安身による拓殖大学教授・ジャーナリスト 富坂聰氏インタビュー 第4弾
https://youtu.be/lFVx-nYOgXg































