インタビューの最後のパートでは、植草氏に投資の極意を教えていただいた。
植草氏が「当たり前と言えば、当たり前の話」だとしてあげた3つの極意とは、損切り、逆張り、利食いである。植草氏は、以下のように解説した。
「ただ、そうは言いながら、皆さん、この罠に陥るんです、ほとんど。
私が、第1の鉄則にしているのは、損切りなんです。損切りルールを、かなり厳格に決めています。特にこれは、基本的には個別株投資での手法です。
一定のルールを定めて、一定水準を下回ったら、確実に売る。売ると損は出ますけど、率を決めて限定しておけば、そこで損は食い止められるんです。放置すると、損は際限なく広がる可能性が出てくる。これが第1なんです。
しかし、毎回、損切りしていると、財産がなくなってしまいます。ですから、損切りに追い込まれない買い方が大事になります。それが、この逆張りです。
逆張りというのは、高い時に買うのではなく、安い時に買うということです。さらに言うと、『逆張りの順張り』と言っているんですけど、逆張りというのは、非常に危険なんです。大きく下がってから買いに行くと、もっと下がる場合が、かなりあるんです。
大事なことは、大きく下がって反発が始まったかもしれない、そこで(買いに)入る、ということなんです。それでも騙されるんですけど、その時は1番に戻って、損切りをする。
基本的に、大きく下がった時に買うんですが、でも将来的にダメになっちゃう企業は、そのままゼロになる可能性があるんです。でも、長期的に優良な企業は、時折大きく下がる。
これは、個別企業によってまったく違うんですけど、株価が循環変動のパターンを作る企業と、ずっと右肩上がりでじわじわ上がる企業と、企業によっても個性があって、全然違うんですけど、あらかじめ優良企業を選別しておいて、その優良企業が大きく下がるところを待つんです。
仮に、そこで買って、ちょっと下がったとしても、本当に優良企業であれば、そのままゼロになるということはないですから。
ですから、投資家が株価操縦をして、激しい値上がりするものを、よく『仕手株』とか『箱株』とか『ボロ株』とかいいますけど、そういうのはやめた方がいい。
基本的には、王道の優良企業です」。
さらに植草氏は、3番目の極意の利食いについて、次のように説明した。
「利益が出たら、確実に売ること。利益確定をする、ということです。
『利食い千人力』という言葉もあるんですけど、利食わないと意味がないんです。
それも、最初は利益が積み上がるまでは、利食いの率を低くする。(中略)
利益を上げる一番の鉄則は、欲をかき過ぎないことなんです。だいたい、欲をかきすぎると、裏目に出ます。
売ったあと、上がる場合もあるんです。でもそれは、縁がなかったと思うしかないんです。
それで、ある程度利益が積み上がってきたら、ちょっと大物も狙えるようになります。大きな利益率まで待ってみよう、ということができます」。
さらに植草氏は、「年利回り8%を9年続ければ、資産は倍増する」として、独自の「資産倍増する5つの心得極意と2つの言葉」を紹介した。
■【3】エッセンス版


































