6月14日(金)、学校法人森友学園の国有地売却をめぐる財務省の公文書改竄問題で、改竄を強いられ、自死した近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)の妻雅子さん(53)が、財務省が改竄に絡む行政文書を存否も明かさずに不開示としたのは不当として、国に取り消しを求めた訴訟の控訴審第3回口頭弁論が6月14日、大阪高裁であった。
国に対する情報公開請求で赤木雅子さんは、①裁判所に対して不開示決定取消請求訴訟を起こす一方、②情報公開・個人情報保護審査会に対して、審査請求を申し立てていた。
① については、2023年9月14日大阪地裁は原告赤木雅子さんの請求を棄却した。
② については2024年3月29日情報公開・個人情報保護審査会の答申は「書類の存否を明確にして、開示決定すべき」であった。(財務省が大阪地検に任意提出した文書などの開示)
つまり赤木さんが求めている文書の公開を、裁判所と国の審査機関と真逆の結論が出たことになる。
国の審査機関が、「開示」の答申をしても、法的拘束力はなく、財務省はふたたび「不開示決定」をした。
2024年6月14日の大阪高裁は、雅子さん側が「不開示決定の経緯を聞く必要がある」として、鈴木俊一財務相と当時の同局局長や元東京地検検事の郷原信郎弁護士の尋問も請求している件につき判断が下され、証人尋問が行われるか結審してしまうか? という法廷だったが、被告の国側がさらなる準備書面を7月5日までに提出すると述べ、次回期日8月23日に持ち越しとなった。従って法廷は10分足らずで閉廷した。