2023年4月18日(火)大阪市内にて、財務省による森友文書「不開示決定」に対して赤木雅子氏が取り消しを求めた裁判の口頭弁論後の記者会見が開催された。
原告準備書面に関する裁判所からの質問について、高須賀彦人弁護士から、以下のように被告側とのやり取りの経緯説明があった。
「被告側は『本件開示請求対象文書が検察官に任意提出されていることが明らかになると、さまざまなことがわかって捜査や公判などに不都合が生じる』と言っているが、
こちらが『移し・控えなどを持っていることがわかると不都合が生じることなど言っていないのでは?』と返すと、被告側は『いや、言っている』と述べる。
『では、移し・控えなどを持っていることがわかるとなぜ困るのか? 情報公開請求なので、写しを持っていることと、こういう文書を持っていることが結びつくことなど言っていないのでは?争点と関係ないのでは?』と主張すると、被告側は『原告準備書面で言っていたので、反論はしない』と言う。
このように様々なことを結びつけて、文書が開示されることに何かしら恐れがあるとの主張を繰り返す。坂本団(まどか)弁護士は、『自分たちで何を言ってるのか、わからなくなってるのじゃないか?』と言っていた」
また「任意提出していることがわかれば、行政文書なので、なくなって(紛失して)しまうと、行政文書の保管として困ることになる。公文書管理法の一環として保存すべき。『任意提出したということは、その写しを持っていることも当然明らかなのでは』と質問しても、被告側の反論はなかった。裁判官から『認めた訳ではないんですよね』との質問にもはっきりした回答はなかった」と述べた。