急性影響がなく、因果関係の証明が困難で、政府も大企業も軽視する、電磁波による人体への「非熱作用」! その調査法として『疫学調査』が重要!!~1.22たんぽぽ舎「電磁波の何が問題か」―登壇:大久保貞利氏(電磁波問題市民研究会事務局長) 2024.1.22

記事公開日:2024.1.29取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2024年1月22日午後7時より、東京都千代田区のたんぽぽ舎にて、電磁波問題市民研究会事務局長の大久保貞利氏を講師に招き、「電磁波の何が問題か」と題する講義が行われた。

 電磁波問題市民研究会は、電磁波問題に取り組むNGOであり、全国からの電磁波に関する相談に対応している。

 大久保氏は、2023年8月24日に東京都千代田区の衆議院第二議員会館で「基地局問題集会実行委員会」の主催により開催された院内集会でも、「基地局の問題点」と題する基調報告を行っている。

 IWJはこの2023年8月24日の院内集会も取材している。本稿とあわせて、ぜひ、御覧いただきたい。

 大久保氏は、電磁波について、「極(ごく)低周波問題」、「高周波問題」、そして「電磁波過敏症」の3つの問題があり、さらに別の角度から見ると、他の電気機器にノイズとして干渉する「電磁干渉」と、「人体への影響」の2つの側面があるとして、次のように解説した。

 「実は、政府が気にしているのは、『電磁干渉』なんですよ。ある電磁波を出す機器が、他の電子機器に影響を与える。例えば、病院の集中治療室などでは、携帯を使わせません。精密機械が狂っちゃうから。

 こっちのほうは、政府も大企業も心配しているんですよ、『電磁干渉』。

 ところが人体に関しては、割と『影響はない』と言っている。

 そういうことがあるんでしょうか? 人間の体って、60兆の細胞でできている。どんな精密機械よりも、影響があるんです」。

 大久保氏は、人体への影響として、電磁波が体内に誘導電流を発生させ、神経や筋に刺激を与える「刺激作用」、体の全身や局所の体温を上昇させる「熱作用」、そして、「熱作用」や「刺激作用」を引き起こさない程度の、微弱な生体影響を生じさせる「非熱作用」の3つがあると述べた。

 また、急性影響をともなう「刺激作用」、「熱作用」については、メーカー側も認めているが、因果関係の証明がしにくい「非熱作用」があるかないかは、争点となっていると解説した。

 大久保氏は、「非熱作用」のように、微弱で長期間被曝するケースに有効な手法として、生体実験でもなく、生体外実験でもない、実生活の人間を対象とした、メカニズムは不明だが病気の原因や本態究明に役立つ「疫学調査」について、紹介・解説した。

 講義では、5Gなどの問題についても扱われた。

 また、電磁波過敏症の当事者であったSさん(仮名)による報告では、Sさん自身の体験した症状、その原因、対策法、現状が紹介された。

 大久保氏の講義内容や、質疑応答など、詳細はぜひ全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2024年1月22日(月)19:00~21:00
  • 場所 スペースたんぽぽ(東京都千代田区)
  • 主催 たんぽぽ舎(詳細

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