2022年9月8日、午後2時より、東京都千代田区の参議院議員会館にて、「安倍『国葬』やめろ! 市民集会実行委員会」の主催により、「安倍『国葬』やめろ! 第三弾! 院内大集会&官邸前行動」が開催された。
院内大集会では、ルポライターの鎌田慧氏、講談師の神田香織氏、芸人の松元ヒロ氏、美術家の中垣克久氏らが登壇し、それぞれの「国葬反対」論を展開した。
鎌田氏は、以下のように「安倍国葬」に対する嫌悪をあらわにした。
「私も若いころからいろんな運動には参加してきました。(中略)国鉄民営化の反対とか、あるいは原発反対運動とか、いろいろやってきましたけど、今回はもっと、何か違う、すごい気持ち悪い、とか、嫌な感じ、という、侮辱されてるというような感じがしました。
つまり、『尊敬も何もしていない人』の死を悼む。もちろん、銃弾に倒れたことは不幸なことと思いますけど、しかし、個人的には別に尊敬もしていない、むしろ批判的な人だったわけですけど、それに対して、黙禱もしないでしょうけど、『弔意をもつ』、そういう強制というのはすごく嫌だな、と。
『侮辱されてる』という、そういう気持ちが一番強かったです」
集会終了後、官邸前に場所を移して開催された抗議行動では、多くの一般の参加者がマイクを握り、「安倍国葬」への思いを言葉にした。
集会の場でマイクを握るのは初めてという、脳出血による言語障害のある女性は、自身の思いを次のように、真摯な言葉で訴えた。
「本当に、安倍政権は私たちを、一刻一刻、コロナのこともそうです。経済もそうです。原発もそうです。非正規(の問題)もそうです。
私は、小さな小さな店を営んでいます。とっても苦しいです。こんなに一生懸命生きてきたのに、なんでこんなに世の中が悪くなるんだろう? 納得が、私は、いきません。
この国葬についても、(中略)私の大切な税金を、一円も、一円たりとも、この政権に、安倍さんの国葬に、使われたくありません。絶対に嫌です」
院内大集会、および官邸前行動の詳細については、ぜひ全編動画をご視聴いただきたい。