2021年9月24日、東京都千代田区の農林水産省前で、農民運動全国連合会(農民連)主催による「9.24政府は過剰米を買い上げろ!米危機打開9.24オンライン中央行動」と題した集会が行われた。共催として国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)も加わった。
この日午後、集会前に農民連、食健連などの代表らが農水省に野上浩太郎農林水産大臣を訪ね、「コロナ渦で生まれた『過剰在庫』を政府が買い取るなどして市場から隔離し、需給環境を改善するとともに米価の下落に歯止めをかけること」など3項目の「コロナ渦による米危機の改善を求める要請」書を手渡した。
集会で、農民連の長谷川敏郎会長は、要請について「熊野正士・農林水産大臣政務官が対応したけれど『現在はできません』と従来の政府答弁を繰り返すだけで、まったくやる気を見せなかった」と述べた。
さらに長谷川会長は「米の生産価格は去年よりさらに下がり、9000円台、ご飯一杯で生産者が受け取るのは、たった10円、このような値段では米作りはできません」と訴えた。
最後に長谷川氏は、野党5党が集会に参加したことを踏まえ「日本の食と農を野党連合政権で立て直すのだ、そういうキックオフ集会になるように」と締めくくった。