横浜市長選で菅総理、敗れる! 「これは俺と菅の喧嘩だ!」と吠えた「ハマのドン」推薦の山中竹春氏当選! 菅総理に支援され、あげく敗れた小此木氏は五輪中止を菅総理に進言するも聞き入れられず!? 横浜市長選は「菅政権」の終わりの始まりか!? 2021.9.2

記事公開日:2021.9.3取材地: テキスト動画
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(取材・横田一 文責・岩上安身)

 IR(カジノを含む統合型リゾート)誘致の是非が大きな争点となった横浜市長選は、2021年8月22日に投開票が行われ、IR誘致撤回を掲げた、事実上の野党統一候補・山中竹春元横浜市立大教授が、小此木八郎前国家公安委員長に、18万票以上の大差をつけて当選した。

 小此木氏はIR誘致撤回を表明したが、IR誘致を推進してきた菅総理が全面支援していた。市長選で敗れた菅総理は、秋の衆院総選挙と自民党総裁選に向け、大きく失速したことになる。

 山中氏を支援した「ハマのドン」こと横浜港ハーバーリゾート協会の藤木幸夫会長は、横浜市の地方自治を「影の市長」菅総理から取り戻すと訴え、21日の最終街宣では「単なる市長選挙ではない。私と菅の喧嘩なのです」と啖呵を切った。

 フリージャーナリストの横田一氏が、藤木会長を直撃取材すると、「政治のことは分からない」と言いながら、「ただ菅というヤツは悪い野郎だということは分かっている」と断言した。

 一方、菅総理に支援された小此木氏は最終街宣後の取材で、小此木氏が進言した五輪中止を、菅総理が聞き入れなかった悪影響について質問しても、「分からない」を繰り返した。

 22日に山中氏が当確した後の挨拶でも、藤木会長は、「菅も今日あたり辞めるのではないの」「(菅総理から)電話がかかってきたら『辞めろ』と言います」と、菅総理批判の舌鋒を緩めなかった。

 詳しくは以下のテキストと、横田氏取材の動画でご覧いただきたい!

▲山中竹春氏の最終街宣(2021年8月21日、横田一氏撮影)

IR撤回掲げた山中氏が、菅総理が全面支援の小此木氏に、18万票以上の大差で当選!

 任期満了に伴う横浜市長選は8月22日に投開票が行われ、IR誘致の即時撤回を掲げて立候補し、立憲民主党の推薦、共産と社民の支援を受けた山中竹春元横浜市立大教授が、50万6392票を獲得して当選した。

 2位は菅義偉総理が全面支援した小此木八郎前国家公安委員長32万5947票、3位は林文子現横浜市長19万6926票、4位は田中康夫元長野県知事19万4713票、5位は前神奈川県知事松沢成文氏16万2206票、6位は元内閣府副大臣(第3次安倍第3次改造内閣)・元内閣府大臣補佐官の福田峰之氏6万2455票、7位は太田正孝氏3万9802票、8位は坪倉良和氏1万9113票だった。

 史上最多8人が立候補した選挙は、IR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致を表明した現職の林市長と、IR誘致取りやめを掲げて立候補した小此木氏、山中氏の三つ巴の戦いと言われていた。

 IRを推し進めてきた自民党は、菅総理が小此木氏の全面支援を表明したことで自主投票となり、公明党も自主投票となった。

ハマのドンは吠えた! 「単なる市長選挙ではない。私と菅の喧嘩なのです!」

▲「ハマのドン」こと藤木会長が、山中氏の最終街宣で応援演説(2021年8月21日、横田一氏撮影)

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