2021年4月6日(火)、午前9時頃より、東京都千代田区の内閣府本部庁舎にて、丸川珠代 東京オリンピック・パラリンピック大臣による定例記者会見が開催された。
会見冒頭、丸川大臣より、この会見に先立ち、「ホストタウン関係省庁連絡会議」が開催され、そこで「ホストタウンの登録申請の受付時期を、オリンピック競技を受け入れる者については6月末、パラリンピック競技を受け入れる者については7月末を最終締め切りとする」旨、報告があった。
また、「東京大会に出場する(組織的なドーピングが問題となっている)ロシア人選手については、ロシア連邦ではなく、ロシア・オリンピック委員会を代表する選手として扱われるものの、引き続き、ロシア連邦を相手国とするホストタウンの登録継続、および新規登録を行なう」こと、および、「大会時に来日する選手等が、ホストタウンを直接訪問することが難しい場合には、住民と選手との交流を、オンライン等を活用して行なうことで、代替可能とする」ことについても、丸川大臣から報告があった。
丸川大臣からの報告に続いて、大臣と各社記者との質疑応答となった。
記者からの「昨日(4月5日)、愛知県に聖火リレーが入った。大都市ということもあり、沿道でかなりの密(状態)が発生したようだが、大臣としての受け止めと今後の対応などあれば教えて欲しい」との質問に対し、丸川大臣は、以下のように答えた。
「私も、正直ちょっと、(人が)多かったな、という感想がある。
まあ、一番最初に(聖火リレーが)訪れた大都市と言っていいと思う。大都市の中でも一番の繁華街が一番密だったので、やはり、ここから、大都市を走り抜ける場合には、これまでにもやっていただいてきたが、たとえば、片側通行止めにして、広く、観ていただけるスペースをとってもらうこと。また、狭くなっているところは、何らかの規制を強化する。あるいは、割り切って、公道ではないところへ(コースを)移す、などの対策をいま一度、大都市中心部では、検討し、対策を徹底して欲しい」。
また、別の記者からは、4月1日と2日に実施された長野県での聖火リレーについて、以下のように質問があった。
「長野県でのリレーはすでに終わっているが、観客の方々が密集した場面はあった。一方、聖火ランナーを先導するように、スポンサーとなっている大手企業が大型車で走行し、拍手での応援を求め、ダンサーらが、沿道の住人にタオルを配布するなどした。
沿道の住民からは、『コロナ禍でこうした演出はふさわしくないのではないか』また、『スポンサー側の演出がより密な状況を煽っているのではないか』などの指摘もあった。
聖火リレーは各地で続くが、密集への対策や演出方法を改めるなど、スポンサー側に何か求める考えを現時点でお持ちか?」。
これに対して丸川大臣は、「私どもの側から、特別何かということは考えていない」と述べ、「各県の実行委員会と組織委員会の間で、この点については、密対策のなかで、しっかり議論いただきたい」と答えるにとどめた。
丸川大臣の定例記者会見の一部始終については、全編動画を御覧いただきたい。