2021年2月12日(金)9時10分より橋本聖子 東京オリンピック・パラリンピック大臣 定例記者会見が行われた。
質疑応答において記者団の質問は、昨日11日に五輪組織委員会 森喜朗会長が辞意を示し、その後継が元日本サッカー協会会長 川淵三郎氏と目されていることに集中した。川淵氏は昨晩メディアの取材に対し、森氏より会長就任を打診され、受諾する意志を示していた。
橋本オリ・パラ大臣は、「昨日11日午前に森会長より直接電話で辞任の意向を聞いた。その際には後任の人事についての話はなかった」と述べた。
IWJは「森喜朗氏が女性蔑視発言への批判を受けて辞任し、新たに川淵氏が就任するにあたって、組織のなかで森氏の女性蔑視意見への反省はあったのか」と問うた。
橋本大臣は、後任は不明で、誰が会長に就任するか、その手続きも含めまったく決まっていないとし、「これからは、このジェンダー(社会的につくられる性差)ということを考え、オリンピズムの根本原則に則って多様性と調和を推進していく、そういう大会にしていかねばならない」と答えた。
また記者の、「問題発言と批判から森氏辞任まで一週間は遅かったのではないか。政府としてもっと早く対応をうながせなかったか」との質問に対し、橋本大臣は、「組織委員会で決める人事、判断だった。政府は信頼回復や国内外への発信に専念し辞意をうながすなどはなかった」と答えた。
※12日昼の各社報道で川淵三郎氏の組織委会長就任は見送られることが明らかとなった。
詳しくは会見の全編動画を御覧いただきたい。