PCR検査で「偽陽性」がアスリートに頻発している。
11月8日に東京で開かれた体操の国際大会「友情と絆の大会」に出場した内村航平選手は、PCR検査でいったん陽性と判定され、隔離されながら、再検査で陰性となった。
また、プロボクシングでも、元WBO アジア太平洋 ライトフライ級王者の小西伶弥選手が、試合前日のPCR検査で陽性が判明し、試合当日に中止が決まったものの、その後2度の再検査で2度とも陰性という結果が出た。
▲小西伶弥選手(ツイッターのプロフィールより)
健康なスポーツ選手に対するPCR検査は、偽陽性の確率がかなり高まる!?
小西選手は、「偽陽性」だったことを受けて次のようにコメントしている。
「11月23日の試合を楽しみにしてくださった皆様、関係者の皆様、試合をお見せすることができなくて本当に申し訳ございませんでした。僕は今回、高山選手と戦えることを本当に楽しみに万全の態勢で練習に取り組んできました。試合当日に『陽性』と聞かされた時は本当に信じられませんでしたが、2度にわたる検査の結果、『陰性』と証明できて、家族と共に本当にほっとしています。高山選手と今すぐにでも戦いたい気持ちでいっぱいです。早く皆さんの前で試合ができることを目標に練習します」
この問題について、格闘技について主につぶやいている朝日新聞のツイッター、朝日新聞格闘技は次のようにツイートしている。
「スポーツイベントの選手へのPCR検査で、偽陽性の例が出てきました。症状のある患者ではなく、健康なスポーツ選手に対するPCR検査は、偽陽性の確率がかなり高まるようです。ボクシングでは先月、小西伶弥が偽陽性で試合が中止となりました。JBC(日本ボクシングコミッション)も対応に苦慮しています。#偽陽性」
- 朝日新聞格闘技ツイッター(2020年12月15日)
アスリートへのPCR検査で今後も「偽陽性」が頻発するようであれば、来年の夏に東京五輪開催が強行されたとしても、運営上、試合直前のPCR検査を、なくすわけにはいかず、とはいえ、その信用度が100%とはいえないならば「偽陽性」も頻発し、大混乱に陥る可能性がある。