2020年5月26日(火)午前11時20分より、東京都千代田区永田町の中央合同庁舎第8号館にて、内閣府 西村康稔 新型コロナ対策担当大臣の定例記者会見が行なわれた。
冒頭、西村大臣より、「接触確認アプリ」についての説明があった。
「このアプリについては、『Code for Japan』等、民間企業による開発成果を踏まえた仕様書が本日公表され、あわせて、個人情報保護の観点からの懸念を払拭するために、仕様書について、個人情報保護やセキュリティの専門家、日本医師会の代表、保健衛生の専門家等の有識者による評価も頂いており、その評価書も本日公表される。
アプリの開発については、アップル、グーグルによるAPIが、現地時間の5月20日に公開されている。本日公表される仕様書を踏まえて、厚生労働省において、可及的速やかにリリースできるように開発を進めていく。アップル、グーグルとの詳細の調整があり、それ次第ではあるが、6月中旬には皆さまが利用可能となるようにしたいと考えている。ドイツとエストニアも、同様のアプリを制作しており、同時期のリリースとなる模様だ。
実際の使用法について、西村大臣は、「まず、サービスに登録して、ダウンロードをする。そうすると、ブルートゥースを利用して、1メートル以内で15分以上接触した人のスマホとスマホの情報が暗号化され、記録される。電話番号や位置情報は取らないし、このデータは二週間後、つまり十四日後に消去される」
「接触確認アプリ」の説明の後、各社記者と西村大臣との質疑応答となり、IWJの記者からは以下の質問をした。
「昨日の総理会見で、安倍総理は緊急事態宣言の全面解除にあたって「ほぼ収束した」と発言されました。検査数が少なければ新たな感染者数が少ないのは当然だと思われます。世界と比較して格段に低い検査率で市中感染の実態を把握できていないままで出された数値を根拠に緊急事態宣言を解除することについて、西村大臣は妥当だとお考えですか?
また、昨日安倍総理は「経済再生こそが安倍政権の一丁目一番地」とおっしゃいましたが、経済再開が慎重をきすべき感染防止対策に優先されたということはないのでしょうか?」
これに対し、西村大臣のは以下のとおり回答した。
「はい。まあ、あのPCRの検査件数が低いことについて、海外からも様々な疑問を受けているところでありますし、私たちも、できるだけ、もう今の段階では迅速に、確実に受けれるように体制を整えていかなければならないということで考えています。