2020年5月1日(金)、午前9時30分より、東京都千代田区永田町の中央合同庁舎第8号館1階会見室にて、内閣府 西村康稔 経済再生担当大臣・新型コロナ対策担当大臣の定例記者会見が行われた。
冒頭、西村大臣より、「昨日、新型コロナウイルス感染症対策の緊急経済対策の実行に必要な令和二年度の補正予算が成立した。これを、可能な限り迅速に実行し、一日も早く支援を必要としている方々に、支援が届くようにしていきたいと考えている。本予算の中には、事業の継続、雇用の維持、生活の下支えのための様々な施策が盛り込まれている。事業者や国民の皆様にできるだけわかりやすく情報を提供していかなければならないと考えている」との発言があった。
次に、「支援メニューの全体像をわかりやすく、欲しい情報にたどり着きやすい広報の一環として、内閣官房のウェブサイトで『新型コロナウイルス感染症に伴う各種支援のご案内』をまとめた」とし、会見場のディスプレイに実際の画面を映して、大臣自らが、「世帯と個人」、そして「中小・小規模事業者等」に分けて、各種支援サービスの概要を紹介した。
続いて、各社記者と西村大臣との質疑応答の時間となったが、質問内容は、5月1日に発表された4月の東京都区部の「CPI(消費者物価指数)」と新型コロナウイルスの経済への影響、特定警戒都道府県入れ替えの可能性、補償とベーシックインカム、そして、緊急事態宣言の延長についてなど、多岐にわたった。
IWJからは、2つの質問を大臣に投げかけた。
「新型コロナウイルス感染症の治療にあたる医療機関の経営の危機が言われていますが、医療機関は、新型コロナウイルスとの戦いの最前線です。ですので、医療機関に対しては手厚い補償が必要だと思いますが、今後の医療機関の補償について大臣のお考えを聞かせてください」という一つ目の質問に対して、西村大臣は、「医療の最前線で、コロナウイルスと戦っている皆さま、医師、看護師、検査技師の方々、保健所など、様々な現場で働く皆さまを全力で支援していきたい。すでに厚労省において、診療報酬の大幅な増額も行っている。また、コロナウイルスに対する包括的支援交付金として1490億円が補正予算として成立している。補正予算を活用し全力で応援していく」と応答した。
「昨日(4月30日)の参院本会議にて、新型コロナウイルスとの戦いにおける最高司令官である安倍総理が、感染者の人数を把握していないという事態が生じましたが、安倍総理は、感染者の人数などコロナ一般についての情報に興味がないのでしょうか?そのように考えますが、大臣のお考えをお聞かせください」という、IWJからの二つ目の質問に対し、西村大臣は、「毎日、総理には感染の累積数、増加数を厚労省からも私からも、専門家からの分析も含め、お伝えしている。総理はすべて把握されている。この中で一番重要視しているのは『新規感染者数』。オーバーシュートについてもつねに心配している。総理の頭にはすべて入っており、よく理解している」との応答があった。
あまりに苦しい言い逃れ、この詭弁(ウソ)を真に受ける人はいないだろう。
IWJ記者「参院本会議で安倍総理はコロナウイルス感染者数を把握していなかった。総理は感染者数に興味がない?」西村大臣「重要なのは新規感染者数。総理の頭にすべて入っている」 https://iwj.co.jp/wj/open/archives/473683
@iwakamiyasumi
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