【国会ハイライト】「カジノじゃないだろ、被災者支援が先だろ! 正気を取り戻してくださいよ!」 山本太郎議員の渾身の訴えを無視、参議院内閣委員会はカジノ法案採決を強行! 炎の国会質疑を全文文字起こし! 2018.10.25

記事公開日:2018.10.25 テキスト
このエントリーをはてなブックマークに追加

 第196回通常国会は、2018年1月22日から6月20日までの会期のところ、7月22日まで32日間延長された。ずさんな調査データにもとづいた働き方改革法案や、アメリカが離脱したにもかかわらず再考しないTPP関連法案、国民が受け入れたとは到底思えないカジノを含む統合型リゾート(IR)関連法案(以下、カジノ法案)など、庶民にとっては少しもありがたくない法案の数々が、与党によって、反発する野党を数の力で押し切り可決、成立された。

 カジノの解禁は、この国会で成立させなければ国民が困るようなものではない。にもかかわらず、政府与党はカジノ法案の成立をひどく急いだ。しかし、審議を進めるほど内容の粗さが露呈し、「細かい規定は後から政省令で決める」という部分が多く、疑問や懸念が深まるばかりだった。

 一方で、6月下旬から7月上旬にかけて、日本列島は前例のない集中豪雨に見舞われた。特に西日本を中心に広範囲で浸水や土砂災害が発生し、死者は200人以上、住宅の床上浸水は約1万3000戸、床下浸水は約2万戸という大災害となった。

 IWJではこの「平成30年7月豪雨」について、岩上安身が、治水行政に詳しい拓殖大学の関良基教授とジャーナリストのまさのあつこ氏にインタビューをおこなった。また、この西日本豪雨の被害が特に甚大であった、愛媛、広島、岡山の3県へ記者を派遣し、現物取材をおこなった、フリージャーナリストの横田一氏からの寄稿など、多角的に報じている。ぜひ以下の記事もご覧いただきたい。

 2018年7月19日午後、参議院内閣委員会で、カジノ法案の反対討論に立った自由党共同代表の山本太郎参議院議員は、「なぜ、今、カジノなのか!? 豪雨被災地への対応を最優先すべきだ! 」と果敢に主張した。また、国際的なカジノ企業が日本進出を狙い、カジノ推進派の国会議員のパーティー券を購入していることにも触れて、「はした金ほしさに、この国を草刈り場として企業に差し出すような政治屋は恥を知れ!」と一喝した。

 また、ギャンブルに批判的な創価学会を支持母体とする公明党が、ここで異を唱えないのは、今のうちにカジノ法案を通して、来年の統一地方選挙までに支持者の反発を沈静化させたいからだろうとし、党利党略に走る姿勢に苦言を呈した。

▲山本太郎議員(2018年7月19日、参議院インターネット審議中継より)

 さらに山本議員は、気象庁が豪雨に厳重な警戒を呼びかけ、各地で避難指示が出始めた7月5日の夜、安倍総理をはじめ自民党議員約50人が、「赤坂自民亭」と称して宴会を行なっていたこと、その後も安倍総理が私邸にこもっていたこと(非常災害対策本部の設置は7月8日)に触れて、「災害対応の初動に遅れがあった」と指摘。今回の災害の死者、行方不明者の記録を約7分かけて丁寧に読み上げると、「政府の対応が早ければ、救われた命があるんじゃないですか?」と問いかけた。

 「被災者の生活再建のために、カジノ法案よりも、野党が提出した被災者再建支援法の改正案を迅速に通してほしい」と訴える山本議員に対し、柘植芳文内閣委員長は時間切れを告げて、「他にご意見はないと。これより採決に入ります」と宣言。野党議員の抗議の怒号が飛び交う中、カジノ法案は自民、公明、維新の賛成多数で可決され、参議院本会議へ送られた。

記事目次

西日本豪雨の対応に全力投入すべき時に、カジノ法案成立を急ぐ安倍政権!「それがトランプの舎弟、晋三の役割?」

柘植芳文内閣委員長「次に、山本太郎君」

山本太郎参議院議員「委員長」

柘植委員長「はい、山本太郎君」

▲柘植芳文内閣委員長(2018年7月19日、参議院インターネット審議中継より)

山本議員「はい。自由党共同代表山本太郎です。社民との会派『希望の会』を代表いたしまして、『カジノ実施法案』に対して、反対の立場から討論いたします。

 自民党、公明党の皆さんにおうかがいしたいんです。なぜ、今国会でのカジノ法案成立、必要なんですか? 未曽有の大災害である西日本豪雨災害に、行政の持てる力を100%投入させる事こそが、すべての奉仕者である公務員の務めではないのですか?

 民主党政権時代に起こった東日本大震災。この際には、予算審議の時期という、1年でもっとも忙しい時期であっても、国会は休戦しました。6日間は災害対応に集中。その後、発災から6日後に開かれた国会でも、被災地に必要な法案のみの審議しかしなかった。

 今回、審議時間20時間のカジノ法案では、すべて、委員長の職権で委員会を開き、災害対応に一番活躍するはずの国交大臣を、『博打解禁法案』、この『博打解禁法案』に縛りつけたこと、これ万死に値します。

 もう一度お聞きします。自民党、公明党の皆さん、なぜ、今国会でのカジノ法案成立が必要なんですか?

 『日本には多くの富裕層が存在し、世界有数のカジノ市場になる可能性を秘めている』メルコ・クラウン、ローレンス・ホーCEO。『日本はそのサイズと富のために、パーフェクトマーケット』ウィン・リゾーツ、スティーブ・ウィンCEO。『日本のカジノは究極のチャンスで、シンガポールはそのウォーミングアップに過ぎない』ラスベガス・サンズ、シェルドン・アデルソン会長。

 このような方々が虎視眈々と狙う日本の個人金融資産を、『吸い上げていただくため、差し上げるためのカジノ解禁だ』と正直に言えばいいじゃないですか。

 特に、ラスベガス・サンズ、アデルソン会長は、(アメリカの)大統領選挙でもトランプ大統領への指折りの大口献金者であり、今年、アメリカで行われる中間選挙でも、共和党の議員に対する政治資金の支援もおこなっている。正直に、『トランプの舎弟である晋三として、その役割を全うするために、カジノが必要なんだ』って言えばいいじゃないですか!

▲ラスベガス・サンズ シェルドン・アデルソン会長(Wokipediaより)

 もう一度、お聞きします。自民党、公明党の皆さん、なぜ、今国会でカジノ法案の成立が必要なんですか?

 読売新聞6月21日の記事、『公明党の支持母体の創価学会内には、カジノを含む、統合型リゾート実施法案への慎重論が根強い。成立が秋の臨時国会以降になると、来春の統一地方選や、来夏の参院選に悪影響を及ぼしかねない。与党として法案には賛成せざるを得ないが……』なんで、『賛成せざるを得ない』んですかね? これ、不思議ですね。『今国会で決着させて、大型選挙との間隔を空けたい思惑があった』このように報道してます。

 同様の記事は、全国紙のほぼすべてにおいて、同じような調子で報じてますよ。こういう事を報じてない新聞、存在してるんですね。聖教新聞、公明新聞ぐらいじゃないですか? 正直に『公明党の選挙対策のためだけに、このカジノ法案を今国会で通さなきゃならない』って言えばいいじゃないですか!」

ギャンブル依存症対策を「きちんとやる」と言いつつ実施ゼロ。「この国を草刈り場として企業に差し出すような政治屋、恥を知れ!」

山本議員「本法案の前身、IR推進法の法案提出者であり、2年前に本委員会の答弁者として登場した5人の政治家は、1人も漏らさず、パチンコ関係者からの献金を受ける者たちだった。その際に、『それでパチンコ規制ができるんですか?』、そう聞いたら、口を揃えて『必要な規制はやる』『依存症対策もきっちりやる』と何度も答弁をなさった。

 日本では、ギャンブル依存症の8割が、パチンコ、パチスロが原因と疑われる状態。そのパチンコ、スロット等の機器、いわゆるEGM(ギャンブル用の電子的ゲーム機械)が依存症者を大量に生み出すとも言われる。

 強烈で刺激的な照明、色彩、フラッシュ効果、音響を駆使し、勝利の快感を持続させ、負けた時よりも大勝ちした時の高揚感を刷り込んで、サブリミナル効果を強化し、勝ちを求め続ける方向に、心理的、生理的に誘う刺激を与えるもので、依存症を生みやすいと言われ、医学的には、このような刺激に繰り返し晒される事で、脳内に病的変化が起こると考えられています。
単なるパチンコの出玉規制だけでは意味がなく、依存症を作り出す機器、EGM自体を規制しなければ、まったく根本的解決には至りません。

 ギャンブル依存症について、2年前、法案提出者の1人、IR議連の細田博之会長は、『実施法までの間に、きちっとした対応をする事を、今、求めている。そういった事を、これから推進法案の成立後の実施法案までの間に、個々に対策をとる事は可能であると考えている』と答弁。

▲細田博之衆議院議員(自民党H.P.より)

 この2年間で、もっとも依存症を生み出す『遊戯』とやらの、一番の原因について、何か予防的措置はとられたのか、警察庁に問い合わせました。

 EGMやパチンコ、パチスロが、脳に与える予防的措置については、『指導、通知も行っていない』と回答。また、EGMについて、関係省庁や政治家、閣僚が話し合った会議があるかと問われても、警察庁は『把握していない』との事。

 あまりにもバカにした、口から出まかせの国会答弁。国民を欺き、利害関係者のためにしか汗を流さないその姿には、怒りしかありませんよ。

 この時間が過ぎれば、自分たちの思い通りになる。その場しのぎの嘘しか言ってないじゃないですか!
そして今回、米カジノ業者の代理人が、超党派のIR議連の幹事長であり、かつ自民党カジノPT(プロジェクト・チーム)の座長だった自民党議員をはじめとする、カジノ推進派の国会議員らのパーティー券を購入していた事も報道で明らかに。カジノ法の立法事実は、『自分に金をくれる人に、もっと儲けさせるため』、これ以外に何があるんですか?

 はした金ほしさに、『その先においしい思いができるかも』? そんな事を政策実現につなげる? どこまで行っても怪しい政治、いつまで続ける気なんですか! この国を草刈り場として企業側に差し出すような政治屋、恥を知れ! 心ある政治家の皆さん、反対してくださいよ!」

政府の初動の遅れでいったい何人亡くなったのか? 気象庁が豪雨に警戒を呼びかける中、「赤坂自民亭」と称して酒宴を開いた自民党議員たち!

山本議員「このIR? IRじゃない、博打の解禁? これと天秤にかけて、災害対応も同時進行? あり得ないっつー話ですよ! 被災者に対し、お亡くなりになった方々に対し、『哀悼の誠を捧げる』そんな言葉、政治家よく言いますよね。本当ですか、それ?

 本日の朝の時点で、(西日本豪雨での)死者は217人。行方不明者は12人。明らかに政権の初動、遅れましたよ。気象庁が最大級の注意喚起を促してる夜に、皆でお酒飲んで楽しんだんでしょう? 『自民亭』? その間にも、人が亡くなってる可能性が高い。この政府の初動の遅れによって、いったい何人の方が亡くなったのか。

▲西村康稔官房副長官(自民党衆議院議員)のツイートより

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページよりご覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録

関連記事

「【国会ハイライト】「カジノじゃないだろ、被災者支援が先だろ! 正気を取り戻してくださいよ!」 山本太郎議員の渾身の訴えを無視、参議院内閣委員会はカジノ法案採決を強行! 炎の国会質疑を全文文字起こし!」への1件のフィードバック

  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    太郎さんをよく知らない人に広めてほしい。この人は本物だよ。

    「カジノじゃないだろ、被災者支援が先だろ! 正気を取り戻してくださいよ!」 山本太郎議員の渾身の訴えを無視、参議院内閣委員会はカジノ法案採決を強行! 炎の国会質疑を全文文字起こし! https://iwj.co.jp/wj/open/archives/434519 … @iwakamiyasumi
    https://twitter.com/55kurosuke/status/1055393049583398913

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です