【岩上安身のツイ録】米・イスラエルの極東・中東での二正面作戦の始まりか!? 緊張の激化が熱戦の火蓋を切れば世界は二分され、自民党の新改憲案・緊急事態条項は、日本が戦争の道具となるための仕掛けとして作動する 2018.5.25

記事公開日:2018.5.25 テキスト
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(岩上安身)

 トランプ政権は、米朝首脳会談の中止を通告し、北朝鮮に対して強硬姿勢を示すと同時に、中東ではイランに対して12ヶ条の要求を突きつけている。この要求は核開発の抑止に関連するのは1〜4までで、5〜12はイスラエルの立場に立ち、イランの政治的・軍事的プレゼンスを完全に放棄せよと迫る内容である。

▲会談の中止を発表するトランプ大統領

 米国によるイランへの「12カ条の要求」

  1. 核計画の完全開示とその放棄
  2. プルトニウム生産の断念
  3. IAEAによる無限定の査察に応じること
  4. 核弾頭が搭載できるミサイル実験の停止
  5. 米国市民と同盟国市民の解放
  6. 「テロリスト」のイスラム教組織であるヒズブッラー(ヒズボラ)とハマースへの支援の停止
  7. シーア派民兵組織の武装解除を行うこと
  8. イエメンの政治的安定に努めること
  9. シリアからのイラン軍の撤退
  10. アルカイダへの支援の停止
  11. イスラム革命防衛軍の域外行動部隊による「テロリスト」支援の停止
  12. イスラエルとサウジアラビアに対する脅迫行動の停止

 日大アメフト部問題にすべてのマスコミが殺到し、23日に森友文書公開や高プロ法案などの強行採決を予定するなど(ひとまず延期)、与党・政府が意図的にか、重要政治課題を集中させたこの時期、マスコミは手薄となっていて、大手紙でもイランに突きつけた12ヶ条のすべてを報じていなかったりする。

 この12ヶ条は、イランに全面降伏を迫るような内容であり、まるでハル・ノートの再現である。イランは到底のめないだろうと思われる。米国は対イラン陣営として、有志連合を組もうとしているが、湾岸戦争の時のように世界中が追随して加わる気配はない。米国とイスラエルの強硬姿勢が突出している。

 この米・イスラエル同盟に、日本はほぼ主体性なく引きずられていく公算が高い。万が一、極東と中東の緊張の激化が、チキンレースだけではすまず、熱戦の火蓋を切るようなことがあれば、世界を二分する戦争となりうる。自民党の新改憲案・緊急事態条項は、日本が戦争の道具となるための仕掛けだ。

▲トランプ大統領から金正恩朝鮮労働党委員長への書簡

■6・12、シンガポール会談電撃キャンセル…キム・ジョンウンへの公開書簡
「北 極度の怒りと敵意のため不適切…いつか会えることを楽しみに」

ドナルド・トランプ米大統領は24日、キム・ジョンウン北朝鮮国務委員長に送る公開書簡で、6月12日にシンガポールで開かれる予定だった北 – 米首脳会談をキャンセルすると発表した。トランプ大統領はホワイトハウスが発表した書簡で「悲しいことに、あなた方が最近の声明を通じて見せた巨大な怒りと公然たる敵意から判断して、私は、長い時間をかけて計画された会談が、今では不適切であると感じている」と述べた。トランプ大統領が言及した公然たる敵意とは、チェ・ソンヒ北朝鮮外務省次官が首脳会談のキャンセルの可能性を取り上げたことを問題視したものと思われる。
トランプ大統領はその一方で、「いつの日か私はあなたに会うのを楽しみにしている」とし「この非常に重要なサミットに関して気が変わった場合、電話、または手紙を書くことを躊躇してはいけない」とした。続けて、「世界は、特に北朝鮮は、恒久的な平和と偉大な繁栄と富という絶好の機会を逃した」とし「この失われた機会は歴史の中で、本当に悲しい瞬間」とした。

(ハンギョレ新聞、2018年5月25日より)

 モリカケ問題は、あとは時間との競争だな、と。米国から「これから戦争をおっぱじめるので、お前たちは戦時体制に入れ」と言われたら、従順な日本の官僚たちは緊急事態条項一発で、この国を、皇国でもなく、民主国家でもなく、米国に忠実な傀儡独裁国家として、作り変えるだろう。間に合うかどうか。

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