北朝鮮は、水爆の実験にも、米本土全土を狙えるミサイルの開発にも成功した。しかし、ICBMの大気圏再突入技術と核弾頭の小型化の二つの技術がまだ未完成と読売は報じた。が、これは気休めにはならない。が、米国が開戦するとしたら、この二つの技術が完成する前になる。完成後にやるはずがない。
- [解説スペシャル]北の核・ミサイル技術 大気圏再突入 確立の途上(読売プレミアム、2017年12月16日 *会員限定記事)
軍事オプションを排除せず、北朝鮮の核放棄が話し合いの前提だとするトランプ政権の強硬な態度では、北朝鮮が対話に臨む見込みはない。時間だけが経過し、北が二つの技術が完成する可能性が高まる。となれば、軍事オプションが前倒しになる可能性は排除できない。戦争の可能性は高まる。
スウェーデンの独立系シンクタンクTFFが「核戦争が数カ月以内に起きる可能性がある」と警告を発している。この警告は世界中の知識人に拡散され、私のもとにも板垣雄三東大名誉教授から送られて来ていた。11月の初旬である。
このショッキングな警告のメールを受け取っておきながら、公開しないできたのは、その内容が単なる煽りのように受け取られてしまう可能性があり、中身を精査する必要性がある、と思われたからだ。
その検証を進めている間にも、事態は刻々と進み、きな臭さは格段に増している。もはや手もとにとどめ置いているべき時期ではないと判断し、公開することにした。ノース38の核攻撃シミュレーションに続く、翻訳シリーズとなる。公共性に鑑み、フルオープンで公開する。
他にも、多くの人に読んでもらわないといけない文書がある。公共性と緊急性に鑑みて、どれもフルオープンとする予定。もちろん、翻訳やリサーチのコストはかかっている。一読され、内容の重要性をご理解くださったら、拡散とともにぜひ、ご寄付・カンパによるご支援をお願いしたい。
※2017年12月21日付けのツイートを並べて加筆し、掲載しています。