アスリートやスポーツ分野の学識者などで構成される「安保法制に反対するスポーツ体育の会」が、2015年9月14日に記者会見を行い、安保法制に反対するアピールなどを発表した
記者会見では、会の趣旨に賛同する国会議員からのメッセージも紹介され、アントニオ猪木議員や民主党前幹事長の大畠章宏議員、鈴木克昌議員、山本太郎議員からのメッセージが記者などに配布された。
(石川優)
特集 安保法制|特集 安保法制反対メッセージ
※9月15日テキストを追加しました!
アスリートやスポーツ分野の学識者などで構成される「安保法制に反対するスポーツ体育の会」が、2015年9月14日に記者会見を行い、安保法制に反対するアピールなどを発表した
記者会見では、会の趣旨に賛同する国会議員からのメッセージも紹介され、アントニオ猪木議員や民主党前幹事長の大畠章宏議員、鈴木克昌議員、山本太郎議員からのメッセージが記者などに配布された。
記事目次
■ハイライト
一橋大学名誉教授の川口智久氏は、戦前のスポーツの変容を紹介。戦争中には、もはやスポーツは存在せず、ボール投げなどは戦闘技術の訓練として扱われていたと語った。
「私は1944年・昭和19年に中学に入学をしました。この時、もはやスポーツは存在せず、戦闘技術としての銃剣術や剣道・柔道がおこなわれていて、日常的におこなわれていたボール投げなどは、手榴弾投げに変わり、城壁や川を飛び越す障害物走というものが訓練されていました。
野球場を農地に転換するために、鍬を持ちスコップを持って、毎日作業をしなければならない。そういう日々を送っていました」
プロボクシング元日本ウェルター級チャンピオンで、現在は東京・文京区にある豆腐屋を経営している小林秀一氏は、平和の祭典と呼ばれるオリンピックを控えている日本が、戦争の道に進もうとしていることに危機感を示した。
「連日、ニュースなどを見ていると、学生さんをはじめ主婦の方、サラリーマンの方、お年寄りの方まで連日、ここ(国会周辺)に集まったり、自分の地元とかでも安保法制反対の活動をしているのを見まして、私も声をあげないといけないなと思いまして、今日ここに来ました。今週には、強行採決されそうな感じですので、今が正念場かなと思います。
私は10年前、11年前に現役を引退しまして、それから広島に行く機会がありまして、その時、被爆者の方にお会いして、被爆体験を聞いて、非常にショックを受けました。それまで平和じゃなきゃいけないよね、とはいつも思っていましたが、やはり戦争体験者・被爆者の方の話、本当にリアルな話を聞いて、全然、自分は戦争の事が分かってなかったなと思いまして、それから10年ぐらい前から、被爆者の方を訪問して、被爆体験を聞くことを続けてきました。
被爆者の方が自分と同じ思いを誰にもさせたくないと、皆さんおっしゃっている。二度と戦争をおこしてはいけないと私も強く思いました。
これから日本は平和の祭典と呼ばれるオリンピックを目指しているわけですけど、その日本が戦争の道に進もうとしています。やはり、スポーツに関わるものとして、断固反対の声をあげないといけないと思っています」。
(…会員ページにつづく)