【続報2】「勾留する理由なし」逮捕状がない逮捕!? 〜釈放直後に山城博治氏が語った逮捕劇の全容――沖縄・名護警察署前での緊急ぶらさがり記者会見 2015.2.23

記事公開日:2015.2.24取材地: テキスト動画
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(IWJ・ぎぎまき)

 那覇地検は、2月23日夜8時頃、刑事特別法違反の容疑で逮捕していた、沖縄平和運動センターの山城博治(やましろ ひろじ)氏と男性1名を、立て続けに釈放した。山城氏らが名護署前に姿を見せると、解放を求め、抗議の声を上げていた市民から歓声の声があがった。

 山城氏は、急遽、名護署前で行われたぶらさがり会見に応じ、記者からの相次ぐ質問に答えた。身柄確保から釈放にいたるまでの一部始終が語られ、山城氏が主張する「不当逮捕」の全容が明らかになった。

 記者から、釈放の理由を聞かれると、山城氏は「勾留の理由なし」と伝えられたと報告した。逮捕令状も発行されていない今回の逮捕を、山城氏は「嫌がらせ逮捕」だと強く批判。市民の反対の声に対し、米軍がしゃかりきになっている現れだと話した。

 名護署前には多くの市民が駆けつけ、ぶらさがり会見の模様はツイキャスやツイッターを通じて、広く拡散された。以下、ぶらさがり会見をツイキャスしていた、仁尾淳史さんの映像を元にした全文文字起こしを掲載する。

■インタビュー動画

  • 日時 2015年2月23日 20:00頃
  • 場所 名護警察署(沖縄県名護市)
  • 撮影 ぶらさがり会見をツイキャスしていた、仁尾淳史さん

「不当逮捕」の全容

記者「今、2人目の方も釈放されましたね」

山城博治氏(以下、山城・敬称略)「これで本当に万歳です。嬉しいです。ありがとうございました」

記者「もう一人の男性については、ご存知ですか」

山城「いや、基地内の建物に入れられて初めて会いました。誰だろうと思って。

 キャンプ・シュワブには初めていらした方だとか。声をかける暇もなく(身柄を)渡されてしまったので。昨日(22日)から全然顔も合わせていないし、声もかけていないです。留置所の中でも警察署の中でも、全部分けられて、カーテンで仕切られていたので、ほとんど顔を合わせることはできませんでした。米軍の建物の中で一緒になって以来の再会です」

記者「『不当逮捕』と言っていましたが、不当の中身について説明してください」

山城「(現場では)機動隊とのせめぎ合いが厳しくなって、(参加者に対して)『下がろう』と。これ以上(機動隊との)関係が厳しくなったら不測の事態もあり得たので、『一旦下がろう』と言っているのに、後ろから羽交い締めされて連れて行かれた。ほとんど根拠がない。

 基地への進入があれば分かりますが、進入もしていない。みんな(黄色い)ラインの内側に立っていたはずです。それはマスコミも見ているはず。これ以上、関係が悪化してはまずいと思って、『下がろう』と言った。それで引きずられたことは、理解ができない。全くの嫌がらせ逮捕だと思いました」

記者「倒されて、引きずっていかれたのか」

山城「倒されたというよりも、もみくちゃにされた。一旦、腰を下ろしたのに、今度は両足を引っ張られて担がれた。そのまま道路をまたいで、フェンスまで引っ張られた。引きずれるように連れて行かれたように思います。ゲート前からフェンスまでですから、距離にして20〜30メートルくらい」

記者「後ろ手錠をかけられたと」

山城「フェンス沿いに立ったまま、後ろから手錠をかけられた。たぶん、マリン兵(海兵隊)だったと思います。引っぱるまでは軍警で、手錠をかけたのはマリンだったと思う。マリンによってそのまま、建物の中に連れて行かれた。軍警は機動隊と同じように濃紺の制服。マリンは迷彩服ですから。迷彩服の米兵です」

逮捕状を示されていない異常逮捕

記者「警察と検察での、取り調べの内容は」

山城「一番怪訝なのは、逮捕状を示されていないんですよ。普通なら、あれだけの逮捕ならば、逮捕状があります。軍の中に呼び出された時は、逮捕状も示さないし、逮捕状がないから弁護士を呼べとも言えない。

 これは一体、何の拘束なのか、もう3〜4時間経っているぞと聞いた。逮捕とも言わないし、ただの嫌がらせかと思っていた。『確保、確保』といって身柄を抑えるのと同じかと。時間が経てば帰されると思ったら、身柄を県警に引き渡すと言われた。その瞬間、外されていた手錠を締め直された。赤嶺議員が(外で)演説の最中でしたから、午後2時前くらいだったと思います。

 その時も逮捕状は示しません。軍側から、刑事特別法何条違反だと、よって、身柄を送致されたので、名護署に連れていくという簡単なコメントがあった。その際も逮捕状とは言っていません。名護署にも地検にも言ったが、逮捕状を示さない逮捕はあり得ないのではないかと。それは抗弁として伝えています」

「検察も根掘り葉掘り聞かなかった」

山城「名護署で取り調べられたのは、身上調書と事件の調書。(当日)午前中の取り調べは一切、黙秘をした。不当逮捕だから、答えられないと。その後、弁護士接見があって、住所と氏名ぐらいは言った方がいいと言われ言いました。言いたくないことは言わなくていいが、抗弁くらいは言った方がいいという弁護士のアドバイスもあったので、私はみんなを下げるために、中の方にいたのを回りこんで、『みなさん下がろう』と、『これ以上の緊張はまずいので下がろう』と言ったまでだと。

 その際に、後ろから襲いかかってきた軍警に身柄を拘束されて、押し合い問答の際に、足をひっぱられて引きずられるように、基地の中にまで持っていかれた。これが真実で、それ以上のことは分からないと警察に伝えた。

 地検の方でも同じようなことをいった。向こうも根掘り葉掘り聞かなかった。地検が問題にしたのは、軍側が刑事特別法違反だと伝えたので、私たちがどこに立っていたのか、黄色いラインの内側なのかどうかをさかんに強調していた。

 誰かが仲間が押し倒されたので、激しく抗議をした。その際、確かに一歩、半歩ほど(黄色いラインの)中に入ったのは事実だと思うと、伝えた。しかし、2回目はラインの内側には立っていない。直接の容疑になった際は中には入ってない。そのことを検察は確認をして、取り調べを終えたところです。とにかく、ラインの内か外かを(検察は)一生懸命、気にしていた。今後、運動として、ラインのことは気をつけますかと聞かれたので、『当然、気をつけながら運動します』と伝えてあります」

嫌がらせ逮捕は県民の怒りに火をつけた

記者「県民集会のある日に、拘束されたということについてはどう思うか」

山城「嫌がらせだと思います。警察に訴えたが、海兵隊の制服を着た兵隊たちが出てくるのも、軍警が出るのも初めてなんですよ。ゲートの中に、マリン服を着た兵隊たちがぞろぞろ集まったのも、からす色の軍警が現れたのも、初めてのことです。今日は県民大会だから、やたら警備が厳しいんだな、としか思わなかった。(市民の)乱入、進入の備えでいるのだろうと。県民が怒って、基地の中に乱入するのを止めるためにいるんだろうなとしか、思いませんでした。まさか私たちに襲いかかるためだったとは、夢にも思わなかった。

 結果としては、憤る県民の怒りに恐れをなして、始めから先制攻撃でやっちまえと、黙らせろという結果になったと思いますけど、そりゃ、そうは行かないでしょう。ますます怒りに火をつけて、どうしたらいいのか分からないのではないですか、もう。我々が何かをしでかしているならまだしも、何もしていないのにこうして襲いかかるなんてあり得ないですよ。軍側が恐怖しているとしか、やっぱり思えない。そう結論づけていいのではないでしょうか。そういう思いが改めて強くなります」

記者「引きずられた時に、怪我はなかったか」

山城「頭だけ気をつけました。ガリガリ引っ張られるので、頭だけこう押さえて」

記者「後ろ手錠について、改めて確認を。後ろ手錠をしたのは迷彩服を来ていたマリンなのか」

山城「後ろが見えませんが、(基地建物の)中に入ったのも迷彩服の米兵たちだった。軍の警備たちは、建物の中には入っていません。手錠されて『歩け』と言われて中に入りました。押された感じがします」

記者「手錠をされた場所は」

山城「みんなから見える場所です。基地に向かって左側のフェンス。道路を囲むフェンスの芝生の方まで連れていかれました。本物の手錠です」

釈放された理由「勾留の必要なし」

記者「地検が勾留請求をしないという理由は何か言っていたか」

山城「勾留する理由がない、というだけです。そう記載がありました。そういう指示があったと、警察が言いました。老眼で見えませんが、『勾留の必要はなし、釈放』と」

記者「(基地の)建物内で拘束されている間は、どういうやりとりがあったのか」

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