沖縄県民の民意を無視し、またしても辺野古で強行搬入が行われた。
2月17日、早朝5時40分過ぎ、トレーラー数台が市民の目を盗むように、キャンプ・シュワブ内の旧ゲートから重機や資材を搬入した。
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沖縄県民の民意を無視し、またしても辺野古で強行搬入が行われた。
2月17日、早朝5時40分過ぎ、トレーラー数台が市民の目を盗むように、キャンプ・シュワブ内の旧ゲートから重機や資材を搬入した。
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翁長雄志知事が、大浦湾に投下しているコンクリートブロックがサンゴ礁を破壊している可能性が高いと判断し、沖縄防衛局にブロックの設置作業停止を指示した翌日の出来事だ。
新基地建設現場海域にコンクリートブロックの投入を開始したのも、翁長知事が沖縄防衛局に対し、第三者委員会が辺野古埋め立てを検証している間は工事を中断するよう求めた翌日のことだった。
現場で取材にあたっていたIWJ記者は、資材搬入の瞬間について、「機動隊が出てきてから、運び込みまで、数分の間の出来事だった」と話す。抗議を続けるため連日泊まり込みをしていた市民らは、国道329号の車道を機動隊に封鎖され、旧ゲートには近づけなかったという。
搬入後、ゲート前の抗議活動の指揮を取ってきた山城博治氏は、「(翁長)知事の中止命令の知らせは、県民に大きな勇気をもたらした。まさか、夜が明け切らないうちに、機動隊がこんな暴挙に出るとは夢にも思わなかった」と話し、早朝の資材搬入について、「悪ガキの悪あがき」だと批判した。
他方、稲嶺名護市長は同日、記者団の質問に対し、「国は粛々と進めることを見せようとしている」と批判したが、「仮に資材搬入があっても、県知事が(岩礁破砕の)検証作業に入っており、国が言う次の段階に進むことはできない」と述べ、強行姿勢を取り続けてきた政府も、一度、活動を停止せざるを得ないとの見方を示した。
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