解釈改憲による集団的自衛権は「コペルニクス的歴史的大転換」 自民党OBからも安倍政権に対して懸念の声 2014.6.19

記事公開日:2014.6.21取材地: テキスト動画
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(取材・記事:石川優、記事構成:高橋香菜子)

 自民党参議院議員会長などを歴任した村上正邦氏が代表を務める、一般社団法人「躍進日本!春風の会」は、6月19日、東京・永田町の憲政記念館で、「全国縦断シンポジウム・これでいいのか日本!」の第一回を開催した。当日会場に現れた亀井静香議員(無所属)をはじめ、自民党OBからも解釈改憲への道にひた走る安倍政権に対し、批判の声があがった。

 村上氏は、7月25日に沖縄県で予定している次回のシンポジウム登壇者について、鳩山元総理ほか豪華メンバーを呼ぶとして、次のように参加を呼びかけた。

 「『鳩山さんなんて何で出すの?』という人もいるけど、米国に行って物言ったの、あの人だけですよ、総理で! この人の意見も聞きたい! それからあの鈴木宗男。野中広務さん。現地からは大田前知事も」。

■ハイライト

  • 発言者 森田実氏(政治評論家)、平野貞夫氏(元参議院議員)、佐高信氏(評論家、週刊金曜日編集委員)、菅原文太氏(農業生産法人代表)
  • 日時 2014年6月19日(木)
  • 場所 憲政記念館(東京都千代田区)
  • 主催 一般社団法人「躍進日本!春風の会」代表 村上正邦氏(元参議院自民党議員会長)

解釈改憲による集団的自衛権は「コペルニクス的歴史的大転換」

 村上氏は、安倍政権が進めている閣議決定による解釈改憲の集団的自衛権行使容認に、猛反対の意を示した。

 「大体、憲法を改正すると言っておきながら、今のあれは審議じゃないね。集団的自衛権なんていうのは、コペルニクス的歴史的大転換。これを、おこがましくも、閣議によって憲法解釈ができるなんてことをやろうとしている。私がもし現職で参議院にいるならば、暴れまくりますよ! よく皆さん、おとなしくしてますね!」。

日本は、米国の「従属国」から「軍事的下請け国」へ

 政治評論家の森田実氏は、今年2014年を「歴史に残る大きな時代変わりの年になる恐れがあり、悪い方にいくのでは」と述べ、安倍政権の動きに懸念を示した。

 また、米国の「従属国だった」日本が、経済や財政のみならず、軍事的に「下請け化する」ことを指摘した。

 「この決め手の一つが集団的自衛権。日本の自衛隊が米国のために戦う。このことを、最短距離で今年中に決定してしまおうとしている」。

解釈改憲で、日本は核武装、戦前の政治体制の恐れも

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