「典型的な見込み捜査だった」――。
元自民党の参議院議員会長を務めた村上正邦氏らが主催する、日本の司法を正す会は、6月11日、袴田事件の弁護人を務める秋山賢三氏をゲストに招いた。
秋山弁護士は、徳島地方裁判所などで裁判官として務めた後、1991年に裁判官を退官。その後、1994年に袴田事件弁護団に加わっている。
(IWJ・石川優)
「典型的な見込み捜査だった」――。
元自民党の参議院議員会長を務めた村上正邦氏らが主催する、日本の司法を正す会は、6月11日、袴田事件の弁護人を務める秋山賢三氏をゲストに招いた。
秋山弁護士は、徳島地方裁判所などで裁判官として務めた後、1991年に裁判官を退官。その後、1994年に袴田事件弁護団に加わっている。
■ハイライト
秋山弁護士は、袴田事件が「典型的な見込み捜査だった」と語り、事件の犯人の殺害方法から、犯人は、ヤクザ的な手口で怨恨だろうと推察できると話した。
さらに当時、マスメディアが警察情報を鵜呑みにした記事を書いていたことについて、厳しく批判した。
「袴田事件について、どれくらい新聞はたくさん踊ったか。ものすごい悪いやつだといっぱい書いている。毎日新聞がひどい。起訴の翌日だったが、静岡支局の局長名義で、 『科学捜査の勝どき』という見出しで、『袴田は人間じゃない』みたいなことを書いている。警察の情報を鵜呑みにしていた。『袴田は、とても常人なものでない、異常性格者だ』。これを新聞が言っている。何を根拠に、そんな事が言えるのか。決めつけてしまった」
村上氏は、「検事というのは、事件をでっちあげるのが仕事」と、冤罪事件を作り出してきた検察を批判した。
加えて、国会議員の冤罪事件への関心の低さも批判。村上節を展開し、政治の場に問題提起をしていくことが今後の課題だと主張した。
「弁護士の国会議員が多い。集団的自衛権のことをやっている公明党の北側(一雄)。それから自民党の副総裁の高村(正彦)。法務大臣も。法務委員会というのは、いっちょ上がりの連中が法務委員会になる。この連中が何もやらない。人事交流の問題。日本の司法を正す会で問題を提起して、法務委員会に冤罪事件については、法務委員会で法務部会を作って、そこで徹底的に追求する。責任がないから、やっていることがいい加減なんです。法務に対して、安倍さんが国際会議に行って口を開けば、『法の力によって』と言う。ところが、自分の国の法の力は、何ら力を発揮されていない。材料がなければ、こっちが材料を提供して、どんどん発言させていくような制度を作る」
(…会員ページにつづく)
元裁判官で袴田事件弁護人の秋山賢三氏が語るマスコミのメディアスクラム http://iwj.co.jp/wj/open/archives/146086 … @iwakamiyasumi
「安倍さんが国際会議に行って口を開けば、『法の力によって』と言う。ところが、自分の国の法の力は、何ら力を発揮されていない。」と批判。
https://twitter.com/55kurosuke/status/609862276842024960