安倍総理は、私的諮問機関「安保法制懇」が準備している報告書をもとに、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認を進める意向だと言われる。4月9日、集団的自衛権の行使容認に反対する128団体で構成された実行委員会が主催し、日比谷野外音楽堂で集会を行った。集会後、参加者はデモ行進を行い、平日にも関わらず、約5000人(主催者発表)の人々が「戦争する国、反対」とシュプレヒコールを上げた。
(IWJ・松井信篤)
安倍総理は、私的諮問機関「安保法制懇」が準備している報告書をもとに、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認を進める意向だと言われる。4月9日、集団的自衛権の行使容認に反対する128団体で構成された実行委員会が主催し、日比谷野外音楽堂で集会を行った。集会後、参加者はデモ行進を行い、平日にも関わらず、約5000人(主催者発表)の人々が「戦争する国、反対」とシュプレヒコールを上げた。
■ハイライト
国会議員も多数駆けつけた集会では、ゲストスピーカーとして作家の大江健三郎氏が登壇した。大江氏は夏目漱石に触れ、漱石が100年前の講演で、「デモンストレーション」に「示威運動」という訳語をあてたことについて語った。
「夏目漱石は明治の終わりである100年前に当時の政治に危機感を持ったが、戦争は起こってしまった。そして、現在の安倍政権が憲法を壊し、民主主義的ではない閣議決定で、集団的自衛権の行使によって世界の戦争に加担する新しい体制に入ろうとしている」
大江氏は日本の平和、民主主義を守り、アジアの民主主義を達成する為には、夏目漱石の言う「示威運動」によって声を大きくあげるしかないと、満員の聴衆に対して訴えた。