「改憲対護憲」から「壊憲対立憲」へ――。
早稲田大学教授で憲法学が専門の水島朝穂氏は岩上安身のインタビューに応え、憲法の根幹は「権力者を縛る」という「立憲主義」の考え方にある、と語った。
(IWJ・平山茂樹)
特集 憲法改正
「改憲対護憲」から「壊憲対立憲」へ――。
早稲田大学教授で憲法学が専門の水島朝穂氏は岩上安身のインタビューに応え、憲法の根幹は「権力者を縛る」という「立憲主義」の考え方にある、と語った。
■イントロ
水島教授によれば、日本国憲法の条文には4ヶ所だけ「のみ」という文言が登場する。それが、天皇の機能の限界を定めた4条、婚姻を定めた24条、裁判官の独立を定めた76条3項、そして特別法の住民投票を定めた95条である。水島教授はこれらの条文をあげ、「日本国憲法は、権力者を縛る、立憲主義を体現した条文を備えている」と語った。
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みなさんは、切り貼りされて構成され、わかったような気にさせられる、新聞やテレビのインタビューを見て、その全体を知りたいと思ったことはないだろうか。
IWJは現代の通信技術を最大限に活用し、従来のメディアによる情報の独占を、でき得るかぎりの力でその全てを開放しようとする、無謀で劃期的な志をもつ、発展途上の、奇跡のようなメディアだ。
今回の岩上氏のインタビューは、前日にIOC総会が決定した「2020年東京オリンピック」から導入し、前回の東京大会で小学6年、11歳だったという水島先生から、「アベベ選手が、ヒタヒタヒタと裸足で走る音を聞いた」という証言をはじめに引き出す。しかしその総会における首相演説の虚言から、問題の本質に目を向ける。鮮やかなインタビュー開始の号砲だ。
これに呼応し、水島先生は、米国第3代大統領、トーマス・ジェファーソンの「信頼は専制政治の親である」という言葉から紹介し、だから人々は疑いのまなざしで政治を縛れ、その疑いのまなざしが鎖になったものが「憲法」である、と話を始める。
ここまでで、インタビューのほんの導入部分だ。IWJは他にもたくさんのインタビューや、記録の映像があるので、まだ会員でない方は、ぜひ会員になって、この面白さを体感してほしいと思う。
ここでちょっと、その月会費が高いか安いかの考察をしてみたいと思うが、たとえばこの水島先生の講演がこの大学で開催されたとして、自分が東京近郊に住んでいたと仮定し、仮に講演会が無料だったとしても、行き帰りの交通費と、食事は「富士そば」で済ますにしても、月会費には達してしまうと思う(笑)。ここから考えて、私は月会費は「安い」と判断したい。
今回のインタビューは、通常とは違い、朝の時間に設定された。陽光がさしいるキャンパスは、とても清々しい。