園遊会で天皇陛下に手紙を渡したことが波紋を呼んでいる、山本太郎議員に対し11月5日、参議院の議院運営委員会から「8日までに自分自身で進退を決めるように」との処分が下った。
同日18時半から、岩上安身の単独インタビューに応えた山本議員は、「辞めるつもりはない。(参院選で投票した)67万人との約束を果たせていない。思慮深さが足りなかった部分は猛省している」と語り、委員会に対してもその旨を伝達済みであることを明かした。
「陛下のご宸襟(しんきん)を悩ませたことは、本当に反省している」
陛下へ手紙を渡した経緯について山本議員は、「国は『命』に関わる、今すぐにでも動かなければならないことは動きが遅い。一方『国家戦略特区』のような、『金』に関わる、誰かの利益になるようなことはトントン拍子に決まっていくことに焦りがあった」と語った。
また山本議員は、「これだけの騒ぎになれば陛下の耳にも入るだろうし、陛下のご宸襟(しんきん)を悩ませてしまったことについては、本当に反省している」と繰り返した。(下に続く)
もう一つの反省点
陛下のご宸襟(しんきん)を悩ませたこと、園遊会での「マナー」について知らなかったことなどの他に、山本議員は「もう一つ反省点がある」と語った。
「秘密保護法についてもっとアピールしていかなければならない時に、こうした騒動を巻き起こしてしまった」
山本議員は、はからずもこの騒動が一種の「スピンコントロール」(情報操作)として機能していしまっている現状について語った。
この騒動の裏では、「秘密保護法によって、原発だけでなくTPPも特定秘密の対象となってしまう可能性」が判明し、5日に「企業優先の規制緩和を進める『国家戦略特区』が閣議決定」し、「経産省主導で、企業にとって障害となる規制を撤廃する『産業競争力強化法案』」が10月29日に審議入りし、「TPPの『聖域』であるコメの関税率778%を500%代に引き下げる方針」を政府が固め、「米国における日本車の輸入関税撤廃までの期間が、20年超となる公算」が報じられている。
山本議員はこれらの問題について、「『貧乏人は死ね』ということ。国は、このトントン拍子で決めていくスピードを、なぜ原発や被曝の問題に注げないのか」と危機感を募らせた。
決意新たに
「今後萎縮しますか?」との岩上の問いには、「声高に間違っていることは『間違っている』と言う。街角に立って現状を知ってもらい、市民の方から議員に圧力をかけてもらう。また質問主意書など、今後も自分にできることは何でもやる」と語り、インタビューを締めくくった。
かつて首相主催の桜を見る会の席上で、中曽根首相(当時)に芸能人のロックバンド横浜銀蝿のリーダー嵐さんが手紙を渡した。誰かが大騒ぎをしたのか。今回の騒ぎは、原発推進派議員連中による山本太郎潰しの一環であるとしか多くの有権者は見ていない。この動きに乗るのは原発推進派議員連中に賛同する人間だけだ。
復興利権の金額が明らかに成った伊豆大島の町長に対するバッシングと同じで、利権の臭いしかし無い連中による利権確保の為の策略に乗る事こそが有権者と未来の有権者を裏切ることになる。絶対に辞めないことが有権者に対する誠意です。