危機的状況が続く東京電力福島第一原発の汚染水問題について、25日、超党派の国会議員で作る「原発ゼロの会」と国会エネルギー調査会準備会有識者チームが会合を開き、問題の解決に向けた提言を、東京電力、資源エネルギー庁、原子力規制庁に対して行なった。
(IWJ・松井信篤)
危機的状況が続く東京電力福島第一原発の汚染水問題について、25日、超党派の国会議員で作る「原発ゼロの会」と国会エネルギー調査会準備会有識者チームが会合を開き、問題の解決に向けた提言を、東京電力、資源エネルギー庁、原子力規制庁に対して行なった。
■ハイライト
この日の会合に招かれたのは、民主党の馬淵澄夫衆議院議員。馬淵議員は、2011年3月11日の福島第一原発事故に対する当時の政府の対応について証言。東電は、2011年6月に汚染水の海洋への拡散を防ぐ遮水壁の設置を一度は検討しながらも着工を先送りしていた。
馬淵議員によると、6月28日の株主総会を控えていた東電側が約1000億円と試算された遮水壁の設置に懸念を表明。政府に対し、報道発表を控えるよう要請があったという。菅直人元総理と海江田万里元経産大臣は、一度は遮水壁の設置を了承したものの、その後馬淵議員を首相補佐官から解任。結果的に遮水壁設置は見送られた。馬淵議員は「株主総会前日の2011年6月27日に首相補佐官の任を解かれ、この問題からシャットアウトされた。そして、この遮水壁は実現されなかった」と語った。