東京・霞が関。厚生労働省の正面玄関の近くに、薬害を二度と起こさない決意を記した「誓いの碑」がある。
「命の尊さを心に刻みサリドマイド、スモン、HIV感染のような医薬品による悲惨な被害を再び発生させることのないよう医薬品の安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことをここに銘記する」。
上記の文言が刻まれた石碑は、1980年代に起きた薬害エイズ事件の反省から、1999年に設置されたものだ。
その「誓い」が刻まれて四半世紀がすぎた今、前例のないほど大規模で、深刻な薬害に発展するのではないか、と危惧されているのが、新型コロナワクチンである。
2024年1月11日、一般社団法人ワクチン問題研究会は、厚労省で記者会見を開き、新型コロナワクチン接種後の健康被害の認定状況などを報告した。
・ワクチン問題研究会が新型コロナワクチン接種による健康被害について、見て見ぬふりをされている「驚愕する事実」を報告!!~1.9「一般社団法人ワクチン問題研究会」設立後6ヵ月の成果報告に関する記者会見 ―登壇:福島雅典氏(代表理事・京都大学名誉教授)ほか 2024.1.11
【URL】https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520969
厚労省に報告された、新型コロナワクチン接種後の死亡事例数は、2023年7月30日の段階で2122名。最も多いのは、ファイザーのワクチン接種者(12歳以上)で1878名。ファイザーでは、5~11歳用ワクチンで3名、6ヶ月~4歳用で1名という子供の死亡報告もあり、さらに、モデルナ236名、アストラゼネカ1名、武田薬品3名と続く。重篤者は8750名、副反応の疑いのある人は、実に3万6556名である。
・資料1 現在の予防接種健康被害救済制度申請並びに認定状況と成果報告(ワクチン問題研究会)
【URL】https://bit.ly/3UISQDd
日本で新型コロナワクチン接種が始まったのは2021年2月。それから約2年半で、このような被害が出ていることに驚愕するが、厚労省に報告されていないケースも含めれば、この数字はさらに増加するのだろう。
このデータをまとめたワクチン問題研究会の代表理事を務めているのが、薬害に詳しい京都大学名誉教授の福島雅典氏である。世界的に知られる医学事典『MSDマニュアル』日本版の総監修を行うなど、その実績は内外に広く知られている。
多忙のため、滅多に単独取材に応じない福島氏が、「IWJならば」ということで快諾いただき、2023年11月16日、名古屋にて、岩上安身によるインタビューが実現した。
国が大々的に旗を振って始まったコロナワクチンの接種だが、4ヶ月もたたない2021年6月初旬、接種後の死亡者が196人いることが、厚労省に報告されている。その後、厚労省はワクチンによる被害があることを認め、2022年3月、各都道府県に副反応の相談窓口を設置するように通知を出した。
しかし、接種会場からテレビ中継までして、大々的にワクチン接種を喧伝してきた大手マスメディアは、ワクチン接種後の死亡例があることや、副反応による体調不良については、CBCなどの一部をのぞいて、ほとんど注意喚起をしなかった。「マスコミは職務怠慢ですよ」と、福島氏は指摘する。
2023年5月15日に放送された、NHKの『ニュースウオッチ9』では、「新型コロナワクチン接種後に亡くなった人」の遺族を取材しながら、「新型コロナに感染して亡くなった人」の遺族と誤認させる報道があった。ワクチンの被害を訴えているのにすり替えられたと怒った遺族が、BPO(放送倫理・番組向上機構)に訴え、同年12月、BPOは「放送倫理違反があった」との判断を出している。
・“NHK ニュースウオッチ9 放送倫理違反あった” BPOが意見公表(NHK、2023年12月5日)
【URL】https://bit.ly/3ULUbZV
福島氏は、メッセンジャーRNAの技術で作られた新型コロナワクチンの危険性を説明した上で、「この技術があれば、どんなワクチンでも作れるなんて、万能感を持ってはいけない。接種したら一生を棒に振るような、そんなワクチンは必要ない」と語気を強めた。
DNAを扱う技術は、生物兵器の開発にもつながる技術だ。遺伝子を操作して毒性を強めたウイルスを、昆虫や動物を媒介にして、狙った地域に広げれば、相手の戦力を削ぐことができるし、自分たちにワクチンを打っておけば、感染地域に乗り込んでもダメージは少ない。
「たとえば、蚊の中で繁殖させることも、技術的にはできる。実験室の中でどんどん変異体を作って、それに対する抗体を作っていく。そんな危ない研究、やらせちゃダメですよ! 人類が初めてそういう技術を手にして、それで何が起こったのか。この段階できちんと反省しないといけない」と福島氏は力を込めた。
インタビューの終盤、「今の科学は、まだ未熟なんです」と、福島氏は噛みしめるように言った。「だからこそ、未熟さを自覚して、謙虚な姿勢で物事に向かい、学ぶべきことは学び、見えている現実から将来に起きるかもしれない仮説を立て、今から研究体制をとっておくことが大切なのだ」という。
そのためには、国民も言うべきことを言わなくてはならないとし、「みんなが疑問に思っていること、いろんな意見を岩上さんの方で集約してほしい。次は、そのステップで考えられたらと思う」と、IWJへの再登場も表明していただいた。
コロナ禍に襲われた暗い世界に、希望の光のように登場した新型コロナワクチンとは、一体何だったのか。何を引き起こしたのか。その全貌が見えてくるのは、これからになる。
・「『リスクよりも利益が勝る』と厚労省はずっと言ってきた。じゃあ、その『利益』とは何なのか」レプリコンワクチンの接種が迫る中、私たち日本人がなすべきことは?~9.7「一般社団法人ワクチン問題研究会」設立に関する記者会見 ―内容:会の設立とその経緯 2023.9.7
【URL】https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518359
・【IWJ号外】ワクチン問題研究会代表理事・福島雅典医師、「核酸医薬(mRNAワクチン)なるまったく不完全な、薬でもないものをばらまいて!『殺人』ですよ!『虐殺が起きた』と言ってもいい」! 2023.9.8
【URL】https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518401
・【IWJ号外】ワクチン問題研究会記者会見第2弾「こんなに多彩な病気が報告されたことは今までなかった」、「どれだけ今まで苦しかったんだろう」、「mRNAワクチンで薬害が発生することは必然だった」! 2023.9.9
【URL】https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518430
・【IWJ号外】ワクチン問題研究会記者会見第3弾、福島雅典医師が咆哮する!「ワクチン契約は『不平等条約』」! 報じないマスコミに向かっては「ジャーナリストとしての気概と行動力を持て!」と檄も!! 2023.9.19
【URL】https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518597