「二階幹事長は、『どうしても駄目だったら、きっぱりオリンピックをやめる』とおっしゃいました。コロナに打ち勝った証として、オリンピック、復興オリンピックを多くの方が楽しみにしているので、私たちも全力で、このワクチンのフォローアップをして、国民の期待に応えていきたいと考えております」
2021年4月15日、衆議院本館で行われた野党合同チームによる厚労省へのヒアリングの冒頭、立憲民主党の原口一博衆議員は、皮肉を込めてこう語った。
ワクチン接種の進捗状況などに関するこの日のヒアリングでは、厚労省以外に、新潟県聖籠町(せいろうまち)の保健福祉課長・佐藤寿氏がテレビ会議システムのZoomにて登壇した。
新潟県では、4月12日から高齢者へのワクチン接種を開始したが、初日からワクチン接種を開始できたのは、3自治体だけで、そのうちの一つがこの聖籠町だとのこと。佐藤氏は、実際にどのように、どれだけの人にワクチン接種をしたのか、今後の課題や提案等について話した。
この後、質疑は次のような流れで行われた。
1.4月12日に実施された高齢者優先接種について
(1)接種数の総数
(2)接種を行った自治体の名称
(3)自治体ごとの接種数
(4)接種した(実際に注射を打った)医師・看護師の人数
2.医師一人が一時間で予防接種を打つ回数の目安
3.都道府県別の接種実績を公表してください。まだ、公表できないなら、いつ公表してもらえるか。厚生労働省は、都道府県別の接種実績は、把握しているのか。把握していて公表できないならその理由は何か。
4.高齢者ワクチン接種と全国民のワクチン接種を、いつ頃までに終わらせたい、という目標を教えてください。
5.EUのワクチン輸出許可がもらえないと、6月末の全高齢者へのワクチン供給が無理になる可能性はあるのか。もしあるのなら、EUの許可は、最終的にいつ頃出るのか?
厚労省の回答に、立憲民主党の逢坂誠二衆議員は、「今回の高齢者のワクチン接種は政府が早く始めたというアリバイ作りにしか見えない」と指摘した。
詳しくは全編動画を御覧いただきたい。