2020年12月23日、岩上安身によるシグマ・キャピタル株式会社チーフ・エコノミスト田代秀敏氏インタビューが行われた。このインタビューは、11月16日の第1回、11月20日の第2回、12月2日の第3回に続く、インタビュー第4弾である。
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11月に行われた第1回、第2回インタビューでは、新型コロナウイルス・パンデミックを世界に先駆けて抑制した中国が、主要国の中で唯一経済プラス成長を堅持していることを、種々の実例とともにお話しいただいた。
さらに、すさまじいスピードで世界を引き離しつつある中国のテクノロジーが、経済だけではなく、安全保障上でもいかに大きな意味を有するか、お話しいただいた。世界最大の感染国となった米国が、経済活動の停滞とともに内在していた社会的「病理」を顕在化させ、衰えた姿を晒しているのとは、対照的である。
第3回となった12月2日のインタビューでは、秋の第3波から「初めてのコロナの冬」に突入しつつある日本の「不都合な実態」――東京五輪で外国人観光客をほぼノーチェックで入れるという狂気、隠された東京都民の貧困、コロナによる女性の自殺増など――に視線を転じ、日本の歩む道はこのままで良いのか、改めて考えさせられる回となった。田代氏は非科学的な政府のコロナ対策を「インパール作戦」と酷評した。
今回の第4弾インタビューでは、治験もそこそこにスピード認可されたコロナワクチンの大規模接種が始まったばかりの英国で出現し、瞬く間に世界を席巻しつつある新型コロナウイルス変異株のもたらす影響について、田代氏の見解をうかがった。
田代氏は「地球はそもそもウイルスの惑星なんです」と述べる。
「ウイルスからすれば人間は自己増殖するための環境にすぎない。ウイルスを擬人化することによって対策を誤っていく」「そもそも、ファイザーやモデルナが開発したワクチンに科学論文はない。政府機関がいいと言ったのであって科学者がそう言ったのではない」。
たとえ副反応被害が起きても、ファイザーは免責されることが決まっている。ファイザーのCEOが所有している株を売り抜けていた点もあわせ考えると、ワクチンへの信頼性に著しく疑問が生じるのではないだろうか。
さらに、景気刺激策として欧米諸国が、そして日本が続行している大規模金融緩和政策が、どんな状況を生み出し、ウイルス変異株の出現によって、どんな未来を招来するか、複数のシナリオをお話しいただいた。
※新型コロナウイルスの「変異種」は、「変異株」に統一いたしました。(2021年1月20日)