ロックダウン中と、ロックダウン緩和が始まった時期の英国から、第1弾と第2弾のレポートを寄稿していただいた、エセックス大学人権センター・フェローの藤田早苗氏から、第3弾となる、ロックダウン緩和時期以降のレポートが届いた。
長文の寄稿なので、6回に分けて、ロックダウン緩和時期の英国の状況を連日お伝えしている。今回は短期集中連載第3弾の4回目である。
1回目は、教会や衣料品店、飲食店の再開、「英国版Go To Eat」政策等。2回目は芸術文化と若者への支援、コロナと肥満で「死にそうになった」ジョンソン首相が主導する、コロナ対策としての肥満対策等をお伝えした。
3回目では、ロックダウン時期に急増した自転車利用やガーデニングが英国人を癒したことなどをお伝えした。
- 【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート第3弾! ロックダウン緩和期の英国の実像!! 第2波への懸念!!~(その1)営業再開=閉店セール!&「英国版Go To Eat」編 2020.11.3
- 【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート第3弾! ロックダウン緩和期の英国の実像!! 第2波への懸念!!~(その2)コロナで「死にかけた」ジョンソン首相の「肥満対策」編 2020.11.4
- 【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート第3弾! ロックダウン緩和期の英国の実像!! 第2波への懸念!!~(その3)「自転車」と「庭」が癒した英国のロックダウン編 2020.11.5
4回目の今回のテーマは、ロックダウンが緩和されて欧州各国との往来が再開し、夏のバカンスで英国人がギリシャやフランスなど各国に旅行を始めた際の混乱である。「英国に帰国したら2週間隔離」が課される国と、免除される国の指定が頻繁に変わったことから、旅行先のフランスから「集団脱出」するため、英仏トンネルに長蛇の列ができたりなどの状況が詳しくレポートされている。
日本政府は、10月から国内旅行支援の「Go To Travel」を東京に拡大するとともに、(その1)でもお伝えしたように、海外からの入国制限も順次緩和し始めている。アジア太平洋諸国16ヵ国・地域を対象に、海外と日本双方のビジネスパーソン等の日本への入国・帰国時の14日間待機を順次緩和、11月1日時点で10ヵ国で緩和した。11月1日からは日本居住のビジネスパーソンを対象に、原則として全世界の国・地域の短期出張からの帰国・再入国時の14日間待機を緩和している。欧米の感染爆発の現状を理解しているとは言いがたい鈍感さである。
- 国際的な人の往来再開に向けた段階的措置について(外務省ホームページ)
以下は藤田氏の5月の第1弾と6月の第2弾レポートである。こちらもぜひ御覧いただきたい。
- 【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート(その1)〜ロックダウンが始まった! 2020.5.5
- 【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート(その2-1)〜ちょっとだけ緩和されたロックダウン:原発工事再開編 2020.6.13
- 【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート(その2-2)〜ちょっとだけ緩和されたロックダウン:非常時の警察権力の監視を怠るな!編 2020.6.14
- 【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート(その2-3)〜ちょっとだけ緩和されたロックダウン:国民保健サービスを助けてください編 2020.6.14
- 【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート(その2-4)〜ちょっとだけ緩和されたロックダウン:医療従事者やケアワーカーへの格差が危険を広げている 編 2020.6.19
- 【特別寄稿】英エセックス大人権センター・フェロー藤田早苗氏のイギリス・ロックダウンレポート(その2-5)〜ちょっとだけ緩和されたロックダウン:ソーシャルディスタンス編 (藤田早苗) 2020.6.19
(前文・IWJ編集部)