┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~イスラエルはガザのパレスチナ人皆殺し作戦を最後までやり抜くつもりでいる! 連日のようにガザ全域の難民キャンプで、無力なパレスチナ人難民を数十人を単位で殺害! 北部ジャバリア難民キャンプで、食料、水、医薬品の供給を完全に遮断し、残留した人々を軍事目標とする、イスラエルの「将軍の計画」が始まった兆候があると人権団体が警鐘! クリス・ヘッジズ氏は、ガザにおいてジェノサイドの最終段階が始まっていると危機感を募らせる! イスラエル軍は数ミリの金属片を無数に詰め込んだ兵器を人口密集地で使用、アムネスティは「死傷者を最大化するように設計されている」と分析! イスラエルに全世界が制裁を行うべき!
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┠■今年1月コロナ感染し、その後遺症か、体調不良が7、8、9月と続いた岩上安身は、静養の結果、体調も上向き、10月から積極的にインタビューを再開! 復帰第1弾の立憲民主党の原口一博議員インタビューは記事アップ済み!! ウクライナ問題に詳しい塩原俊彦氏インタビューは近日中に配信します! ぜひ会員にご登録の上、御覧ください! 10月は1日からの15日間で60件、58万829円のご寄付・カンパをいただきました! 月間目標400万円の15%。今月もIWJの財政状況はまだまだピンチです! 一方では、「IWJしか報じられない情報」激増中! こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!
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┠■【中継番組表】
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┠■【本日のニュースの一撃!】
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┠■【第1弾! れいわ新選組の山本太郎代表が『報道ステーション』で「ウクライナ戦争は米国のオフショアバランシング戦略」「ウクライナへの軍事投資で米国内経済も成長と、ブリンケン国務長官も言っている」と暴露!「G7と足並みをそろえた対露制裁はリスク」「(日本は)中立の立場で、(ウクライナではなく)米露を停戦のためのテーブルにつけさせる努力を最大限すべきだ」と、現在の政治家の中では「洗脳」されていない、きわめてまともな発言をしたものの、他の与野党党首も大越健一キャスターも一切触れず、話題を核廃絶問題に軌道修正!】(『報道ステーション』、2024年10月14日)
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┠■【IWJ号外】「タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビューの翻訳!(第6回)ウクライナとジョージアのNATO加盟も『オレンジ革命』も『ユーロマイダン・クーデター』もすべては米国の意思だった!」を、昨日17日に出しました。
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┠■【IWJ号外】「『ウクライナと米国がロシアとの戦争に敗北すれば、勝利し自由になるのはヨーロッパだ』エマニュエル・トッド氏へのインタビュー全文をIWJが全文仮訳・粗訳!」を本日(18日)に、出します!
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■はじめに~イスラエルはガザのパレスチナ人皆殺し作戦を最後までやり抜くつもりでいる! 連日のようにガザ全域の難民キャンプで、無力なパレスチナ人難民を数十人を単位で殺害! 北部ジャバリア難民キャンプで、食料、水、医薬品の供給を完全に遮断し、残留した人々を軍事目標とする、イスラエルの「将軍の計画」が始まった兆候があると人権団体が警鐘! クリス・ヘッジズ氏は、ガザにおいてジェノサイドの最終段階が始まっていると危機感を募らせる! イスラエル軍は数ミリの金属片を無数に詰め込んだ兵器を人口密集地で使用、アムネスティは「死傷者を最大化するように設計されている」と分析! イスラエルに全世界が制裁を行うべき!
おはようございます。IWJ編集部です。
イスラエル軍によるレバノンへの無差別爆撃と地上侵攻、そして国連平和維持軍への攻撃が世界中の耳目を集めていますが、その間もイスラエルは、ガザにおけるパレスチナ民間人へのジェノサイド・殲滅作戦を止めたわけではありません。
毎日、イスラエル軍は、レバノンへの攻撃を続ける一方、同時に、ガザ全土、特に北部への激しい攻撃、そして難民キャンプへの攻撃を継続しています。
15日、ガザ北部最大の難民キャンプであるジャバリア周辺で、イスラエル軍の攻撃によって、少なくとも50人のパレスチナ人が死亡した、と『ロイター』が15日付で報じました。
また、ガザ南部のハーンユニスの東、バニスハイラではイスラエル軍のミサイルが民家を直撃し、10人が死亡しています。
ガザ市郊外のサブラでも、3軒の家屋が破壊された現場から2人の遺体が収容され、空爆時に家屋にいたとみられる12人を現在捜索中だということです。おそらくは瓦礫の下敷きとなっていると思われ、生存者が見つかる可能性は、ほとんどゼロに近いのではないかと思われます。
このほか、ガザ中心部のヌセイラト難民キャンプでも家屋が攻撃され、8人が死亡しました。
※ガザで少なくとも50人死亡、イスラエル軍 北部で攻撃拡大(ロイター、2024年10月15日)
https://jp.reuters.com/world/us/ZI5AQWCE5ZJADBYJGITU77QP7M-2024-10-15/
『RT』は14日付で、イスラエル軍は13日、このヌセイラト難民キャンプとなっている学校の校舎を攻撃し、15人の子供を含む、少なくとも22人の民間人を殺害したと、報じています。ヌセイラト難民キャンプには、攻撃当時数百人が居住していたとされています。
『RT』は、『BBC』を引いて、負傷者は約80名だったと報じています。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、この校舎は、14日からポリオワクチンの接種に使われる予定だったと述べています。イスラエル軍は、この空爆で、ポリオワクチン接種の妨害も兼ねていたのでしょう。
『RT』によると、イスラエル軍は同日、ガザ中心部のアル・アクサ病院を攻撃し、4人を殺害しています。
※Israeli strike on Gaza school kills 22, including 15 children(RT、2024年10月14日)
https://www.rt.com/news/605718-israeli-strike-gaza-school-children/
非常に深刻な、子供達を含む民間人の犠牲者が、連日、数多く出ています。イスラエルが掲げる「ハマスとの闘争」など、真っ赤な嘘です。
さらに、危機的な情報もあります。
『フィナンシャル・タイムズ』は15日、イスラエルはガザ北部を飢えさせる計画を「実行し始めた」と人権団体が主張している、と報じました。声を上げたのは、ギシャ、ベツェレム、PHR-I、イェシュ・ディンの4つの人権団体です。
「ギシャ」は2005年に、ガザ地区におけるパレスチナ人の移動の自由を守ることを目的として設立された、イスラエルのNPO団体です。
「ベツェレム」(イスラエル占領地人権情報センター)は、1989年に設立された、エルサレムを拠点とする団体で、そのサイトで「ヨルダン川と地中海の間に住むパレスチナ人とユダヤ人の両方に人権、自由、平等が保証される未来を目指して努力しています」と述べています。
「PHR-I(人権のための医師会)」は、ルチャマ・マートン博士率いるイスラエルの医師グループによって1988年に設立され、健康の権利が平等に認められる公正な社会の推進に取り組んでいます。
「イェシュ・ディン(人権のためのボランティア)」は、2005年に設立されたイスラエルのNPO団体です。そのウェブサイトには、「私達は、占領を人権侵害の主な原因とみなし、占領の終結を目指しています」という言葉が連ねられています。
イスラエルの人々の間にも、現在のネタニヤフ政権とは異なる姿勢を貫き、自国が進める入植活動を批判し、自国が進めるジェノサイドに抗議の声を上げる人々が存在しています。
また、海外でユダヤ人人口が最も多いのは、米国、その次がフランスであり、そうした在米、在仏ユダヤ人達の多くは、イスラエルの存続と繁栄のために尽くしてきた人々ですが、そんな人々の中からも、現在のイスラエルの蛮行に距離を置いたり、公然と批判するユダヤ人達があらわれてきています。
イスラエル国内の人権団体は、以下の通りです。
※(Gisha:ギシャのウェブサイト)
https://gisha.org/en/
※(B’Tselem:ベツェレムのウェブサイト)
https://www.btselem.org/
※(PHR-Iのウェブサイト)
https://www.phr.org.il/en/
※(Yesh Din:イェシュ・ディンのウェブサイト)
https://www.yesh-din.org/en/
『フィナンシャル・タイムズ』によると、イスラエル国内の人権団体は、イスラエル軍がガザ北部を包囲し、残留者を飢えさせることでハマスを屈服させるという、物議を醸す計画を実行し始めたようだと警告しました。イスラエル軍は、ガザ北部を軍事地域とするために、民間人に対して避難命令を出していますが、まだ残留している人々がいます。
そこでイスラエル軍は、残留している人々をも「軍事目標(戦闘員)」扱いとし、食料、水、医薬品の供給を完全に遮断する方針です。
この殲滅作戦「将軍たちの計画」を立案した、元国家安全保障顧問のジオラ・アイランド氏は、この作戦の目的を、ハマスに連れ去られたユダヤ人のうち、残りの101人の人質を解放をさせるために、ハマスに圧力をかけることが目的だと説明していますが、人権団体は、このような民間人の封じ込めと、逃げることもできない民間人を戦闘員とみなす扱いは、国際法に違反すると抗議しています。
イスラエル軍は、「将軍たちの計画」を認めていませんが、人権団体は、イスラエルが「ひそかに」この計画を実行し始めているという「憂慮すべき兆候」があると指摘しています。
※Israel ‘starting to implement’ north Gaza starvation plan, say rights groups(Financial Times、2024年10月15日)
https://www.ft.com/content/c0c9e82c-3c83-4bda-a7f9-157ce32d8c12
米国の独立ジャーナリストであるクリス・ヘッジズ氏は、14日、「絶滅作戦。まずは」と題する記事を公開し、イスラエルが行っていることには、明白にジェノサイドの兆候が見られると述べています。
「ジェノサイドは消耗戦によって行われる。標的となった集団が、その権利を剥奪されたら、次の段階は住民の強制移住、インフラの破壊、そして民間人の大量殺戮となる。
イスラエルはまた、国際監視員、人権団体、援助活動家、国連職員を攻撃し殺害しており、これはほとんどのジェノサイドに見られる特徴である。外国のジャーナリストは『敵の支援』容疑で逮捕され、告発されている一方で、パレスチナ人ジャーナリストは暗殺され、その家族は根絶やしにされている。
イスラエルは、(国連の)パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ地区における施設3分の2が損傷または破壊され、職員223人が死亡した同機関に対する攻撃を継続している」。
さらに、ヘッジズ氏は、世界が、イスラエル軍によるレバノン侵攻に気を取られているうちに、ガザにおいてはジェノサイドの最終段階「飢餓や病気による大量死」が、すでに始まっている、と述べています。
「ガザでは、これらの初期段階はすでに完了している。最終段階は、銃弾や爆弾による死ではなく、飢餓や病気による大量死である。今月に入ってから、ガザ北部には食料が一切入っていない。
イスラエルは、北部の住民全員に避難を要求するビラを投下している。ガザ北部の40万人のパレスチナ人は、避難するか、死ぬしかない。
イスラエルは、病院の避難も命じている(イスラエルはレバノンの病院も標的にしている)。無人偵察機を投入し、負傷者を治療しようとする人々を含む民間人を無差別に攻撃し、避難所となっている学校を爆撃し、ジャバリヤ難民キャンプを無法地帯と化した。
また、『アルジャジーラ』のファディ・アルワヒディ記者も銃撃され、現在も重体である。イスラエルは、相変わらずジャーナリストを標的にしている。パレスチナ保健省によると、10月7日以降、ガザ地区でイスラエル軍によって殺害されたジャーナリストおよび報道関係者は少なくとも175人に上ると推定されている」。
ヘッジズ氏は、「ガザ北部に課された完全包囲は、次の段階ではガザ南部にも課されるだろう。死者は増え続ける。そして、北部と同様に、主な武器となるのは飢饉だ」と危機感を募らせています。
ヘッジズ氏は、拷問や侮蔑など、ガザで行われているようなジェノサイドとよく似たジェノサイドを、米国もまた、ベトナム、アフガニスタン、イラクなどで展開し、「私達(米国人)とイスラエルとの間には違いなどない。だからこそ、私達はジェノサイドを止めないのだ」「イスラエルの血に飢えたような残忍性は、私達自身のもの」だと鋭い指摘をしています。
ヘッジズ氏は、イスラエルがジェノサイドを完遂することは不可能であり、いずれ「イスラエルと米国を(世界中から)忌み嫌われる存在に変え」、仮に米国とイスラエルが戦いに勝利しても、「彼らは自らの死刑執行令状に署名」することになるだろうと述べています。
ヘッジズ氏「歴史的な記憶喪失は、少なくとも勝者にとっては、ジェノサイド・キャンペーンが終了した後の重要な要素である。しかし、犠牲者にとっては、報復への渇望とともに、ジェノサイドの記憶は神聖な使命となる。
敗者は、ジェノサイドの加害者達が予想できない形で再び現れ、新たな紛争と新たな敵意を煽り立てる。ジェノサイドの唯一の手段であるパレスチナ人全員の物理的な根絶は、600万人のパレスチナ人がディアスポラ(離散)の状態で暮らしていることを考えると、不可能である。500万人以上がガザ地区とヨルダン川西岸地区に住んでいる。
イスラエルのジェノサイドは、全世界の19億人のイスラム教徒、そして世界の南のほとんどの人々を激怒させている。
それは、4億5600万人のイスラム教徒が住み、米国とイスラエルと協力しているアラブ世界の独裁政権や君主制の腐敗した脆弱な体制の信用を失墜させ、弱体化させている。
それは、パレスチナの抵抗勢力を勢いづかせている。そして、イスラエルと米国を忌み嫌われる存在に変えてしまった。
イスラエルと米国は、おそらくこの戦いに勝利するだろう。しかし、最終的には、彼らは自らの死刑執行令状に署名したことになる」。
※Extermination Works. At First.―――Israel will continue its mass killing to achieve its immediate goals, but in the long run the blowback from its genocide will doom the Zionist state.(Chris Hedges、2024年10月14日)
https://chrishedges.substack.com/p/extermination-works-at-first
イスラエルがガザで行っていることを克明に見てきたのは、ガザの病院で、傷ついたパレスチナの人々を見てきた医師達です。
『ニューヨーク・タイムズ』は、9日付で「65人の医師、看護師、救急隊員:ガザで見たもの」という記事を公開しました。
医師達がガザでみたのは、頭部や胸部を銃撃された10代前半の子供達(狙撃された)の姿です。
ある救急医は、頭を撃ち抜かれた子供達の数は信じられないほどだ、と述べています。
さらに、患者、パレスチナの医療従事者、一般住民達に、重度の深刻な栄養失調が見られることも報告されています。
ある麻酔科医は「栄養失調が蔓延していました。骨と皮ばかりのナチスの強制収容所(に収容されたユダヤ人) を思わせるような患者をよく見かけました」と述べています。
また、悲痛なことに、「幼い子供たちのほぼ全員に精神的苦痛」が認められ、「自殺願望のある子供や死にたいと言っている子供」もいた、と報告されています。
医師達は「手足を失い、走ることも遊ぶこともできない子供達は、死にたかったと具体的に語り、自殺したいと思った子供もいた」、「私は爆発物や破片による負傷を負った多くの子供達を治療しました。(中略)彼らは皆、死んで家族と一緒になりたいと願っていました」といった経験を明らかにしています。
健康に産まれた多くの乳児が「栄養失調の母親が母乳を与えられず、乳児用粉ミルクや清潔な水も不足したために脱水症状や飢餓、感染症で亡くなる」様子も観察されています。
※65 Doctors, Nurses and Paramedics: What We Saw in Gaza
(The New York Times、2024年10月9日)
https://www.nytimes.com/interactive/2024/10/09/opinion/gaza-doctor-interviews.html
『ポリティコ』も8月、繰り返しイスラエル軍の攻撃を受けたために、凄惨で劣悪な環境で患者達の治療に当たっている病院、そして傷ついた子供達や女性のことを取り上げています。
その一例は、9歳の少女、ジュリちゃんです。
「ジュリちゃんが、どのようにしてガザ欧州病院の手術前エリアにたどり着いたのか、私達には見当もつかない。
私達に見えたのは、彼女の左足に外部固定器具(金属のピンと棒でできた足場)がはめられ、爆発で彼女の小さな体がずたずたに引き裂かれたため、顔と腕の皮膚が壊死していたことだけだった。
毛布に触れるだけで、彼女は痛みと恐怖で悲鳴をあげた。彼女は徐々に死にかけていたので、私達は何が見つかるか、わからないまま、彼女に麻酔をかけるという危険を冒すことにした」。
※We Volunteered at a Gaza Hospital. What We Saw Was Unspeakable.(Politico、2024年8月5日)
https://www.politico.com/news/magazine/2024/07/19/gaza-hospitals-surgeons-00167697
『ガーディアン』は7月、イスラエル軍は、大量の金属片を撒き散らすよう設計された残酷な爆弾を使って、ガザ地区の民間人、特に子供達に恐ろしい負傷を引き起こしている、と報じました。
この事実に初めに気がついたのも、医師達でした。医師達は、彼らが治療した子供達は、人口密集地域に発射されたイスラエル軍のミサイルや砲弾で傷つき、死にかかっており、彼らを傷つけたイスラエルの砲弾には、破片となって細かく砕けるように設計された金属が詰め込まれていた、と証言しています。
「アムネスティ・インターナショナル」は、イスラエル軍が用いたこの兵器は、死傷者を最大化するように設計されているようだと、分析しています。
4月にガザ南部のヨーロッパ病院で勤務していた、カリフォルニア出身の外傷外科医フェローズ・シドワ医師は以下のように述べています。
シドワ医師「私が治療した怪我人の約半分は、幼い子供でした。私達は、患者を診察しているときに、うっかり見逃してしまうほどの、いわゆる『トゲ刺傷』を数多く見てきました。それらは、私がこれまで見たものより、はるかに小さかったのですが、体内に甚大な損傷を引き起こしました」
『ガーディアン』は、ガザのヨーロッパ病院とアルアクサ病院の2つの病院で勤務した6人の外国人医師に取材し、同様の証言を得ています。
シドワ医師「子供は体が小さいので、刺し傷に対してより脆弱です。重要な部位が小さく、損傷を受けやすいのです。
子供の血管が裂傷した場合、その血管はすでに非常に細いため、元通りにするのは非常に困難です」
シドワ医師は、「これまでのところ、最も一般的な傷は、1~2ミリメートル」であり、レントゲン写真には「片側には(破片が入った)針のような穴、もう片側にも(破片がでていった)針のような穴」が映っており、細かい破片が骨の上を通って、骨を破壊していました。こうした傷は、修復や治療が大変難しく、多くの子供達が死んでしまうか、生き残っても手足を切断しなければならなかった、と述べています。
数ミリの金属片をつめこんだ「破片兵器」を民間人が密集している地域で使用することは、イスラエル軍が、民間人や、怪我に耐えられない子供達を意図的に殺傷していることを示しています。
※Israeli weapons packed with shrapnel causing devastating injuries to children in Gaza, doctors say(The Guardian、2024年7月11日)
https://www.theguardian.com/world/article/2024/jul/11/israeli-weapons-shrapnel-children-gaza-injured
強い悪意、そして相手を徹底的に傷つけ、飢えさせ、医薬品もなく、治療も受けらないように追い込んでいき、殲滅するという凶悪な意志が、イスラエルによるガザ殲滅計画には、随所に見られます。
重要なことは、そうした鬼畜か悪魔のごとき所業を、彼らユダヤ人が行うための指針としているのが、『旧約聖書』である、ということです。この所業は『旧約聖書』にもとづき、同書によって、神の命令として正当化されているのです。
ユダヤ系米国人ジャーナリストのシーモア・ハーシュ氏は、旧約聖書「今こそ、アマレクを討ち、彼らの持ち物をことごとく滅ぼし尽くせ。彼らを容赦してはならない。男も女も、幼児も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもロバも、皆殺しにせよ」(サムエル記上第15章3節)などを引用するネタニヤフ政権高官の発言に、「ここはもはや、私が何十年も訪問し、取材してきた文明的なイスラエルではない」と言い切っています。
※【アルジャジーラ:ガザ地区における戦争犯罪の調査(仮訳その1)】中東を代表するメディア『アルジャジーラ』が、「ガザ地区における戦争犯罪の調査」を発表!「数千もの動画、写真、ソーシャルメディアの投稿」のデータベースから引き出されたのは、ガザの市街地の破壊を祝福する前線のイスラエル兵、パレスチナ人の家を略奪して遊ぶイスラエル兵、イスラエルの一般人が「あなたの村は燃えてしまえばいい!」と歌いながら踊るダンスパーティー、パレスチナ人を嘲笑する扮装で「電気もガスも使えない我が家には、アハメド、ファトマ、アベッド、サリムがいた」と歌い踊るコスプレ少女達!(日刊IWJガイド、2024.10.12号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241012#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54000#idx-5
※はじめに~イスラエル軍がレバノン南部に駐留する国連平和維持部隊(UNIFIL)を連日攻撃の暴挙! UNIFILは「イスラエル軍の攻撃は『意図的な攻撃』だ」と非難! UNIFILに要員を派遣している40ヶ国以上が共同でイスラエル非難声明! イスラエル軍は連日、レバノンの首都ベイルートやレバノン南部の主要都市の人口密集地や商業地域を爆撃! ガザ北部への攻撃も継続、避難所への攻撃に至っては、もはや「絶滅作戦」! ネタニヤフ首相は、「レバノンはヒズボラを排除しないと、ガザと同じ苦しみを味わうことになる」と脅迫! 国際的な孤立を深めることもお構いなしのイスラエルを、世界はどうしたら止められるのか!?
(日刊IWJガイド、2024.10.15号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241015#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54009#idx-1
『旧約聖書』に書かれているような神も悪魔も、世界には実在しません。ただただ、自然が存在するだけであり、人間もその一部です。その自然を生み出した「造物主」「万物の創造神」などは、自然と宇宙への知的理解の足りなかった古代人の妄想の産物です。その「幼年期」の人類の妄想を現代において持ち出して、悪魔のごときジェノサイドと土地の収奪の弁明に利用しているのがシオニスト達です。
「ヤハウェ」は、どこからどう見ても倫理的ではなく、慈悲深くも、尊敬できる点もなく、愛もありません。これは「神」ではなく、「悪霊」であり、あるいは、ユダヤ人にふりかかった「災難」を結晶化した、「災厄」のカタマリです。このような空想を、現代において、盲信し、他者への暴力の正当化に使うことは、信教の自由があろうが、許されることではありません。
シオニスト(ユダヤ人のシオニストと、クリスチャンのシオニストを含む)以外のすべての人類は、『旧約聖書』は古代人の妄想の書であり、聖なる書物ではなく、ユダヤ人は選民でもなく、同じ人類として、このような暴力と、その根底にある選民思想を否定すべきである、と思います。
もちろん、その裏返しの、反ユダヤ思想も、です。ユダヤ人がメシアたるイエスを殺せと言ったから呪われて当然である、という『新約聖書』の福音書の記述も、全否定すべきです。先祖の行いがどうあれ、呪われていい民族など、ひとつもありません。
■今年1月コロナ感染し、その後遺症か、体調不良が7、8、9月と続いた岩上安身は、静養の結果、体調も上向き、10月から積極的にインタビューを再開! 復帰第1弾の立憲民主党の原口一博議員インタビューは記事アップ済み!! ウクライナ問題に詳しい塩原俊彦氏インタビューは近日中に配信します! ぜひ会員にご登録の上、御覧ください! 10月は1日からの15日間で60件、58万829円のご寄付・カンパをいただきました! 月間目標400万円の15%。今月もIWJの財政状況はまだまだピンチです! 一方では、「IWJしか報じられない情報」激増中! こうした時だからこそ、ぜひご支援をお願いいたします!
IWJ第15期の3ヶ月目となる10月も18日です。10月も下旬に差し掛かりました。
第15期の最初の1ヶ月である8月のご寄付・カンパは、85件、156万2260円で、目標額400万円の39%どまりでした。
9月ご寄付・カンパは、269件、233万787円で、月間目標額400万円に対して、58%どまりでした。
カンパしてくださった皆さま、本当にありがとうございます。しかしながら、第15期が始まってから2ヶ月連続で、かなり厳しい状態にあると言わざるをえません。
10月は1日から15日までの15日間で、60件、58万829円のご寄付・カンパをいただきました。これは月間目標額の15%にあたります。ありがとうございます。ただ、1ヶ月の折り返し時点で、まだ15%どまり、ということは、今月もかなり厳しくなりそうな予感がいたします。
第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!
また、9月に静養しつつ、仕事もセーブしてきた結果、私、岩上安身の体調も上向いてまいりました。10月からは積極的にインタビューを入れてまいります。第1弾として、4日に、新刊『プランデミック戦争~作られたパンデミック』を上梓した原口一博衆議院議員にインタビューしてきました。7日に記事アップいたしましたので、皆さま、ぜひ御覧ください!
※「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918
16日には、6月17日に最新刊『帝国主義アメリカの野望~リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ』(社会評論社)を上梓した、評論家で元日経新聞・朝日新聞記者の塩原俊彦氏へのインタビューを録画収録で行いました。こちらも、編集が終わり次第、配信いたします。
全編視聴は、会員のみとなりますので、ぜひ、会員登録を皆さま、よろしくお願いします!
※会員登録のご案内
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9月末現在、IWJ会員の総数は2208人、このうちサポート会員の方は840人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!
また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!
※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
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口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
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支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
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口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
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よろしくお願いします!
岩上安身拝
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◆中継番組表◆
**2024.10.18 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5
「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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◆中継番組表◆
**2024.10.19 Sat.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ・Ch5】14:00~ 浅野健一が選ぶ講師による「人権とメディア」連続講座「つながり合う世界」とらえ返しの焦点=パレスチナ ―登壇:板垣雄三 東京大学名誉教授(中東イスラーム研究・世界文明戦略研究)
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5
「たんぽぽ舎」主催の講座を中継します。これまでIWJが報じてきたパレスチナ関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/palestina
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
山田正彦 元農水大臣「民間の種子に頼ると言いつつ、民間の種子は代表格の三井化学が撤退を決めたということになれば、種子法廃止の根拠はまったくなくなる。そういう主張を今、控訴審でやっている」~9.25 種子法廃止違憲確認訴訟 高裁結審期日・記者レク ―登壇:山田正彦弁護士、田井勝弁護士
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【IWJ号外】タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビューの翻訳!(第5回)米ディープステートが覆した、ロシアのNATO加盟、CIAのチェチェン過激派支援への処罰、米露欧共同ミサイル防衛案!
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【フルテキスト掲載!】違法寄付受領罪および収支報告書虚偽記載罪で刑事告発!落選対象議員「第4号」自民党・野村哲郎参議院議員(鹿児島選挙区)の疑惑に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第636回 ゲスト 神戸学院大学・上脇博之教授(その2)
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高市総務相に計925万円の闇金疑惑!?「米国連邦議会立法調査官」の給料は松下政経塾から出ていた!~岩上安身によるインタビュー 第653回 ゲスト 上脇博之氏 2016.5.18
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【特別寄稿】「原発再稼働阻止のシンボル」泉田裕彦氏が自民党から立候補表明! 泉田ファンクラブ主宰の講演会で語った出馬動機をレポート! その場に登場した古賀茂明氏は泉田氏の目の前で「落選運動」を宣言!(ジャーナリスト・横田一) 2017.9.10
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ママたちはもう信用しません!「国民の命を危険にさらす法案を米国の利益のために無理やり通した」安倍総理――「安保関連法に反対するママの会」廃案と賛成議員の落選運動に向け決意表明 2015.9.25
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「じゃあ武藤さん、あんたが一番に前線に行くんだね?」~自民党・武藤貴也議員の選挙区で落選運動がスタート「絶対に今後、当選させてはならない」2015.8.8
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【フルテキスト掲載!】「野党共闘」が実現した注目の熊本選挙区、自民党の松村祥史議員に3500万円もの「出所不明金」!~岩上安身によるインタビュー 第636回 ゲスト 神戸学院大学・上脇博之教授(その1) 2016.3.26
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【フルテキスト掲載!】違法寄付受領罪および収支報告書虚偽記載罪で刑事告発!落選対象議員「第4号」自民党・野村哲郎参議院議員(鹿児島選挙区)の疑惑に迫る!~岩上安身によるインタビュー 第636回 ゲスト 神戸学院大学・上脇博之教授(その2) 2016.3.26
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普天間「県外移設」の公約破棄だけではない!裏金作り?カレンダー配布?偏向ラジオ放送!?沖縄担当相の島尻安伊子参議院議員に浮かび上がった疑惑の数々!ついに刑事告発される! 2015.12.4
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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
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「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
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■【本日のニュースの一撃!】
■【第1弾! れいわ新選組の山本太郎代表が『報道ステーション』で「ウクライナ戦争は米国のオフショアバランシング戦略」「ウクライナへの軍事投資で米国内経済も成長と、ブリンケン国務長官も言っている」と暴露!「G7と足並みをそろえた対露制裁はリスク」「(日本は)中立の立場で、(ウクライナではなく)米露を停戦のためのテーブルにつけさせる努力を最大限すべきだ」と、現在の政治家の中では「洗脳」されていない、きわめてまともな発言をしたものの、他の与野党党首も大越健一キャスターも一切触れず、話題を核廃絶問題に軌道修正!】(『報道ステーション』、2024年10月14日)
衆院選公示直前の、10月14日夜に放送された、『テレビ朝日』の『報道ステーション』に、与野党7党首が生出演して、大越健介キャスターの質問に答える中で、れいわ新選組の山本太郎代表が「ウクライナ戦争は米国のオフショアバランシング戦略」「ウクライナへの軍事投資で米国内経済も成長と、ブリンケン国務長官も言っている」と指摘する一幕がありました。
選挙直前の与野党党首の意見を、平等に聞く、という建前上、これまで国内大手メディアが隠してきた事実を、はからずも山本氏に暴露された形です。
山本氏は、「G7と足並みをそろえた対露制裁はリスク」だと指摘した上で、日本は「中立の立場で、(ウクライナではなく)米露を停戦のためのテーブルにつけさせる努力を最大限すべきだ」と訴えました。
★この日の番組には、自民党の石破茂総裁(総理)、公明党の石井啓一代表、立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の馬場伸幸代表、日本共産党の田村智子委員長、国民民主党の玉木雄一郎代表、れいわ新選組の山本太郎代表の7党首が生出演し、大越健介キャスターが、自民党の裏金問題や、物価と賃金上昇など、テーマごとに各党首に質問し、ひとりずつ答えるという形式で進められました。
日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞したことを受け、「『核兵器のない世界』をどう考えるか?」というテーマに対して、与党の公明党からも、他の野党からも「唯一の被爆国として、核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加し、核保有国と非核保有国の橋渡しをすべきだ」と指摘されたことを受けて、石破総理は次のように述べました。
「自民党でも、政府でも、(オブザーバー参加について)検討は、いたします。
ただ、今回、何でウクライナで抑止力が効かなかったんですか? 何でウクライナはロシアに攻め込まれたんですか? ということを考えた時にね、クリミア侵攻の時に、きちんと清算しなかった(など)、いろんなご議論があります。
一方において、ブダペスト合意というのがある。ウクライナは核を放棄しました。ロシアに渡しましたね。仮にどこか、(ウクライナを)侵略する国があったら、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、そういう国連の常任理事国が、安保理に提訴をしますよ、と言ったんだけど、何の意味もなかった。
日本が周り中、中国であれ、ロシアであれ、北朝鮮であれ、核を持った専制独裁国家がある中にあって、どうやって我々は、日本の独立・平和を守るか、と言った時、やはり核抑止力というのはあるんです。
それを認めておきながら、一方において核廃絶、これをどうやってオブザーバー参加をして、きちんと説得ができるかと、理屈がないと、単に参加しただけ、ということになってしまいます」。
石破氏の発言には、色々と難点があります。
まず、ロシアは「専制独裁国家」ではありません。まがりなりにも、議会があり、憲法があり、選挙が行われています。このウクライナ紛争のただ中でも、大統領選は行われました。その選挙を経て、再選されたプーチン氏は大統領の座についています。
対するウクライナは、大統領としての任期が切れても大統領選が行われず、「戒厳令下」を理由に、ゼレンスキー氏が国内外で「大統領」を自称しています。どちらが専制独裁国家なのでしょうか。
また、「日本の独立・平和を最も脅かしている」のは、軍隊を駐留して、「占領」状態を継続させ、日本の主権を骨抜きにしている「民主主義国のリーダー」であるはずの米国であることは、いうまでもありません。
この石破総理や、他の野党党首の発言に対し、山本氏は限られた発言時間の中で、次のように述べました。
「核禁条約は、絶対批准ですね。
で、一方で『橋渡し』という言葉が出てきましたけど、実際の日本政府の動きは『橋渡し』じゃなくて、煽りに行っている感じになってしまっています。
どうして3年もウクライナ(戦争)が続くのか、という話なんですけど、これ、原因の一つはロシアにもありますが、アメリカにもあります。
アメリカの戦略、やっぱり『オフショア・バランシング』という部分ですね。
要は、自分達は戦地に人を赴かせず、国民を殺さず、そして、同盟国だったり近しい国に、敵国と対立させて、戦争をさせると。一方で、武器を送り続けるということですね」。
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伊勢崎氏の発言などは、IWJはたびたび追ってきました。岩上安身によるインタビューも行っています。また、山本太郎氏は、2015年8月に行われた岩上安身によるインタビューで、原発X戦争リスクなどについて語っています。
ぜひ、以下の記事もあわせて御覧ください。
※「いつ植民地をやめるのか、今でしょ!」対米追従姿勢に警鐘!東京、大阪、米軍基地、そして原発…日本全土にミサイルが雨あられと降り注ぐ!? 岩上安身によるインタビュー 第565回 ゲスト 山本太郎議員 2015.8.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/255943
※米・英・仏によるシリアへのミサイル攻撃は「武力行使の言い訳を『自衛権』と国連の『集団安全保障』だけに封じ込めてきた人類の多年の努力に唾を吐くものだ!」~ 伊勢崎賢治・東京外語大教授が米・英・仏による開戦法規違反を喝破! 2018.4.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/419024
※伊勢崎賢治氏「世界平和のために『緩衝国家』だからこそできる役割があるはずだが、岸田政権では真逆のことをやってきた。これに対して、僕は日本の防衛の観点から非常に危機感を覚えている」~10.7 れいわ新選組 次期衆議院議員選挙 公認候補予定者発表会見 2024.10.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524966
※伊勢崎賢治氏「緩衝国家・日本の辺境、沖縄・北海道を完全非武装化、高度な自治を認め、信頼醸成の要とする道もある!」~10.14自衛隊を活かす会 出版記念講演会「非戦の安全保障論~ウクライナ戦争以後の日本の戦略」 2022.10.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511528
※伊勢崎賢治氏「『ロシアは侵略を止めよ。アメリカは代理戦争を止めよ』。この2つを同時に、同じ強さをもって訴えるのが『憲法9条の心』だと僕は思います」~4.5 広島G7サミットに集まる各国首脳へ向けて「今こそ停戦を」記者会見 2023.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515202
※ロシアではなくG7に停戦を訴えるのはウクライナ紛争が「米国の代理戦争」だからだ!――4.24 今こそ停戦を。ceasefire now ! 停戦の呼びかけ~その後~記者会見―登壇:伊勢崎賢治氏(元アフガン武装解除日本政府特別代表)、羽場久美子氏(青山学院大学名誉教授)ほか 2023.4.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515662
※和田春樹氏「広島サミットでグローバルサウスの国々にウクライナ戦争推進を拡大するのは成功しなかった」~6.21「今こそ停戦を」シンポジウム ―登壇:伊勢崎賢治氏(元アフガン武装解除日本政府特別代表ほか 2023.6.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516760
※東郷和彦氏「一刻も早く止めるためには、アメリカがプーチンをもっとよく知らなくちゃいけない」~12.21 Ceasefire Now!今こそ停戦を~Cease All Fire Now シンポジウム3 ―登壇:伊勢崎賢治氏(元アフガン武装解除日本政府特別代表)ほか 2023.12.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/520481
※和田春樹氏「第3次世界戦争を止められなければ、それは私たち全員の責任です。まず、ウクライナ戦争を直ちに止めましょう」~1.24 Ceasefire Now!今こそ停戦を~Cease All Fire「2024を和平の年に」プレゼン&トーク 2024.1.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521237
※岡本厚氏「パレスチナの即時停戦については市民運動も平和運動も大体一致するが、ウクライナの停戦についてだけは、なお賛成・反対入り乱れている」~4.1 今こそ停戦を Cease All Fire Now!「停戦をためらう構造について」シンポジウム5 2024.4.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522422
■【IWJ号外】「タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビューの翻訳!(第6回)ウクライナとジョージアのNATO加盟も『オレンジ革命』も『ユーロマイダン・クーデター』もすべては米国の意思だった!」を、昨日17日に出しました。
昨日17日、タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビューのIWJによる仮訳・粗訳(第6回)をお届けましました。
※The Vladimir Putin Interview(タッカー・カールソン・ネットワーク、2024年2月8日)
https://tuckercarlson.com/the-vladimir-putin-interview/
この歴史的インタビューは、ロシアと米国の関係史の、一方の当事国であるプーチン大統領の非常に貴重な証言を含んでいます。
ここで語られた問題は、現在のウクライナ紛争など現代に直結しており、現代の問題の本質を考える上で、大きなヒントになります。
第6回では、独立宣言には、ウクライナは中立国だと規定しているにも関わらず、さらに、2008年のブカレストでのサミットで、ドイツとフランスが、ウクライナとジョージアのNATO加盟に反対したにも関わらず、G・W・ブッシュ大統領が圧力をかけて、ウクライナとジョージアの将来のNATO加盟への門戸を開いたことを、プーチン大統領が証言しています。
さらに、2004年の「オレンジ革命」と2014年の「ユーロマイダン・クーデター」に、米国の意思が働いたことも、はっきりと述べています。
マイダン側からの銃の発砲による「クーデター」が、どうして、「民衆による民主主義革命」というプロパガンダに染め上げられ、何のために、また、どのように作られていったのか、その舞台裏が語られます。
インタビューのIWJによる仮訳・粗訳の第1回は、以下から御覧になれます。
※タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビュー全編の翻訳を開始!(第1回)冒頭は、プーチン大統領による仰天のロシア・ウクライナの歴史講義! IWJは慎重にインタビュー内容を吟味しながら、可能なかぎり注や補説で補い、あるいは間違いの検証をしながら全文の翻訳を進めます!(日刊IWJガイド、2024年2月10日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240210#idx-2
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53197#idx-2
インタビューのIWJによる仮訳・粗訳の第2回は、以下から御覧になれます。
※【IWJ号外】タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビュー全編の翻訳!(第1回)つまみ食いの翻訳では絶対にわからない、プーチンインタビューの内容! 冒頭から、ロシア・ウクライナ史の仰天の講義! その真意は「ウクライナ」とは何かの問い直しだった!! 2024.2.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521636
インタビューのIWJによる仮訳・粗訳の第3回は、以下から御覧になれます。
※【IWJ号外】タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビューの翻訳!(第3回)クリミア半島は、ウクライナとは歴史的に何の関りもなかった! ウクライナは、スターリンの意のままに形作られた人工国家だった! 2024.10.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525037
インタビューのIWJによる仮訳・粗訳の第4回は、以下から御覧になれます。
※【IWJ号外】タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビューの翻訳!(第4回)プーチン氏もオルバン首相も同じ民族同士の感情的つながりを重視! NATOは軍産の意図に沿って現実をゆがめてきた! 2024.10.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525080
インタビューのIWJによる仮訳・粗訳の第5回は、以下から御覧になれます。
※【IWJ号外】タッカー・カールソン氏によるプーチン大統領インタビューの翻訳!(第5回)米ディープステートが覆した、ロシアのNATO加盟、CIAのチェチェン過激派支援への処罰、米露欧共同ミサイル防衛案! 2024.10.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525102
ぜひ、IWJ号外をご一読ください。
なお、タッカー・カールソンによるプーチンインタビューは、この6回目までで、一回、またお休みを入れます。
ここまでで、インタビュー全体のだいたい半分くらいまで来ました。
残りの半分は、しばらく休止のあと、後半の翻訳作業が進展してから、また、連続で出していきます。
また、来週より、南アフリカ共和国が、2023年12月29日に国際司法裁判所(ICJ)に提出した、イスラエルのパレスチナ人に対するジェノサイドを告発する文書(申請書)の仮訳シリーズを順次お送りしていきます。
■【IWJ号外】「『ウクライナと米国がロシアとの戦争に敗北すれば、勝利し自由になるのはヨーロッパだ』エマニュエル・トッド氏へのインタビュー全文をIWJが全文仮訳・粗訳!」を本日(18日)に、出します!
『日刊IWJガイド』10月12日号でお伝えした、フランスの世界的知識人で、旧ソ連崩壊の予測を的中させたエマニュエル・トッド氏に対するイタリアの地域紙『コリエーレ・ディ・ボローニャ』のインタビュー全文を、イタリア語から仮訳・粗訳して、本日、号外にてお伝えします。
※はじめに~欧州を代表するフランスの知識人で、日本でも知名度の高いエマニュエル・トッド氏が、腹をくくった!「ウクライナでモスクワが敗北すれば、欧州の米国への『服従』は100年間続くことになる」「米国が敗北すれば、NATOは崩壊し、欧州は自由になる」と大胆発言!(日刊IWJガイド、2024年10月12日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20241012#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54000#idx-1
エマニュエル・トッド氏は、フランスのガリマール書店から『西側の敗北』を1月10日に出版しました。
※La Defaite de l’Occident(ガリマール、2024年10月14日閲覧)
https://lcp.gallimard.fr/fr/products/la-defaite-de-l-occident
イタリアの地域紙『コリエーレ・ディ・ボローニャ』のインタビューは、この本のイタリア語版が出版されたことを機に、10月8日に、トッド氏がイタリアのボローニャを訪れ、そこで、行われたものです。
このフランス語オリジナルの本は、フランス国内外で強い反響を呼んでいます。
1月19日付『ル・モンド』は、次のように痛烈にトッド氏を批判しています。
「エマニュエル・トッドは、1976年以来預言者である。その年、彼は『ラ・シュート・フィナーレ』(ロベール・ラフォン社)の中で、1970年代前半に観察された乳児死亡率の上昇から、ソ連が崩壊すると発表した。
確かに、現実を単一の要因で説明することを諦めて久しい歴史学者達は、彼の解釈を受け入れない。もちろん、ソ連の人口を専門とする人口学者達は、この増加が一時的なものであったことを立証している。このエッセイスト自身、新著『西側の敗北』の中で、(ソ連)政権の崩壊を『高学歴の中産階級』の出現によって説明する方が『より正確』に思えるようになったと書いている。
どうでもいい。予言者は予言者である。『ル・フィガロ』とのインタビューで、トッドは幼児死亡率というパラメーターを使ったのは正しかったと主張している。だから今日、彼は『ニヒリズム』によって荒廃した西側の終焉と、プーチンによって『安定化』したロシアの勝利を、一貫性を気にすることなく発表することができる。
彼は実証することなく主張することができる。世界を見る必要もなく、世界を描写することができる。彼はただ知っているのだ。
だからこそ、本書で提示されているテーゼについて議論することは無意味なのだ。エマニュエル・トッドは、プロテスタンティズムの消滅が西側の『崩壊』につながると考えている。ロシアでは、国民国家はもはや存在せず、『崩壊』しつつあるウクライナは、西側の『ロシア恐怖症』に操られている。彼次第だ。クレムリンのプロパガンダを伝えるのは、フランスでは彼が初めてではない。しかし、彼は自分の『科学的気質』をもってこれらの考えを裏付けると主張している。
ロシアは万事順調
しかし、何も起きていない。データは無秩序に積み上げられ、権威からの絶え間ない議論を指揮する以外の機能はない。トッドは一般的な知識の持ち主だと主張する。これは彼に特定の知識を突きつけることを避けている。彼は、外部勢力のおもちゃにすぎないはずのウクライナ社会に関する最近の数多くの実地調査を一切引用していない。ロシアが『権威主義的』とはいえ民主主義国家であることを証明しようとしているのだろうか。彼はプーチンを支持する世論調査を指摘し、問題は解決した。(後略)」。
※≪ La Defaite de l’Occident ≫ : Emmanuel Todd, prophete aux yeux fermes(ル・モンド、2024年1月19日)
https://www.lemonde.fr/livres/article/2024/01/19/la-defaite-de-l-occident-emmanuel-todd-prophete-aux-yeux-fermes_6211727_3260.html
フランス国内の論調は、この1月19日付『ル・モンド』に代表されるように、批判的なものですが、実は、日本のメディアがほとんど伝えていない現実もあります。
2022年、フランスで最も話題になった小説は、イタリア人の作家であるジュリオ・メオッティがフランス語で書いた『クレムリンの魔術師』でした。この小説は、プーチン政権内部を描いた作品で、フランスで非常に人気を博し、2022年にゴンクール賞の最終選考に残るなど、話題となりました。
日本では、いまだに、プーチン悪党一色ですが、フランスでは、そういうことはなく、この小説は、プーチンの顧問の視点から描かれ、ウクライナ支持者達はこの作品を嫌悪し、ロシア支持者達は熱狂したのです。
トッド氏の『西側の敗北』は、こうしたフランスの反体制的な文化の流れの中で出てきています。
『西側の敗北』は、発売以来4週間近くフランスのベストセラーリストのトップにランクされました。
イタリアの地域紙『コリエーレ・ディ・ボローニャ』によるトッド氏のインタビューは、ウクライナ紛争で明らかになってきた現在の西欧世界が根源的に抱えるニヒリズムの問題をあぶりだしていきます。
インタビュアー「トッド教授、フランスでは『彼は自分の夢を現実にしようとしている』や『彼の主張には科学的根拠がない』と書かれていますが、どうお答えになりますか?」
トッド氏「問題はフランスのメディアが私について何を書くかではなく、現在の歴史が明らかにする事実を知ることです。事実として、アメリカはウクライナ人が必要とする軍事装備を生産することができていません。これは、アメリカの産業力が金融化によって枯渇しているからです。
また、ウクライナ軍が後退しているのも事実であり、兵士の募集に苦戦していることも事実です。西側諸国の経済制裁がロシア経済よりもヨーロッパ経済に大きな打撃を与えているのも事実です。さらに、今日のフランスの政治的安定はロシアのそれよりも脅かされています。
ロシア経済の再構築が可能になったのは、この国がアメリカよりも多くのエンジニアを輩出しており、アメリカの同盟国や従属国でない国々がロシアとの貿易を続けているからです。フランスのメディア(『ル・モンド』、『リベラシオン』、『レクスプレス』など)が、私の夢に言及したコメントは、むしろ彼らが夢の中に生きていることを示唆しています。フランスでの私の本の成功は、このメディアがフランス人から常に真剣に受け取られているわけではないことをも示しています」
インタビュー全文は、ぜひ、【IWJ号外】で御覧ください。
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