日刊IWJガイド・非会員版「9月に入り、IWJの新しい第14期も2ヶ月目! IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください!」2023.9.3号~No.4007号


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■9月に入り、IWJの新しい第14期も2ヶ月目に入りました! 第13期は、暫定の収支ではありますが、2200万円を超える赤字となった見込みです! 正確な収支は、後日集計後にご報告いたします。第14期は建て直します! IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 今期こそは赤字転落となりませんようにと祈る気持ちでのリスタートです!!

■【中継番組表】

■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その75)>第四部 自由という災厄「第十三章「文明の衝突」の虚実 ―― 一九九四年二月~四月――」(Part5)

■「プリゴジンの乱」から2ヶ月、プリゴジン氏搭乗のジェット機がロシアで墜落! 死亡が確認される!!~8月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、プリゴジン氏のジェット機墜落をめぐる西側報道を検証した特別編1本と、6月28日と7月6日収録の「岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけた3本を発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

■<今週の新記事振り返り>

■<今週の日刊IWJガイド振り返り>

■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。
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■9月に入り、IWJの新しい第14期も2ヶ月目に入りました! 第13期は、暫定の収支ではありますが、2200万円を超える赤字となった見込みです! 正確な収支は、後日集計後にご報告いたします。第14期は建て直します! IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 今期こそは赤字転落となりませんようにと祈る気持ちでのリスタートです!!

 9月に入り、IWJの新たな第14期も2ヶ月目に入りました。

 第13期は、たくさんの方から温かいご支援をいただきました。第13期の収支につきましては、7月31日時点で、暫定ですが、残念ながら2204万8900円のマイナスとなりました。

 厳しい経済状況の中、第13期最後の7月31日まで、ご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆さまに、私、岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 また、第13期の最終的な収支につきましては、9月末までに経理が、税理士の御指導のもと、決算報告書をまとめ、監査を受けてから税務署に提出します。その結果は、この日刊IWJガイドやIWJのサイト上でご報告いたします。

 8月のカンパ実績が確定いたしました。8月1日から31日までの31日間で、88件、292万5300円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございます。しかし、これを第13期の月間目標額390万円にあてはめると、到達率は約75%でした。
 9月のカンパ額は、9月1日の1日間で4件、4万6000円でした。ありがとうございます。第14期は背水の陣で臨んでいます。ぜひ、ご支援をお願いします!

 新しく始まった第14期も、代表をつとめる私自身がいきなり、初めて、新型コロナ、それもオミクロン株に感染してしまい、ダウンするなど、波乱の幕開けとなっています。

 感染して6日以上過ぎてからのPCRの再検査でも「陽性」が出て、実際、腹痛と下痢が続くなど、自覚症状がおさまらず、腰をすえて、隔離と治療・安静にあたってきました。

 正直、新型コロナが、これほどしんどいものとは思いませんでした。人により、症状のあらわれは千差万別のようですが、私にとっては、過去の風邪やインフルエンザよりも、ヘビーな体験であり、しかも、症状の期間が長く、自宅で横になり、一日中、眠っているような状況が続きました。

 しかし、先日8月18日、ようやくPCR検査で「陰性(不検出)」という結果が出ました。ちょうど私の64回目の誕生日でした。誕生日に、リセット、リスタートの日を迎えることが、おかげ様でできました。

 大変、皆さまにはご迷惑をおかけしてきましたが、ようやく出社しての仕事の復帰となります! まだまだ、体のあちこちが痛むなど、後遺症と思われる症状もあり、治療を平行していきながら、健康を取り戻し、同時にIWJの活動ペースを上げていきたいと思います。どうぞ、ご理解とご支援のほど、よろしくお願いします!

 IWJにとってはまだまだ険しい試練の道のりが続くと思われますが、試練は乗り越えなくてはなりません! ぜひ、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパで、ご支援をよろしくお願いいたします!!

 現状の会員数を、お知らせします。

 8月末時点での会員総数は2566人(前年同日比:1023人減)でした。会員の方々の会費と、ご寄付が、IWJの運営の二本柱です。ご寄付も、連日お伝えしているように、目標額を下回っていますが、会員数も会費も減少しています! 近日中に、第14期におけるご寄付の月間目標額を発表させていただきます!

 経営は本当に赤字が連続し、厳しい運営状況が続いています。どうぞ、会員登録、あるいは元会員の方は、再開をよろしくお願いします!

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない、孤立した「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な平和外交の姿勢を示すべきではないでしょうか!?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.9.3 Sun.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2023.9.4 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】13:00~「記者会見『震災100年目にして、横浜での朝鮮人虐殺を報告した「神奈川縣」史料が初めて公開 ~震災100年の意味そのものを揺るがす初公開史料~』」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会」主催の記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた関東大震災虐殺事件関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E8%99%90%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

疑問が残る8月24日、海洋放出後に開催された住民との説明意見交換会!~8.30「ALPS処理水」に関する国・東電と住民との説明意見交換会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518261

【第609-611号】岩上安身のIWJ特報!ウクライナ紛争への深入りは「米国覇権の終わりの始まり」?米国依存から離脱する動きがグローバルサウス諸国で急加速!岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー(その1)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518123

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■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その75)>第四部 自由という災厄「第十三章「文明の衝突」の虚実 ―― 一九九四年二月~四月――」(Part5)

 岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。

 現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。

 ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。

 下記URLから、初回の復刻連載(その1)をお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221120#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4

 直近の復刻連載は、下記URLからお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その73)>第四部 自由という災厄「第十三章「文明の衝突」の虚実 ―― 一九九四年二月~四月――」(Part3)(日刊IWJガイド、2023年8月20日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230820#idx-9
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52654#idx-9

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その74)>第四部 自由という災厄「第十三章「文明の衝突」の虚実 ―― 一九九四年二月~四月――」(Part4)(日刊IWJガイド、2023年8月27日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230827#more-90263
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52677#idx-3

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◆ポーランド―――ジリノフスキーと組んだ男

 ジリノフスキーの赴くところ、必ずドタバタ騒ぎが巻き起こる。九四年の三月中旬にポーランドのワルシャワを訪れた時も、ひと騒動起きた。空港に詰めかけた歓迎派と反対派がそれぞれプラカードをもってシュプレヒコールを繰り返し、しまいには、ジリノフスキーの一行そっちのけで両者が衝突、介入した警官も一緒くたになっての殴り合いとなってしまったのである。

 ジリノフスキーをポーランドに招待したのは、「ポーランド民族戦線」の党首ヤヌシュ・ブリチコフスキー。国際的にはもちろんのこと、ポーランド国内でも無名の政治家である。ヨーロッパ各地の極右政党と同盟関係を結ぶことにジリノフスキーは熱心だが、なぜポーランドの場合はブリチコフスキーを選んだのか、当地のプレスも首を傾げており、ポーランドを訪問した際には、ジリノフスキーに対しそうした質問も投げかけられた。

 「Q・あなたはなぜ比較的無名の政治家(ブリチコフスキー)の招待を受けたのか。

 A・どんな政治家もはじめは無名だ。彼とは思想が比較的近いし、今、急速に伸びている。成長している政党とつきあうのが我々のポリシーだ。

 Q・ロシアとポーランド両国にとって、二人の出会いはどんな意味をもつのか?

 A・将来の両国大統領の最初の出会いになるかもしれない。今のところは、他の連中が大統領だが、いずれ選挙が行なわれることだし、我々にチャンスが回ってくる」

 以上は三月十四日付の「ジチェ・ワルシャウェ」紙からの引用である。ジリノフスキーに「ポーランドの将来の大統領」とまで見込まれるくらいなら、ブリチコフスキーという男は、ジリノフスキーに似て、さぞかしあつ苦しいデマゴーグなのだろう。そんな先入観を抱いて「ポーランド民族戦線」の本部を訪れたのだが、予想に反して私を出迎えたのは、仕立てのいいダブルのスーツをきちんと着こなした青年実業家然とした人物だった。

 「私は長くビジネスに従事しており、ロシアでも合弁事業をやっています。私はロシアの市場経済化が始まったとき、ポーランド人としては、いち早くロシアのマーケットに参入した。ロシアでは何をするにしても、支配エリートとの強力なコネが必要ですが、私もビジネスを拡大させる必要上、数多くのロシアの政治家や高級官僚に近づいた。ジリノフスキーともその過程で知り合ったのです。私は初対面で、彼は将来、きっとロシアの指導者になるだろうという確信を得ました。考え方が非常にダイナミックだし、先見性がある。こういう素晴らしい人物との親交を深めておくことは、将来のポーランドの国益にきっとかなうだろうと考えたのです。

 ジリノフスキーと出会ったのはたしか八八年の末か八九年の初め頃で、ちょうど私が政治の世界に足を踏み入れたばかりの時期でした。八八年にポーランドで緑の党が結成され、私もその創設に参加したのです。ちょうど私が四十歳の年でした。それまでは、私は政治とは一切関わりがなかった。

 一度だけ接点があったのは、七六年。その年、有名な労働争議があり、私も巻きこまれて中間管理職のポストから追放されてしまったのです。仕方なくその時から自営業を始めました。小規模な商売からスタートしましたが、体制変革とともにチャンスは拡大し、ソ連で始めた合弁企業は、今では三百万トンの原油生産をコントロールしています。また、一週間に六十四万トンの石油精製が可能なリファイナリー工場を、三つ同時に建設中です。さらにサハリンでは銀行の買いつけの話も進めている。ビジネスは順調そのものです。

 緑の党からは早々と離党しました。緑の党は世界中どこでも、反戦・平和主義・反軍隊のポリシーを貫いている。しかし、この思想はポーランドではあまり現実的ではない。そのことに気づき、私は別の道を模索し始めた。その時、ジリノフスキーから受けた示唆が非常に役に立ったのです。ポーランドの国益を守るためには、西欧とロシアにはさまれているその地政学的な現実を受け入れなくてはならない。きれい事では駄目です。彼の考えこそ、最も現実的なヴィジョンであると私は確信し、『ポーランド民族戦線』の結成に踏み切ったのです」

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

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■「プリゴジンの乱」から2ヶ月、プリゴジン氏搭乗のジェット機がロシアで墜落! 死亡が確認される!!~8月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、プリゴジン氏のジェット機墜落をめぐる西側報道を検証した特別編1本と、6月28日と7月6日収録の「岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけた3本を発行しました! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

 IWJではメルマガサイト『まぐまぐ』で、『岩上安身によるインタビュー』をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!』として、毎月発行しています。

 ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者、エフゲニー・プリゴジン氏が、自身の部隊を率いて首都モスクワに向かって北上。その後、ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介により、反乱が終結するという「プリゴジンの乱」からちょうど2ヶ月。

 2023年8月23日に、モスクワの北西部にあるトベリ州で、プリゴジン氏とワグネル幹部を乗せたビジネスジェット機が墜落し、乗員乗客10人全員の死亡が確認されました。

 西側の大手メディアは、プリゴジン氏の死亡を、ロシアのプーチン大統領による「粛清」であるかのように報じています。しかし、ロシア大統領府は、こうした憶測を「まったくの嘘だ」と、完全に否定しました。

 岩上安身は6月23日に起きた「プリゴジンの乱」の直後、6月28日に、元外務省国際情報局長・孫崎享氏にインタビューを行ないました。『岩上安身のIWJ特報!』では7月から、このインタビューをテキスト化し、詳細な注釈をつけて連載中ですが、今回の事態の急展開を受け、急遽特別編として、第612号で、このジェット機墜落事故を検証しました。

 その上で、この6月28日収録のインタビューの後半部分を、第613号と第614号として、発行しました。プリゴジン氏が死亡し、米国を中心に、日本を含む西側諸国で、プーチン大統領が、極悪非道な粛清を行う冷酷な独裁者というイメージが、再び急速に作られ始めている今、あらためて読むべき価値のあるものとなりました。

 6月28日に収録したインタビューの後半では、6月4日に始まったウクライナの「反転攻勢」について、西側諸国が「期待を下回っている」と評価し、さらに6月6日に起きたカホフカ・ダム爆破は、ロシアの犯行とは考えにくいにも関わらず、日本の大手メディアは事実にもとづいた報道をしていないことを指摘しました。

 さらに、米国の利益のためにNATO同盟国を操る米バイデン政権の、これまでの米国政府にはなかった危険性について、昨年のノルドス・トリーム・パイプラインの爆破や、2014年のユーロマイダンの反政府デモへの関与を振り返って検証し、米国の思惑で、欧州各国や日本が議会の承認を得る手続きを踏まずに戦争に引きずり込まれる可能性について、指摘しています。

 また、8月発行分『岩上安身のIWJ特報!』の4本目となる第615号からは、7月6日に収録した、孫崎氏インタビューの続編をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しています。

 7月6日のインタビューでは、孫崎氏が、一年前に銃弾に倒れた安倍晋三元総理が、ウクライナ紛争について「(ロシアによるウクライナ侵攻は)領土的野心ということではなくて、ロシアの防衛、安全の確保という観点から行動を起こしていることだろう」と語っていたことを紹介し、「ウクライナ問題は、日本の軍備拡張に踏み切る起点になった。その重要な時に、安倍さんの意見っていうのは、ものすごく邪魔なんですよ」と語りました。

 このインタビューでは、ウクライナ紛争において、米国に追従し、過剰にウクライナに肩入れしている日本の政治とマスメディアについて、深く検証しました。

 以下、8月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第612号の目次)
◆「反乱」から2ヶ月後の8月23日、ワグネル創設者プリゴジン氏らが搭乗したビジネスジェットがロシア国内で墜落! ワグネル幹部ら乗員乗客10人全員が死亡!
◆西側メディアはプーチン政権による「粛清」の可能性を指摘! しかし、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「憶測はすべてまったくの嘘だ」と、完全否定!!
◆ロシア国内の世論調査では、プーチン大統領の支持率は82%と圧倒的! ロシア国民の間で評価の高いワグネルを、今この時点で排除する理由はない!
◆米戦争研究所はプリゴジン氏搭乗のジェット機が「2発のS300ミサイルで撃墜された」と発表! しかし墜落する機体を撮影した動画には、ミサイル攻撃を受けた痕跡はなし! 米当局者は「機内の爆発装置で墜落が起きた可能性」を指摘!
◆戦争研究所は直接証拠も、間接証拠も示せないまま、「プーチン大統領の命令によるプリゴジン氏の暗殺」という仮説を主張!『ニューヨーク・タイムズ』は「バーンズCIA長官は、プーチン氏の行動を予測していた」と粛清と決めつけ!
◆誰が何のために、プリゴジン氏のビジネスジェット墜落という事件を起こしたのか!? プーチン大統領やショイグ国防相らを「犯人」だと名指しした勢力こそが、「犯人」に近い、といえるのではないか!?
◆犯人は誰か? 孫崎享氏の仮説は「軍が排除を決め、プーチンも反対できなかった」!
◆犯人は誰か? スコット・リッター氏の仮説は、オリガルヒ、あるいはワグネルそのもの!

(第613号の目次)
◆ノルド・ストリーム爆破もカホフカ・ダム決壊も「ロシアがやった!」と大騒ぎ。のちに「ウクライナかも」とトーンダウンする西側メディア
◆米政府が事前に把握していたノルド・ストリームの破壊。自国のエネルギー供給に支障が出たドイツはなぜか怒らず、国民への情報を封鎖!?

(第614号の目次)
◆NATOやEUなどヨーロッパの国際機関が完全にアメリカに操られるようになった!「これはヨーロッパの悲劇ですね」
◆武器輸出を緩和した日本は「NATOプラス」の加盟国!? だが、日本が攻撃された時に「NATOが助けに来るわけがない!」
◆ノルド・ストリーム破壊に見るバイデン政権の恐ろしさ! 方向は決めるが実行は外部。自分たちの手は汚さない!
◆欧州各国や日本を戦争に引きずりこみたい米国の思惑が、NATOを「張子の虎」に仕立て上げている!

(第615号の目次)
◆安倍元総理殺害から1年。いまだ多くの謎が残る中、「山上容疑者はJFK暗殺事件の実行犯、オズワルドと同じでは?」という疑問が浮上!
◆ロシアとウクライナの紛争を継続させるためには、プーチン大統領と27回面談した安倍元総理の「真っ当な意見」は邪魔だった!?
◆米国のプロパガンダに乗っかり、「プーチン8月失脚説」を垂れ流して責任も取らない解説者、大手メディアの罪は大きい!

 『岩上安身のIWJ特報!』は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 『岩上安身のIWJ特報!』は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、昨年ついに1位を獲得しました。

※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
https://www.mag2.com/m/0001334810

 岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビューの動画は、以下のURLから御覧ください。

※「ウクライナ紛争というのは、本当に、米国覇権の終わりの始まり、その通りだと思います」~岩上安身によるインタビュー第1124回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏 2023.6.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516860

※安倍元総理を銃殺したのが山上徹也容疑者ではないとすると、日本という国があまりにも自主的に物事を判断できない国というところにまでつながっていく ~岩上安身によるインタビュー第1126回 ゲスト 元外務省国際情報局長・孫崎享氏 2023.7.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/517054

■<今週の新記事振り返り>

古賀茂明氏、政府・与党の「台湾有事で中国と戦う」発言で「今まさに同じ過ち(政府の流言飛語によるジェノサイド)が繰り返されようとしている」と指摘!~8.25「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年追悼大会」記者会見 2023.8.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518092

米軍支配の「日米合同委員会」で、日本の中堅官僚は一切の記録を取れず、省庁に戻って口頭で伝え、政府は伝えられたとおりに政治を行う!! 日本は準主権国家!~8.26 ISF主催公開シンポジウム「東アジアの危機と日本・沖縄の平和」2023.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518111

国民民主党代表選挙2023 玉木雄一郎候補 前原誠司候補 街頭演説会 2023.8.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518115

「再審は裁判官次第のところがある。期限がないので優先順位が低くなりがちだ」~8.27 日弁連 再審法改正全国キャラバン 元裁判官と考える再審法の問題点「なぜこんなにも再審は認められないのか?」2023.8.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518117

「海洋放出政策への反発がこれ以上広がる前に、少なくとも一旦は止めることが国益にかなうのでは?」IWJ記者の質問に「NPT(核兵器不拡散条約)の会議では多くの国々から日本の取組、IAEAの取組に対して支持が得られている」と西村大臣~8.29 西村康稔 経済産業大臣 定例会見 2023.8.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518240

再発防止特別チームがジュリー社長の辞任を提言! 姉のメリー氏がジャニー氏の性加害を放置・隠蔽し、メディアが報じなかったことで被害が拡大したと指摘!~8.29 ジャニーズ事務所問題 再発防止特別チームによる記者会見 2023.8.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518243

「汚染水問題を多国間で解決していくというベースを作り、米国の介入なしに、中日韓台で『東アジアの海洋共同戦略』を構築する!」~岩上安身によるインタビュー第1131回 ゲスト ジャーナリスト・高野孟氏 2023.8.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518258

疑問が残る8月24日、海洋放出後に開催された住民との説明意見交換会!~8.30「ALPS処理水」に関する国・東電と住民との説明意見交換会 2023.8.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518261

【第609-611号】岩上安身のIWJ特報!ウクライナ紛争への深入りは「米国覇権の終わりの始まり」?米国依存から離脱する動きがグローバルサウス諸国で急加速!岩上安身による元外務省国際情報局長・孫崎享氏インタビュー(その1)2023.9.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518123

■<今週の日刊IWJガイド振り返り>

日刊IWJガイド「第14期も、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! どうぞよろしくお願いします!」2023.8.27号~No.4000号
会員版 ttps://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230827
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52677

日刊IWJガイド「本日午後6時から、岩上安身による桃山学院大学法学部教授・松村昌廣氏へのインタビューを撮りおろし初配信します!」2023.8.28号~No.4001号
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230828
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52680

日刊IWJガイド「ロシア外務省のザハロワ報道官が、イタリア軍のデータなどをもとに劣化ウラン弾の使用の危険性を警告! イタリア軍兵士の死亡率5%!」2023.8.29号~No.4002号
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230829
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52683

日刊IWJガイド「本日午後3時から、岩上安身によるジャーナリスト高野孟氏インタビュー第2弾を生配信します!」2023.8.30号~No.4003号
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230830
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52688

日刊IWJガイド「プリゴジン氏を殺害したのはプーチン大統領ではなくロシア軍だった!? IWJは孫崎享元外務省情報局長に直接取材!」2023.8.31号~No.4004号
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230831
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52690

日刊IWJガイド「関東大震災100年! 新資料の公文書原本によって大虐殺に正力松太郎氏(当時警視庁No.2)が中心的な役割を果たしていたことが判明!!」2023.9.1号~No.4005号
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230901
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52695

日刊IWJガイド「国際危機グループ(ICG)が提言!『制裁は、和平プロセスや復興を阻害し、交渉を弱体化させ、紛争当事者間の対立を激化させる』」2023.9.2号~No.4006号
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230902
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52697

■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。

 ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。時給は1200円から、仕事の習熟に伴って昇給していきます。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。

※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、前田啓)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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