日刊IWJガイド・非会員版「ロシア外務省のザハロワ報道官が、イタリア軍のデータなどをもとに劣化ウラン弾の使用の危険性を警告! イタリア軍兵士の死亡率5%!」2023.8.29号~No.4002号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ロシア外務省のザハロワ報道官が、イタリア軍のデータなどをもとに劣化ウラン弾の使用の危険性を警告! 劣化ウラン弾が使用された場所では、発癌率が数倍に増加! 有害物質や放射線にさらされた7500人のイタリア軍兵士のうち、372人が死亡! 死亡率は5%! しかも、腎機能障害、肺癌、骨髄癌、食道癌、退行性皮膚疾患、ホジキンリンパ腫、白血病などで苦しみながら亡くなった!!

■8月1日からIWJの新しい第14期がスタートしました! 第13期はたくさんの方から温かいご支援をいただきました! 心より感謝申し上げます! 第13期は、暫定の収支ではありますが、2200万円を超える赤字となった見込みです! 正確な収支は、後日集計後にご報告いたします。第14期は建て直します! IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 今期こそは赤字転落となりませんようにと祈る気持ちでのリスタートです!!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの1撃!】

■【DNA検査でプリゴジンの死亡が確認される! ロシア大統領府はロシアがプリゴジン氏を殺害したのは「まったくの嘘」と断言!】(『RT』、2023年8月25日、27日)

■<IWJ取材報告>米軍支配の「日米合同委員会」で、日本の中堅官僚は一切の記録を取れず、省庁に戻って口頭で伝え、政府は伝えられたとおりに政治を行う!! 日本は準主権国家!~8.26 ISF主催公開シンポジウム「東アジアの危機と日本・沖縄の平和」

■<岩上安身によるインタビュー決定のお知らせ>8月30日午後3時から、岩上安身によるジャーナリスト・高野孟氏インタビューの続編が決定しました!「台湾有事」について、お話をうかがいます。

■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
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■はじめに~ロシア外務省のザハロワ報道官が、イタリア軍のデータなどをもとに劣化ウラン弾の使用の危険性を警告! 劣化ウラン弾が使用された場所では、発癌率が数倍に増加! 有害物質や放射線にさらされた7500人のイタリア軍兵士のうち、372人が死亡! 死亡率は5%! しかも、腎機能障害、肺癌、骨髄癌、食道癌、退行性皮膚疾患、ホジキンリンパ腫、白血病などで苦しみながら亡くなった!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 8月25日付『コムソモリスカヤ・プラウダ』に、ロシア外務省のザハロワ報道官が、注目すべき記事を掲載しました。ロシア外務省が、この記事を全文ホームページに転載して紹介しています。

※Foreign Ministry Spokeswoman Maria Zakharova’s article “Dead soil: Western depleted uranium munitions make Ukraine uninhabitable,” Komsomolskaya Pravda, August 25, 2023(ロシア外務省、2023年8月25日)
https://mid.ru/ru/foreign_policy/news/1901564/?lang=en

 このロシア外務省のホームページに転載された記事のタイトルは、「マリア・ザハロワ外務省報道官の記事『死んだ土壌:西側の劣化ウラン弾がウクライナを人の住めない土地にする』コムソモリスカヤ・プラウダ、2023年8月25日」というものです。

 米英が、今年になって相次いで、ウクライナへ供給する砲弾の生産量が追い付かないことから、対戦車用の劣化ウラン弾のウクライナへの供給を始めることを発表しています。

※はじめに~英国に続いて米国も劣化ウラン弾をウクライナへ供給! 米国ではクラスター弾の供与も検討中! 他方、IWJは、ロシア軍もすでに英米に先んじて劣化ウラン弾をウクライナで使用している証拠を発見! もはやウクライナは、劣化ウラン弾による放射能汚染は避けられない!? しかもNATOは史上最大の演習を開始! その中に自衛隊も参加! 日本国民のあずかり知らないところで第3次世界大戦に参戦など、許されない!(日刊IWJガイド、2023年6月15日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230615#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52400#idx-1

 劣化ウラン弾の供給時期は、英国がウクライナに主力戦車「チャレンジャー2」14両とセットで供与することを1月に発表し、ホワイトハウスは、1月に、秋までにウクライナに31両のエイブラムス戦車とセットで供与するとしています。

 マリア・ザハロワ外務省報道官の記事は、この劣化ウラン弾がウクライナにおいて実戦使用されるとどうなるのかを示しています。

 1999年のコソボ紛争で、劣化ウラン弾を積極的に使用したイタリア軍の被曝に関するイタリア下院の調査報告書や、5月に起きたウクライナのフメルニツキーの貯蔵施設での劣化ウラン弾の爆発後の放射線データにもとづき、ウクライナの土壌汚染について、警告するものとなっているのです。

 日本を含む西側メディアは、この劣化ウラン弾のウクライナの土壌への影響と懸念については、まったく報じることも、自分たちの頭で考えることもなく、スルーしています。

 IWJは、この重要な記事を全文仮訳しました。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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■8月1日からIWJの新しい第14期がスタートしました! 第13期はたくさんの方から温かいご支援をいただきました! 心より感謝申し上げます! 第13期は、暫定の収支ではありますが、2200万円を超える赤字となった見込みです! 正確な収支は、後日集計後にご報告いたします。第14期は建て直します! IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 今期こそは赤字転落となりませんようにと祈る気持ちでのリスタートです!!

 IWJは8月1日より、新たな第14期のスタートを切りました。

 第13期は、たくさんの方から温かいご支援をいただきました。

 第13期、最後の7月に頂戴したご寄付の確定値が出ました。31日間で、182件、232万5000円です。ありがとうございます! これは、月間目標額390万円の約60%にとどまります。

 これにより、第13期の収支につきましては、7月31日時点で、暫定ですが、残念ながら2204万8900円のマイナスとなりました。

 厳しい経済状況の中、第13期最後の7月31日まで、ご寄付・カンパの呼びかけにこたえてくださった皆さまに、私、岩上安身とIWJスタッフ一同、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

 また、第13期の最終的な収支につきましては、9月末までに経理が、税理士の御指導のもと、決算報告書をまとめ、監査を受けてから税務署に提出します。その結果は、この日刊IWJガイドやIWJのサイト上でご報告いたします。

 新しく始まった第14期も、代表をつとめる私自身がいきなり、初めて、新型コロナ、それもオミクロン株に感染してしまい、ダウンするなど、波乱の幕開けとなっています。

 感染して6日以上過ぎてからのPCRの再検査でも「陽性」が出て、実際、腹痛と下痢が続くなど、自覚症状がおさまらない状態であり、腰をすえて、隔離と治療・安静にあたってきました。

 正直、新型コロナが、これほどしんどいものとは思いませんでした。人により、症状のあらわれは違うのでしょうが、私にとっては、過去の風邪やインフルエンザよりも、ヘビーな体験であり、しかも、症状の期間が長く、自宅で横になり、一日中、眠っているような状況が続きました。

 しかし、先日8月18日、ようやくPCR検査で「陰性(不検出)」という結果が出ました。ちょうど私の64回目の誕生日でした。誕生日に、リセット、リスタートの日を迎えることが、おかげ様でできました。

 大変、皆さまにはご迷惑をおかけしてきましたが、ようやく出社しての仕事の復帰となります! どうぞ、ご理解とご支援のほど、よろしくお願いします!

 IWJにとってはまだまだ険しい試練の道のりが続くと思われますが、試練は乗り越えなくてはなりません! ぜひ、IWJへの会員登録と、ご寄付・カンパで、ご支援をよろしくお願いいたします!!

 8月のカンパ実績をお知らせします。8月1日から28日までの28日間で、76件、155万400円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございます。

 現状の会員数を、お知らせします。

 7月末時点での会員総数は2605人(前年同日比:1040人減)でした。会員の方々の会費と、ご寄付が、IWJの運営の二本柱です。ご寄付も、連日お伝えしているように、目標額を下回っていますが、会員数も会費も減少しています!

 経営は本当に赤字が連続し、厳しい運営状況が続いています。どうぞ、会員登録、あるいは元会員の方は、再開をよろしくお願いします!

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない、孤立した「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な平和外交の姿勢を示すべきではないでしょうか!?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.8.29 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】10:50~メド「西村康稔 経済産業大臣 定例会見」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 西村康稔経済産業大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた経済産業大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b5%8c%e6%b8%88%e7%94%a3%e6%a5%ad%e5%a4%a7%e8%87%a3

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◆中継番組表◆

**2023.8.30 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】15:00~「岩上安身によるジャーナリスト 高野孟氏インタビュー 第2弾」
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 岩上安身によるジャーナリスト 高野孟氏インタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた高野孟氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%ab%98%e9%87%8e%e5%ad%9f
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【IWJ・エリアCh2・福島】18:00~「『ALPS処理水』に関する国・東電と住民との説明意見交換会」
視聴URL:https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「国・東電住民説明会 県中地区実行委員会」主催の「ALPS処理水」に関する国・東電と住民との説明意見交換会を中継します。これまでIWJが報じてきた海洋放出関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%b5%b7%e6%b4%8b%e6%94%be%e5%87%ba

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■【本日のニュースの1撃!】

■【DNA検査でプリゴジンの死亡が確認される! ロシア大統領府はロシアがプリゴジン氏を殺害したのは「まったくの嘘」と断言!】(『RT』、2023年8月25日、27日)

 8月27日付『RT』は、ロシアの調査委員会が27日に発表した、プリゴジン氏らの搭乗していた飛行機の墜落事故に関する声明を報じました。

 それによると、「調査委員会の首席報道官であるスヴェトラーナ・ペトレンコは、ロシアの調査官がエンブラエル135BJレガシー600型機に搭乗していた人々の遺体のDNA鑑定を完了したと述べ、ペトレンコは、『死亡した10人全員の身元が確認され、フライトリストと一致した』と述べた」とのことです。

※Prigozhin’s death confirmed by DNA tests ― Moscow(RT、2023年8月28日)
https://www.rt.com/russia/581909-prigozhin-death-plane-crash-confirmed/

 DNA鑑定によって、乗客の「エフゲニー・プリゴジン、ドミトリー・ウトキン、セルゲイ・プロプスティン、エフゲニー・マカリャン、アレクサンダー・トットミン、ヴァレリー・チェカロフ、ニコライ・マチューセーエフ」の7人と乗員の「パイロット・イン・コマンダーのアレクセイ・レフシン、副操縦士のルスタム・カリモフ、客室乗務員のクリスティナ・ラスポポワ」の3人の死亡が確定したということになります。

 日刊IWJガイド2023年8月25日号でもお伝えしたように、この墜落死事故と、それをめぐる西側のメディアスクラムともいうべき、一方的な横並び報道には、いくつもの矛盾点や疑問点があります。

※はじめに~プリゴジン氏の墜落死は事故ではなく何者かによるテロ!? 西側で一斉に噴出した「粛清」報道に強い違和感!! 数々の矛盾点が!!(日刊IWJガイド、2023年8月25日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230825#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52669#idx-1

 25日の時点で、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「あの飛行機事故と乗客の悲劇的な死について、多くの憶測が飛び交っている。乗客には、エフゲニー・プリゴジンも含まれた。西側諸国では、こうした憶測はすべてある角度から発表されている(プーチン政権が、プリゴジン氏を粛清したという憶測)。すべてまったくの嘘だ」と完全に否定しています。

※‘Total lie’ Russia killed Prigozhin ― Kremlin(RT、2023年8月25日)
https://www.rt.com/russia/581841-kremlin-prigozhin-wagner-media-lies/

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■<IWJ取材報告>米軍支配の「日米合同委員会」で、日本の中堅官僚は一切の記録を取れず、省庁に戻って口頭で伝え、政府は伝えられたとおりに政治を行う!! 日本は準主権国家!~8.26 ISF主催公開シンポジウム「東アジアの危機と日本・沖縄の平和」

 8月26日午後2時より、東京都文京区の全国家電会館にて、独立言論フォーラム(ISF)の主催により、公開シンポジウム「東アジアの危機と日本・沖縄の平和」が開催されました。

※独立言論フォーラム
https://isfweb.org/

 シンポジウムには、岡田充氏(ジャーナリスト、元共同通信記者)、羽場久美子氏(青山学院大学名誉教授)、元山仁士郎氏(一橋大学大学院生)、宮城恵美子氏(沖縄平和市民連絡会共同世話人)らが登壇し、それぞれの専門分野の視点から、東アジア、および、沖縄が直面する問題について論じました。

 集会では、一般財団法人東アジア共同体研究所理事長の鳩山友紀夫氏(元総理)のビデオメッセージが流されました。その中で鳩山氏は、「(日中平和友好条約が締結された)45年前と比べて日中両国の力関係は絶対的にも、相対的にも大きく変わりました」とした上で、次のように述べました。

鳩山氏「米中関係は緊張を高めています。米中関係をはじめ、両国をとりまく国際環境も大きく変化をしています。

 したがって、日中両国が細心の注意を払って、二国間関係を整備しようとしない限り、日中関係が悪い方向に向かってしまうのではないかと、とても心配なのです。(中略)

 それでは、日中関係を良い方向に安定化させるためには、何が必要なのでしょうか。

 国家関係は、畢竟、人間関係の延長であることを考えれば、こじれた人間関係をほぐすために、何が必要であるかということを考えることに、日中関係改善のヒントがあると私は思います」。

 続いて、岡田氏の基調報告「東アジアの戦争危機をどう回避するか~有事煽る日米の弱点をみた」、そして、宮城氏の第二報告「沖縄を再び”いくさば”(戦場)にさせない!」、羽場氏の第三報告「新国際秩序をどう作るか?–沖縄と済州(チェジュ)からの平和構築の試み–」、そして、元山氏の第四報告「再軍事化する沖縄と東アジア地域との対話」が行われました。

 それぞれの報告を受け、ISF編集長の木村朗氏の司会により、パネルディスカッションが行われ、最後に、参加者と登壇者との間での質疑応答が行われました。

 宮城恵美子氏は報告の中で、東アジアと日本にとっての、米国の影響力について、以下のとおり指摘しました。

宮城氏「この間、フィリピンのウォルテール・ベローさん(フィリピンの元下院議員、京都大東南アジア研究所客員研究員)という方をお招きして、我々も講演会をやったんですね。

 そのときにベローさんがおっしゃっているのは、東アジアの韓国とか日本とかフィリピンとかの『準主権国家』、いわゆる、中途半端に主権国である、独立はしていない、中途半端な国々をアメリカがまとめて動かして、その人たちで戦争をさせて、アメリカは、自国の国土は使わない。自国の兵士も、できるだけ使わない。

 そうやったら、(中国との戦争の計画が、米国の)議会を通るわけですね。そして、大量に亡くなっていくのは、琉球弧住民や日本人、アジアの人々であるという、そういうことを考えているんだと、彼もおっしゃいました。

 私も、そうだと思います。鳩山友紀夫さん、先ほど、おっしゃってますが、日米合同委員会の状態を明るみにしました。そして、鳩山さんは左側から言うけど、右側からも言った人がいるんですね。

 日防隊(日本防災防犯隊)の石濱哲信という代表さんが、『(日米)地位協定』にもとづく支配構造が、今も続いているということです。普段、日本のマスコミは絶対に流しません。

※日防隊
https://nichiboutai.com/

 こうされてるのは、日本だけですね。日本は米が動かしているって、おっしゃっているんです。いわゆる、『日米安保条約』があります。これにくっついて、実際のことは『日米地位協定』で物事は決めております。その中で、具体的に会議をして決める人が『日米合同委員会』です。

 『日米合同委員会』は6人の日本の官僚がいますが、アメリカは一人だけ公使がいて、あとは全部米軍のナンバーツーたちが、海軍、空軍、陸軍、海兵隊のナンバーツーが全員入ってます。6名です。

 だから、軍事が支配しているという米軍支配の『日米合同委員会』の中で、日本の中の、いわゆる将来次官補への昇格の可能性がある、まだ中堅層の人たちが入っても、一言も言えるはずもなく、議事録とっちゃダメ、それから録音ダメ、ノートに書き込んでもダメという中でやっています。

 そういうのが、そして、すべてその人たちが口頭で自分の親分省庁に戻って伝える。日本政府は伝えられたのを聞いて政治を行う。

 『こんな国はありません』と、日防隊の石濱哲信代表もおっしゃってます。(中略)

 ジョセフ・ナイのような(ジャパン)ハンドラーたちも同じことをやって、考え、言っているんです」。

 登壇者の報告、参加者との質疑応答を含め、シンポジウムの詳細については、全編動画を御覧ください。

※米軍支配の「日米合同委員会」で、日本の中堅官僚は一切の記録を取れず、省庁に戻って口頭で伝え、政府は伝えられたとおりに政治を行う!! 日本は準主権国家!~8.26 ISF主催公開シンポジウム「東アジアの危機と日本・沖縄の平和」 2023.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518111

※外務省、お前もか!? 日米合同委員会の議事録公開をめぐり、目を覆わんばかりの相次ぐ失態!やはり、日本国憲法の上に日米地位協定はあるのか!? 2018.3.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/416210

※「防衛費倍増や改憲の整備は、東アジアで(米国の代理)戦争準備を日本そのものが始めていくということ!」~11.10「東アジアの平和のため、何をなすべきか?」―講演:羽場久美子氏(国際政治学者・神奈川大学教授)2022.11.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512246

■<岩上安身によるインタビュー決定のお知らせ>8月30日午後3時から、岩上安身によるジャーナリスト・高野孟氏インタビューの続編が決定しました!「台湾有事」について、お話をうかがいます。

 8月30日に、岩上安身によるジャーナリスト・高野孟氏インタビューが決定いたしました!

 こちらは、7月3日に収録した、高野氏へのインタビューの続編になります。前回のインタビューは、ぜひ、以下のURLから御覧ください。

※ウクライナ紛争は「帝国の残骸」である米国の崩壊の始まり!「帝国の解体」を公約に掲げたロバート・ケネディJr.氏は「時代遅れの老大国アメリカ」を自覚している米史上初の候補!~岩上安身によるインタビュー第1125回 ゲスト ジャーナリスト・高野孟氏 2023.7.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516990

 高野氏には、ウクライナ紛争の地続きの問題として、米国の覇権維持のために、日本が「台湾有事」で紛争当事国として「第二のウクライナ」になる可能性などついて、お話をうかがう予定です。

■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。

 ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。時給は1200円から、仕事の習熟に伴って昇給していきます。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。

※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!

 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。

 雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。

※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230829

IWJ編集部(岩上安身、尾内達也、浜本信貴、前田啓)

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