日刊IWJガイド・非会員版「安倍前総理の支持表明で高市早苗氏が新総理本命に急浮上!『虎ノ門ニュース』出演の極右政治家は、はじめからキングメーカー安倍の隠し玉だった」2021.9.7号~No.3281号


┏━━【目次】━━━━━━━━━
■はじめに〜安倍前総理の支持表明で高市早苗氏が新総理本命に急浮上! 元清和会、保守団結の会、日本会議国会議員懇談会副会長、創生「日本」副会長、『虎ノ門ニュース』出演の極右政治家は、はじめからキングメーカー安倍の隠し玉だった!?

■8月中のご寄付・カンパは暫定月額目標額の74%にとどまりました! 9月に入りました! 経済的危機に直面するIWJですが、第12期2ヶ月目の9月も、どうかご支援をよろしくお願いいたします!

■【中継番組表】

■東京都の新規感染者は1000人を切り、第5波のピークアウトが見えてきたものの、重症者は高止まり! 自宅療養していた音楽プロデューサーの江崎マサルさんがコロナ感染判明からわずか2週間で死去! 一命を取り留めた野々村真さんは「もっと早く菅首相には辞めていただきたかった」と批判! それでも尾身会長が理事長を務める病院はコロナ病床30~50%に空き!

■<IWJ取材報告 1>「自宅療養のコロナ患者は移動手段がなく外来にも行けない!『抗体カクテル療法をぜひ自宅でも』という医師の要望にも、対応は遅々として進んでいない!」~9.3_野党合同国会「コロナ対策ヒアリング」

■<IWJ取材報告 2>「5G、スーパーシティで進められるのは、企業が利益を最大化するための社会」と大田区議・奈須りえ氏が指摘!「国家戦略特区で法の下の平等がなくなる!」~9.5 ガウスネット報告集会―5Gとスーパーシティと情報管理社会

■<IWJ取材報告 3>「その婦人の腹を裂くと腹の中から赤ん坊が出てきたが、赤ん坊が泣くのでその赤ん坊まで突き殺してしまった」―隠蔽された貴重な証言! 異郷の地で虐殺された人々を弔う~9.4関東大震災から98年 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式

■【同時多発テロから20年。「対テロ戦争」の欺瞞を告発する シリーズ特集 2】本日午後5時より、2013年収録「開戦から10年 今、問う イラク戦争の10年と日本」を冒頭フルオープン、全編は会員限定で再配信します!
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■はじめに〜安倍前総理の支持表明で高市早苗氏が新総理本命に急浮上! 元清和会、保守団結の会、日本会議国会議員懇談会副会長、創生「日本」副会長、『虎ノ門ニュース』出演の極右政治家は、はじめからキングメーカー安倍の隠し玉だった!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 週末にお伝えしましたが、安倍前総理が高市早苗氏支持を明らかにしたため、政局は一気に動き出しました。週明け、大手メディアが高市早苗氏が新総理総裁の本命に急浮上と報じ始めています。

 9月17日告示、29日投開票の自民党総裁選をめぐって、出馬への意欲を示していた高市早苗前総務相は、当初は自身が無派閥であり、推薦人を集めるのも苦労していましたが、安倍晋三前総理が支持すると明らかにしたあと、出馬に必要な推薦人20人のめども立ち、あらゆる大手メディアが一斉に「本命」と報じています。

※河野氏近く出馬表明、高市氏を安倍氏が支援…「総裁選」週明け本格化(読売新聞、2021年9月5日)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210905-OYT1T50110/

※安倍氏が高市氏を支援へ(テレ朝news、2021年9月6日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000227861.html

 安倍氏が高市氏を支援する意向であることはすでに4日ごろから報じられ始めていました。しかし、「キングメーカー」安倍氏のこの「ご意向」は、一般世間にはまだ浸透していなかったようです。

※安倍前首相が高市早苗氏支持の意向 「ポスト菅」の動き活発化<自民党総裁選>(東京新聞、2021年9月4日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/128992

※安倍前首相、高市氏を支援の意向 自民総裁選(日本経済新聞、2021年9月4日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA040UN0U1A900C2000000/

 実は、大手メディア各社が4日、5日にかけて行った世論調査では、高市氏はまったく人気がありませんでした。

 5日付け共同通信は、自民党議員7人をあげ、次の総理に誰がふさわしいかを聞いたところ、「河野太郎行政改革担当相が31.9%でトップ。石破茂元幹事長26.6%、岸田文雄前政調会長18.8%、野田聖子幹事長代行4.4%、高市早苗前総務相4.0%、茂木敏充外相1.2%、下村博文政調会長0.6%」だったと、高市氏は5位で、4.0%どまりだったと報じました。

※次の首相に、河野氏トップ31% 石破氏26%、岸田氏は18%(共同通信、2021年9月5日)
https://nordot.app/807152165445091328?c=39546741839462401

 一方、読売新聞が、自民党議員10人をあげて行った世論調査では、「トップは河野太郎行政・規制改革相の23%、石破茂・元自民党幹事長21%、岸田文雄・前政調会長12%、小泉環境相11%、安倍前首相5%、高市早苗・前総務相3%、野田聖子・幹事長代行2%」となっています。6位の高市氏が3%で、そのひとつ上の5位が安倍前総理で5%というのが目を引きます。

※「次の首相」河野氏23%・石破氏21%・岸田氏12%…読売世論調査(読売新聞、2021年9月5日)
https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20210905-OYT1T50274/

 さらに、TBSニュースが報じたJNNの世論調査でも、「河野行革大臣が22%でトップ、石破元幹事長21%、岸田前政調会長14%、小泉環境相11%、安倍前総理6%、高市前総務相3%」と、同じような結果となっています。

※JNN世論調査「ポスト菅」河野氏、石破氏、岸田氏の順に(TBS NEWS、2021年9月6日)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4353557.html

 8月26日付けブルームバーグが報じたところによると、自民党の派閥別の人数は、安倍前総理の所属する細田派が97人、河野氏が所属し、麻生太郎副総裁が率いる麻生派が53人、竹下亘氏率いる竹下派が52人、二階俊博幹事長の二階派が47人、岸田氏の岸田派が46人、石破氏の石破派が17人、石原伸晃氏の石原派が10人となっています。

※菅首相に岸田氏が対抗へ、派閥巡る駆け引きも活発化-自民総裁選(ブルームバーグ、2021年8月26日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-08-25/QYAAN6T0G1KX01

 党内最大派閥を実質的に率いる安倍氏が高市氏を支持したことで、無派閥で、党内「泡沫候補」の扱いだった高市氏が一気に次期総理有力候補になったことは間違いありません。

 現在、明確に出馬表明会見を行ったのは、岸田文雄前政調会長一人だけです。

※自民党総裁選に岸田文雄前政調会長が出馬を表明! 菅政権のコロナ対応が政治不信を招いたと表明、IWJ記者の質問に「検査拡充は重要」と回答!〜8.26 自由民主党 岸田文雄 衆院議員 記者会見 2021.8.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495593

 実際、出馬に意欲を示していたと報じられた石破茂元幹事長は、6日夕方、出馬を見送り、河野氏を支援する方向で調整しているという速報が流れました。

 6日付けテレ朝ニュースは「石破元幹事長周辺によりますと、『石破氏が出馬するよりも河野大臣を支援する方が自民党の改革につながる』などの意見が派閥内から複数出ていて、今回の総裁選は河野大臣を支援する方向で検討を進めているということです」と報じました。

※【独自】石破氏、河野氏支援を検討 不出馬で調整(テレ朝news、2021年9月6日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000227997.html

 一方、現役閣僚であり、世論調査で人気1位の河野太郎氏も、「キングメーカー」が「本命」を指名してから、慎重姿勢です。3日夜の記者会見では「仲間とよく相談して決める」と述べるにとどめました。朝日新聞は、この河野氏の煮え切らない発言を受けて、「立候補する意向を固めた」と「解釈」して断定的に報じていますが、河野氏自身は自分の言葉でまだ正式な表明まではしていません。

 先行して出馬表明してしまった岸田氏は今さらおりられませんが、河野氏は、まだおりられます。周囲には、「キングメーカー」と対立せず、「次の次」を狙った方が得策と考えている人もいます。河野氏が所蔵する派閥の領袖である麻生太郎氏が積極的に河野氏の背中を押す発言をしていない点、最大派閥の安倍氏と「盟友関係」を築くことで、長年にわたり、「副総理」のポジションを得てきたことも、ネックとなるでしょう。

 高市氏は自民党の生え抜き議員ではありません。1993年に無所属で衆院初当選し、その後小沢一郎氏率いる新進党に所属しました。1996年に自民党に入党。2006年の第1次安倍内閣で内閣府特命大臣として初入閣しました。

 また、第2次安倍政権では、自民党政調会長、総務大臣を歴任し、2011年までは清和会(当時町村派、現細田派)に所属していました。

※高市早苗公式サイト
https://www.sanae.gr.jp/

 現在は無派閥ですが、安倍前総理が顧問をつとめる自民党内の極右集団「保守団結の会」に所属し、日本最大の右翼団体の「日本会議」の国会議員懇談会副会長をつとめ、さらには、「基本的人権・平和主義・国民主権を憲法からなくせ!」と主張する、極右議員らの集団「創生『日本』」の副会長もつとめてます。

※(再々掲)【岩上安身のニュースのトリセツ】副会長は総理総裁本命急浮上の高市早苗元総務大臣! 「国民の生活が大事なんて政治は間違っている!」と稲田朋美氏が!? 「国民主権、基本的人権、平和主義をなくせ!」と長勢甚遠氏が!? 自民党の改憲勢力の恐るべき本音が明らかに! 2016.6.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/312953

 安倍前総理の思惑の通り、改憲を掲げて自民党のさらなる右傾化を推進させるには最適の人物です。

 今回の高市氏の出馬宣言、そして何よりも安倍前総理の高市氏支持発言を、唐突に感じる方は、少なくないと思いますが、よくよく見ると水面下で周到な準備が行われていたのではないかとうかがわれる点が散見されます。
 
 公式サイトには、ネトウヨの人気YouTube番組『虎ノ門ニュース』(DHC テレビ)や、極右雑誌『Will』発行元のWAC出版のネット番組への出演情報が掲載されています。

 WACへの出演は、9月15日発売の著書『美しく、強く、成長する国へ。 私の「日本経済強靭化計画」』のプロモーションのようです。

※ワック出版のツイート(2021年9月6日)
https://twitter.com/WAC_0001/status/1434787595288936450

 9月15日に発売とは、総裁前の告示の2日前であり、でき過ぎのタイミングです。しかも本の奥付は「9月22日初版発行」とありますが、都内の大書店などでは出回っています。しかも表紙には、堂々と「初の女性首相へ」と赤字で大書きされています。明らかに総理総裁選を狙って企画され、しかも「確信」を持って編集制作されています。

 高市氏が出演予定の、DHCテレビは、沖縄の高江ヘリパッド建設をめぐるデマ報道で、「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉(シン・スゴ)氏に名誉毀損で訴えられ、敗訴した『ニュース女子』の制作会社です。

※「今回のヘイトスピーチは凄まじかった」〜「ニュース女子」が辛淑玉氏に与えた深い傷!ボギーてどこん氏はIWJの取材に「茶封筒が反対派のものとは言ってない」と呆れた「言い訳」!(第2弾)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/356140

※「笑いながら私を名指しし、沖縄の人々を侮辱した」〜辛淑玉氏がBPOに人権侵害申し立て!「ニュース女子」ヘイトデマで問われているのは日本のマジョリティー「こんな報道でいいのか」(第9弾) 2017.1.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/359540

※「ニュース女子」 ヘイトデマ問題を徹底批判! 「のりこえねっと」共同代表 辛淑玉氏 DHC吉田嘉明会長による 「スラップ訴訟」に勝訴した 澤藤統一郎弁護士に 岩上安身が訊く!(第16弾)~岩上安身によるインタビュー 第716回 ゲスト 澤藤統一郎弁護士 2017.2.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/363177

※「アジアの中でも唯一日本人だけがヨーロッパ人に近い民族だった」!? 「沖縄ヘイトデマ」を垂れ流した「ニュース女子」のDHC吉田嘉明会長がアジア蔑視・欧米崇拝のトンデモ手記を発表! 2019.8.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/455505

 驚くべきことに、東京地裁がDHCテレビへの賠償命令と謝罪文掲載を命じる判決を下したのが9月1日、高市氏が同番組へ出演したのが翌日の9月2日です。

※「ニュース女子」制作、DHCテレビジョンに賠償命令 東京地裁(毎日新聞、2021年9月1日)
https://mainichi.jp/articles/20210901/k00/00m/040/271000c

 かつて総務大臣時代に「放送局が放送法の定める『政治的公平性』に違反を繰り返せば、電波停止が将来にわたってないとは言えない」と発言し、物議をかもした張本人が、裁判所から賠償命令と謝罪文掲載を命じる判決が下されよほど右傾化した偏向番組に、その判決が出た日の翌日、平然と生出演するのですから、高市氏の唱える「公平性」とは、極端に右に軸を置いたものであり、デマを流しても右寄りであれば、好感し出演も断らない、というものである、と理解できます。

※メディア規制を強める安倍政権・高市大臣がテレビへ「電波停止」の恫喝的発言!BPO委員長代行の是枝裕和氏が「放送法」のカラクリを暴く! 2016.2.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/286707

 また、高市氏は総務大臣時代の2014年に、ネオナチ思想に傾倒する極右団体の代表とのツーショット写真が英ガーディアンやタイムズ、仏AFPをはじめ、世界中のメディアで批判的に報じられました。

※「不可抗力だった」?高市氏、極右団体代表とのツーショット写真について釈明~高市早苗総務大臣 定例会見 2014.9.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/168501

※【安倍「破憲」改造内閣の奇怪な正体(2)】高市早苗総務大臣と「ネオナチ団体代表」とのツーショット写真:騒動の背後では、歴史書き換え「情報発信」計画が進行中?(前編) 2014.9.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/169824

※【安倍「破憲」改造内閣の奇怪な正体(2)】高市早苗総務大臣と「ネオナチ団体代表」とのツーショット写真:騒動の背後では、歴史書き換え「情報発信」計画が進行中?(後編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/169867

 そして、何よりも、安倍前総理の最大のシンパ雑誌『月刊Hanada』(飛鳥新社)10月号(8月26日発売)の表紙右トップの巻頭記事は「【本誌独占!】高市早苗 わが政権構想(聞き手:有本香)」であることです。

 『月刊Hanada』の編集長である花田紀凱(はなだかずよし)氏は、大手メディアの番記者らも差しおいて、唯一人、安倍前総理の単独インタビューを行い、自分の名字を冠した雑誌に掲載するなど、安倍前総理とは「特別」な太いパイプで結ばれていた間柄と言われています。

※【わが政権構想】日本経済強靭化計画|高市早苗(Hanadaプラス、2021年9月3日)
https://hanada-plus.jp/articles/815

 花田氏は、もともとは月刊『WILL』の編集長でしたが、版元のワックともめて独立し、自分の名字を冠した、『WILL』と体裁がそっくりの『Hanada』を刊行しています。ともに花田氏が手がけた2大極右誌の両方に、片方には単行本、片方には名物雑誌のトップインタビューとして登場しているのですから、極右・ネトウヨ業界に、安倍前総理の「推し」は高市早苗だから、自覚しておけよと、「根回し」があったとしか思えません。

 このまま「安倍ガールズ」の高市氏が総理になれば、菅義偉総理以上に安倍政権の極右思想の忠実な継承者・体現者になることは間違いありません。

 たとえ衆院総選挙で自民党が議席を減らすことになっても、公明党、維新、国民民主等々と協力して改憲を推し進めることは、十分に考えられます。

 実際、維新の馬場伸幸幹事長は、自公との連立政権入りや閣外協力に前向きです。

※衆院選後、与党と連携も 21議席以上目標―馬場維新幹事長(時事ドットコム、2021年8月22日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082200257&g=pol

 一方、国民民主の玉木雄一郎代表は自公との連立政権入りを否定していますが、改憲については、衆参の憲法審査会でずっと自公、維新と歩調を合わせています。

※自公政権入り否定 国民・玉木氏(時事ドットコム、2021年9月2日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021090200935&g=pol

 改憲勢力で3分の2を占め、改憲発議を行い、民放は各局が改憲CMを無制限に垂れ流して、国民を洗脳し、改憲による緊急事態条項導入を成し遂げたのち、憲法によって合憲化・合法化された「独裁者」として安倍前総理が再再登板という、悪夢のようなシナリオが目に浮かびます。

 国民投票法改悪をめぐる憲法審査会については、ぜひ以下の記事もあわせて御覧ください。

※日米首脳会談で対中強硬姿勢が加速! 菅政権はコロナ禍のドサクサに紛れて改憲のための国民投票法改悪採決を画策! 「米国の戦争に自動参戦する国」に! ~岩上安身によるインタビュー 第1038回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491229

※国民投票法「改悪」案、5月6日にも衆院採決か!?  国民投票法の次はナチスばりの緊急事態条項を含む自民党改憲へなだれ込むリスクが! 「不要不急」の改憲の目的はナチスばりの戦時独裁体制の樹立!~岩上安身によるインタビュー 第1040回 ゲスト 立憲民主党・小西洋之参議院議員 2021.4.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491635

※6月9日、参議院憲法審査会で「国民投票法改悪案」可決!「コロナ危機に便乗して改憲論議を煽るのは究極の火事場泥棒だ!!」〜岩上安身によるインタビュー第1043回ゲスト 日本共産党・山添拓参議院議員 2021.6.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/492969

■8月中のご寄付・カンパは暫定月額目標額の74%にとどまりました! 9月に入りました! 経済的危機に直面するIWJですが、第12期2ヶ月目の9月も、どうかご支援をよろしくお願いいたします!

 いつも皆さまにご支援をいただいているおかげで、IWJは活動を続けられています。スタッフ一同、皆さまのご支援に感謝しております。

 IWJは、なんとか2021年8月1日に第12期を迎えることができました。

 第12期の最初の月であった8月は、日本全国にデルタ株が蔓延し、東京都などはずっと緊急事態宣言下のまま一夏を過ごしてまいりました。先の見えないコロナ禍とコロナにともなう経済的危機のなかで、IWJも皆さまからのご寄付・カンパも目標額を大きく下回ってしまいました。

 第12期のスタートにあたって、岩上安身は今期も1年間、無報酬で働くことを決めています。

 近いうちに今期の支出の見直し、予算規模を立てますが、仮に、今期も前期の後半と同様の予算規模だと仮定すると、ご寄付・カンパの月額の目標額は450万円となります。

 期のはじまりの、8月1日から31日までの31日間にお寄せいただいたご寄付・カンパは、369件、332万9100円となりました。これは、上記の暫定の目標額である450万円の74%にあたり、117万900円の不足となります。

 8月31日に、岩上安身からサポート会員・一般会員の皆さま、非会員、サポーターの皆さまへ直接、お一人平均1000円のご支援をお願いするメールを送らせていただきました。このお願いにあたり、岩上安身自身がなんとか捻出した100万円を出すことをお伝えしましたが、それをあわせても、まだ17万900円足りません。

 こうなると、岩上安身にさらなる借り入れをせざるをえないのですが、IWJは前期において993万5000円借りており、岩上に返済できておりません。今回の100万円とあわせて1093万円をIWJは岩上安身から借り入れたことになります。

 岩上安身は上記に述べた通り、無報酬が続いていて貯金を崩しながら、生活しており、これ以上は苦しい状況です。

 9月も、もう3日目に入りましたが、今週いっぱいご支援をいただくのであっても大変助かります。9月10日に支払いがあり、そのキャッシュフローが必要なのです。どうか引き続き、緊急のご支援をお願い申し上げます。

 綱渡りのような経営・運営で、ご心配ばかりかけ、申し訳ありませんが、今月も、なにとぞIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます。突然のコロナ禍でふり回され、IWJも事前に立てていた予測通りの運営ができていないこと、ご理解いただければと思います。

 IWJは前期の第11期に、まったく出口の見えないコロナ禍とコロナに伴う経済的危機の影響により、残念なことですが、会員数が大幅に減少してしまいました。

 会費とご寄付・カンパがIWJを支える収入の2本柱ですので、会員の減少は即、会費の減少につながり、ご寄付への依存度が上がってしまうことになります。

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまにご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、縛られず、何者にも忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です。そのために、市民の皆さまに、ご支援をお願いしています。

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます。

 その会費と、月々、皆さまからお寄せいただく、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、市民の皆さまのためのメディアとして活動を継続していくことが可能となります。

 今後も、市民の皆さまからのご支援がIWJの存続と活動には欠かせません。

 長引くコロナ禍とそれに伴う不況に、まだ出口は見えません。IWJの苦境も、間違いなく第12期も続くでしょう。

 しかし今秋には衆議院選挙を控えており、その際には、報道と言論の力によって日本を変え、破滅への道からまぬがれることはできるはずだと我々は信じています。またそうならなければ、日本は本当に滅んでしまいます。

 現在与党政府は、このコロナ禍のただ中にもかかわらず、米国の盾となるべく、日本列島中に、ミサイルを配備する用意をしてその結果、米軍に向かうべき中国のミサイルを日本列島内で「吸収」させるという「破滅的計画」の準備を推し進めています。

 改憲による緊急事態条項の導入も、実現すれば、ナチスと変わらない独裁内閣が実現し、どんな無茶な国民への「命令」であろうと、法律と同じ効力をもつ「政令」として出せるようになります。

 言うまでもなく、これは米国の言いなりの従属国としての戦時ファシズムの確立のためです。そしてこれが「安倍談話」において提唱された「積極的平和主義」という怪しい理想の具体化なのです。

 しかし、米国がアフガニスタンで20年も侵略戦争を行い、あげく樹立した親米傀儡政権を無責任に見捨てて米軍が撤退すると、タリバンは、首都カブールに無血入城。タリバンには中国が後ろ盾となって、国の再建、投資、テロリストの取り締まりを行うことまで、事前に約束をかわしていました。

 呆れるのは他国を侵略し、利用するだけ利用して、コストが見あわないとか、米軍兵士の犠牲が多いなどと判断した時の、米軍・米国の薄情さ、逃げ足の速さです。

 こんな米軍が自分たちをいざという時に守ってくれるのだなどと信じている方が、さすがにどうかしていると言わざるをえません。彼らは、いざという時には守ってくれず、逃げ出す連中なのだ、ということが誰の目にも明らかになったはずです。

 誰の目にも、と書きましたが、我が日本では、まだ多くの人が目を覚ましていません。まだまだ国民の多くは、目を覚まさず、「日米安保」という「御神体」を拝んで、「日米安保基軸」とマントラを唱え続けているのが現状です。こうした日米安保カルトの洗脳が解けるには、まだ時間がかかるかもしれません。

 今年の衆議院選挙は、与党を中心とした属米改憲勢力を落選させ、最低限、衆議院の議席の3分の2以下にまで減らして、改憲発議ができないようにしなければいけません。そうでないと、改憲による緊急事態条項導入が即座に現実のものとなってしまいます。

 即ち、今年秋の総選挙は、日本という国、1億2000万の国民や、北海道から沖縄までの国土が、米軍に利用されてしまうかどうか、そして民主主義と国民主権と平和と日本国憲法を守れるかどうかがかかった、最後の、重要な選挙となるかもしれないのです。

 属米改憲勢力が大勝するようなことがあれば、報道の自由も言論の自由もなくなり、IWJの存続も不可能になると思います。

 一部の野党だけでなく、多くのメディアが既に権力に屈していることは、自らスポンサーとなった東京五輪を巡る報道や、民放連が自主規制なしに改憲CMを受け入れると開き直っている姿勢を見れば一目瞭然です。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると考えています。

 決して負けられないこの戦いに、IWJとともに、ぜひ皆さまにも一緒に参戦していただきたいと思います。前線には我々が立ち、売国的な権力に挑みます。皆さまにはぜひ、後方支援となる会員登録とご寄付・カンパをどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 12年目となるIWJへ、皆さまからの温かいご支援を、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。(クレジットカードの場合は、上記URLからお入りください)

※みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

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◆中継番組表◆

**2021.9.7 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】10:35メド~「田村憲久 厚生労働大臣 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 田村憲久 厚生労働大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた厚生労働大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%8e%9a%e7%94%9f%e5%8a%b4%e5%83%8d%e5%a4%a7%e8%87%a3
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【同時多発テロから20年。「対テロ戦争」の欺瞞を告発する シリーズ特集2・IWJ_YouTube Live】17:00~「開戦から10年 今、問う イラク戦争の10年と日本」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 2013年3月に収録した、「イラク戦争10年」キャンペーン メインイベント「開戦から10年 今、問う イラク戦争の10年と日本」を再配信します。これまでIWJが報じてきたイラク戦争関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/iraq-war

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/68771

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◆中継番組表2◆

**2021.9.8 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【同時多発テロから20年。「対テロ戦争」の欺瞞を告発する シリーズ特集3・IWJ_YouTube Live】20:00~「明らかにされた米政府のトップシークレット?!――ブッシュ政権による愛国者法で初めて起訴、投獄され、拷問を受けた元CIA協力者 ~岩上安身によるインタビュー 第46回 ゲスト スーザン・リンダウア氏」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 2010年9月に収録した、岩上安身によるスーザン・リンダウア氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきたイラク戦争関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/iraq-war

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/9829

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「5G、スーパーシティで進められるのは、企業が利益を最大化するための社会」と大田区議・奈須りえ氏が指摘!「国家戦略特区で法の下の平等がなくなる!」~9.5 ガウスネット報告集会―5Gとスーパーシティと情報管理社会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495926

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■東京都の新規感染者は1000人を切り、第5波のピークアウトが見えてきたものの、重症者は高止まり! 自宅療養していた音楽プロデューサーの江崎マサルさんがコロナ感染判明からわずか2週間で死去! 一命を取り留めた野々村真さんは「もっと早く菅首相には辞めていただきたかった」と批判! それでも尾身会長が理事長を務める病院はコロナ病床30~50%に空き!

 東京都は6日、新型コロナウイルスの新たな感染者を968人と発表しました。東京都の新規感染者が1000人を下回るのは、49日ぶりです。第5波はピークアウトが見えてきたようです。

 しかし、油断なさらないでください。重症者は267人と高止まりです。

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(第2439報)(東京都保健福祉局、2021年9月6日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona2439.html

 さらに、6日発表された死者は16人と、高い水準が続いています。

 その16人のうち、40代が3人、50代が4人と、若い働き盛りの世代が半数近くを占めています。

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■<IWJ取材報告 1>「自宅療養のコロナ患者は移動手段がなく外来にも行けない!『抗体カクテル療法をぜひ自宅でも』という医師の要望にも、対応は遅々として進んでいない!」~9.3_野党合同国会「コロナ対策ヒアリング」

 9月3日、東京都千代田区の衆議院本館で、立憲野党議員による政府担当者へのヒアリング「野党合同国会」が行われました。新たに特例承認された抗体カクテル療法薬の利用拡大などについて、厚生労働省と文部科学省の担当者が答えました。

 ヒアリングでは、政府に対し、新型コロナウイルス感染者の重症化予防の切り札とされる、抗体カクテル治療薬(販売名、ロナプリーブ)について、自宅療養にも使用できるよう取り組むべきだ、との要請が行われました。

 ロナプリーブは、現在、点滴静脈注射薬として入院患者に投薬されています。

※抗体カクテル療法で注目の新型コロナ点滴治療薬「ロナプリーブ」を外来や自宅療養でも使える皮下注射薬として承認申請する方針!~8.27日本外国特派員協会主催 奥田修氏(中外製薬株式会社 代表取締役社長)記者会見 2021.8.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495599

 立憲民主党の山井和則衆議院議員は「(感染を広げないようにするため、コロナ患者は)タクシーにも乗れないし、自家用車も家族が乗せていくわけにもいかない。移動手段がないので外来に行けない」と指摘し、「全国の訪問診療に取り組んでいる医者から、抗体カクテル療法をぜひ自宅でも使わせてほしいという要望が出ているが、(厚労省の)文書回答によると(利用拡大が)遅々として進んでいない」と指摘しました。

 これに対し、厚労省の梅田浩史・健康局結核感染課室長は「点滴薬であるので、まずは入院患者、それから外来で対応できるよう進めている」「自宅療養者に対し、往診でできることを目指して、できることを着実に進めていきたい」と答えました。

 ヒアリングが行われている最中に、菅義偉総理が自由民主党総裁選挙への出馬辞退を表明した旨のニュースが流れました。

 立憲民主党の原口一博衆議院議員は、出席している官僚たちに向かい「総理が辞めるという話ですけど、本当に心が折れますよね。一生懸命こうして議論している最中に、またゼロからのスタートとなる」と述べ、「この『足を引っ張る政治』を一刻も早くなくすということを頑張りたい」と決意を表明しました。

 詳しくはぜひ、全編動画を御覧ください。

※「自宅療養のコロナ患者は移動手段がなく外来にも行けない!『抗体カクテル療法をぜひ自宅でも』という医師の要望にも、対応は遅々として進んでいない!」~9.3_野党合同国会「コロナ対策ヒアリング」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495823

■<IWJ取材報告 2>「5G、スーパーシティで進められるのは、企業が利益を最大化するための社会」と大田区議・奈須りえ氏が指摘!「国家戦略特区で法の下の平等がなくなる!」~9.5 ガウスネット報告集会―5Gとスーパーシティと情報管理社会

 9月5日、東京都大田区で、「ガウスネット・電磁波問題全国ネットワーク」が主催する「ガウスネット報告集会―内容:5Gとスーパーシティと情報管理社会」が行われました。

 超高速大容量移動通信規格である5G通信網が全国に広がり、国家戦略特区改正法にもとづく世界最先端の技術実証「スーパーシティ」構想が進められる一方で、市民の暮らしがどう変えられようとしているのか、「ガウスネット・電磁波問題全国ネットワーク」が調査結果を報告しました。

 太田区議会議員の奈須りえ氏は、生活のさまざまな場面でオートメーション化が進むことで、生産効率が上がり、暮らしが便利になるといった利点があると説明されていると述べた上で、「代わりに失ってしまうものはないのだろうか、という心配をしています」と懸念を示しました。

 奈須氏は「5Gや『スーパーシティ』によって進めようとしている社会が、コロナによって進んでいく社会と重なっている」と指摘し、次のように語りました。

 「ワンストップサービス、情報の一元化というのは、コロナ以前から言われていました。結果としてこれは、5Gを使った社会にとても似ているんじゃないかと思います。

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 詳しくはぜひ、全編動画を御覧ください。

※「5G、スーパーシティで進められるのは、企業が利益を最大化するための社会」と大田区議・奈須りえ氏が指摘!「国家戦略特区で法の下の平等がなくなる!」~9.5 ガウスネット報告集会―5Gとスーパーシティと情報管理社会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495926

■<IWJ取材報告 3>「その婦人の腹を裂くと腹の中から赤ん坊が出てきたが、赤ん坊が泣くのでその赤ん坊まで突き殺してしまった」―隠蔽された貴重な証言! 異郷の地で虐殺された人々を弔う~9.4関東大震災から98年 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式

 9月4日午後3時より、東京都葛飾区の荒川河川敷木根川橋下手にて、関東大震災98年周年韓国・朝鮮人犠牲者追悼式が行われました。

 1923年9月1日の関東大震災で、当時この付近にあった旧四つ木橋では、震災による火災から逃げ延びてきた多くの朝鮮人が日本の軍隊、警察、自警団によって虐殺されました。犠牲者たちは荒川に投げこまれ、あるいは河川敷に埋められました。

 式は「一般社団法人ほうせんか」の矢野恭子氏の司会で進行し、冒頭、主催の「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し追悼する会」「ほうせんか」の落合博男氏より挨拶が行われました。挨拶で落合氏は、関東大震災後の韓国・朝鮮人虐殺の事実と、その真実が圧殺されたことを紹介しました。

 そして、事件直後に調査を行った朝鮮人崔承萬(チェスンマン)氏が、1970年に出版した『極熊筆耕』から、亀井戸警察署で働いていた羅丸山(ナハンサン)氏が目撃した、軍隊による86名の朝鮮人虐殺の生々しい証言が紹介されました。

 「その時、田村という少尉の指揮のもとで軍人どもはみんな錬武場になだれこんで来るや、3人ずつ呼び出しては錬武場入口で銃殺し始めた。すると指揮者は銃声が聞こえれば付近の人びとが恐怖を覚えるだろうから、銃のかわりに剣で殺してしまえと命令した。それから軍人どもは、一斉に剣を抜いて83名を全部いっしょに殺してしまった。

 この時妊娠していた婦人も1人いた。その婦人の腹を裂くと腹の中から赤ん坊が出てきたが、赤ん坊が泣くのでその赤ん坊まで突き殺してしまった。

 殺された人の屍体は次の日の明け方2時、貨物自動車に乗せてどこかに運んでいった」。

 落合氏は「戦前の日本では植民地であった朝鮮の人達の人権が認められませんでした。では今の日本社会はどうなのでしょうか」と述べ、次のように語りました。

 「今の日本政府は、日本が侵略戦争をしたことや、台湾・朝鮮を植民地支配したことを反省していません。

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 追悼式の詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「その婦人の腹を裂くと腹の中から赤ん坊が出てきたが、赤ん坊が泣くのでその赤ん坊まで突き殺してしまった」―隠蔽された貴重な証言! 異郷の地で虐殺された人々を弔う~9.4関東大震災から98年 韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/495870

※当日 IWJ がYoutubeでのライブ中継を行う予定でしたが、機材の不備により追悼式の前半部分を中継できておりませんでした。誠に申し訳ございませんでした。

 なお、ほうせんかは今年7月、絶版となっていた朝鮮人虐殺の証言集『風よ鳳仙花ほうせんかの歌をはこべ』を、新たに増補して復刊しました。

 『風よ鳳仙花ほうせんかの歌をはこべ』は、1980年代に小学校の教員だった絹田幸恵さんが10年間をかけて、約150人から聞き取った虐殺の証言集です。

 『増補新版 風よ鳳仙花の歌をはこべ関東大震災・朝鮮人虐殺・追悼のメモランダム』は、加藤直樹氏の『9月、東京の路上で』などを出した出版社「ころから」が出版しました。

※『増補新版 風よ鳳仙花の歌をはこべ関東大震災・朝鮮人虐殺・追悼のメモランダム』(ころから)
http://korocolor.com/book/9784907239534.html

■【同時多発テロから20年。「対テロ戦争」の欺瞞を告発する シリーズ特集 2】本日午後5時より、2013年収録「開戦から10年 今、問う イラク戦争の10年と日本」を冒頭フルオープン、全編は会員限定で再配信します!

 本日午後5時から、2013年に早稲田大学内で開催された「開戦から10年 今、問う イラク戦争の10年と日本」をお送ります。

 第1部では志葉玲氏、孫崎享氏のほか、英国で政府の戦争責任を問うローズ・ジェントル氏、イラクで命懸けの報道に取り組むアリ・マシュハダーニ氏、そして重信メイ氏も通訳として登壇されています。

 イラク戦争は全く大義のない戦争でした。米国を中心とした有志連合による戦争は国連憲章を踏みにじった戦争犯罪そのものでした。イラクには民主主義も自由ももたらされず、国土が荒廃し、民間を含めて約50万人の命が失われたといわれています。

 イラク戦争の検証の必要性を、このシンポジウムでは、繰り返し訴えています。イラク戦争に先立つアフガン戦争が、先日米軍の撤退とほぼ同時に、タリバンが首都を奪回するという終幕を迎えました。この20年間は、米国の軍産複合体に莫大な利益をもたらし。逆に米国の覇権と国際的信用を大きく失墜してしまいました。

 しかし、米国と米軍は、この失敗に懲りることもなく、兵力を「帝国の墓場」アフガンから引き揚げ、日本を含む東アジアに差し向けようとしています。次の「戦争ビジネス」のチャンスは「同盟国を巻き込んだ米中戦争」となる可能性がますます高まりつつあります。

 今度、戦場になるのは、アフガニスタンでもイラクでもなく、日本列島全土を含む東アジアです。

 米国が引き起こす「ビジネスとしての戦争」という現実を今こそ検証し、米国追従一点張りの安倍政権とその後の阿部ダミー政権の動きを注視していかなくてはなりません。

 今度は、自分たちの生命がかかっているのです!

 冒頭フルオープン、全編は会員限定となっておりますので、ぜひIWJの会員となって全編を御覧ください。

※ここから先は【会員版】となります。以下、配信内容を詳しくお伝えしています。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、御覧になってください!

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 孫崎享氏には、近日中に、岩上安身が緊急単独インタビューを行います。その「予習」のためにも、ぜひご視聴ください。

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【同時多発テロから20年。「対テロ戦争」の欺瞞を告発する シリーズ特集2 ・IWJ_YouTube Live】17:00~
「開戦から10年 今、問う イラク戦争の10年と日本 2013.3.20」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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※開戦から10年 今、問う イラク戦争の10年と日本 2013.3.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/68771

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
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IWJ編集部(岩上安身、渡会裕、田上壮彌、城石裕幸、六反田千恵、木原匡康、中村尚貴)

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