9月31日に任期満了となる自民党総裁選をめぐり、昨日26日午後、岸田文雄前政調会長が、衆議院議員会館で出馬表明の記者会見を行った。
自民党総裁選には、これまでに菅義偉総理、下村博文政調会長、高市早苗前総務相が、出馬の意思を表明している。
- 支持率急落の菅総理が総裁選出馬「当然だ」と表明! 二階幹事長も菅総理支持を問われ「当然、愚問だ」と一蹴! 一方、安倍・麻生両氏は「菅降ろし」に舵を切り、総裁選直前の衆院解散もある!?(日刊IWJガイド・非会員版 2021.8.25号~No.3268号)
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会見で岸田氏は、「菅総理が全身全霊を傾けてコロナ対策を行った」と、敬意を表しながらも、「結果として、今、国民の間には、『政治が自分たちの声にこたえてくれない。政治に自分たちの悩み、苦しみが届いていない』さらには『政治が信頼できない。政治に期待しても仕方がない』こうした切実な声が満ち溢れている」と、政治不信を招いたことを指摘した。
その上で岸田氏は「自由民主党の総裁選挙は、新しい政治の選択肢を示す場だ」と訴えた。
IWJ記者はまず、「ウィズコロナのお考えについてお聞かせください。ワクチン普及と治療薬の開発、人流抑制、経済対策、病床確保とのお考えですが、ここに検査と隔離の徹底というお考えはないのでしょうか? 諸外国では、感染者あたりの検査数が多いところほど感染抑制に成功しています。日本の検査数は100万人あたり世界143位です。菅総理は検査数を増やしたとおっしゃいますが、感染増の実態に見合った増加ではありません」と質問した。
さらにもう1問、「憲法改正へのお考えをお聞かせください。国民の権利を大きく制限し、米国の対中戦争へ自衛隊が巻き込まれる、戦時独裁態勢を可能とする緊急事態条項の導入について、どのようにお考えですか? 過去には野党党首の方が『いくらなんでもこんなおかしな改憲案をそのまま通すわけがない。とくに岸田さんのような方が』とおっしゃっています」と質問した。
新たに総裁選に名乗りを挙げた岸田氏はどのように回答したのか。ぜひハイライト、および全編動画を御覧ください。