日刊IWJガイド・非会員版「IWJは全チャンネルをYouTubeでの配信に移行します! しかし生配信をYouTube Liveに切り替えるためには新規機材の導入費用が必要です! コロナ禍による財政悪化を乗り切るためにも、改革を断行するIWJに会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!」2020.10.26号~No.2965号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■IWJは視聴者の利便性と財政基盤の安定化を目指して全チャンネルをYouTubeでの配信に移行します! しかし生配信をYouTube Liveに切り替えるためには新規機材の導入費用が必要です! コロナ禍による財政悪化を乗り切るためにも、改革を断行するIWJに会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!
■IWJにご寄付をくださった方からの応援メッセージを感謝を込めてご紹介させていただきます。
■【中継番組表】
■本日26日、臨時国会招集! 日本学術会議任命拒否問題の追及は進むのか!? 本格論戦は28日から! 野党は杉田和博官房副長官を招致要求!
■「核兵器禁止条約」に批准した国が50か国に達する!唯一の被爆国日本が参加しないまま、いよいよ2021年1月22日に条約発効!ICANが「歴史的マイルストーン」と発表した全文をIWJが翻訳、ご紹介します!!
■<再配信告知>本日午後8時から、「毎年22兆ベクレルのトリチウム水を海洋放出すれば『風評被害は避けられない』!『報告書は海洋放出ありきで、福島の復興が後退する』!~7.16 福島原発行動隊第94回 院内集会 『ALPS処理水問題“漁業の現場”からの訴え』」を再配信いたします!
■これまで一般会員の方は1ヶ月間、配信した動画のアーカイブや記事が全編御覧になれましたが、8月からはこれを2ヶ月間に延長いたします! 今ならおトクです! この機会にぜひ会員登録をお願いします! 休会中の方もぜひ再開してください!
■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。
■【スタッフ募集・インターン】コロナ禍のためにバイト先がなくなり、退学を考える学生が急増しているといいます。退学を考える前に、IWJでアルバイトあるいはインターンの検討をぜひ! IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! 進路として報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください! 就職・試験突破の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!
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■IWJは視聴者の利便性と財政基盤の安定化を目指して全チャンネルをYouTubeでの配信に移行します! しかし生配信をYouTube Liveに切り替えるためには新規機材の導入費用が必要です! コロナ禍による財政悪化を乗り切るためにも、改革を断行するIWJに会員登録と、ご寄付・カンパによるご支援を、ぜひ、よろしくお願いいたします!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 皆様、いつもIWJへの温かいご支援、本当にありがとうございます。岩上安身とスタッフ一同、心から感謝いたします。

 IWJでは現在、全配信チャンネルをYouTubeへ移行する計画を進めています。

 IWJは設立当初、Ustreamというライブストリーミングのプラットフォームを利用して番組の中継配信を行っていましたが、現在は「岩上安身によるインタビュー」と、録画配信や再配信をYouTubeで配信しています。また、その他のシンポジウムや記者会見、集会やデモなどの生中継は、ツイキャスを使っています。

 YouTubeは現在、世界的に見ても動画配信サービスの中で圧倒的に利用者が多く、高画質での配信が可能で、視聴者が増えれば収益が得られるというメリットがあります。

 特定の資本やスポンサーからの影響を受けず、真の独立メディアとして権力の監視というジャーナリズム本来の使命を忠実にまっとうしようとするIWJにとって、財政的な自立は避けられない課題の一つです。

 「ユーチューバー」と呼ばれる職業が存在できるほどに発展したYouTubeは、IWJの財政的な基盤を固める上でも重要です。IWJのYouTubeチャンネル「Movie Iwj」の登録者数は、10月24日現在、5万2000人を超えましたが、その時点から伸び悩んでいます。まだまだ大きな収益にまではなっていませんが、総視聴回数も過去28日間で61万回と、60%伸びており、少しずつ収益も増加傾向にあります。

 特に日本学術会議問題を扱った野党合同ヒアリングの視聴回数は全体的に好調です。

 しかし前述のように、現在IWJでは野党合同ヒアリングをツイキャスで生配信し、それを中継カメラマンが帰社後、YouTubeにアップし直しています。せっかく注目を集めるような中継内容であったとしても、その日の中継カメラマンの人手が足りず、中継カメラマンがひとりで2現場、3現場をはしごするような日には、YouTubeに動画をあげるのが夜遅く、場合によっては翌日になってしまうこともあります。

 IWJとしては、生配信を含めたすべての中継をYouTubeでの配信に切り替えたいのですが、YouTubeは、比較的大きな容量の安定した通信環境が必要となります。

 現在、IWJはUstream時代から使い続けているLive Shellという配信装置と、市販の一般的なポケットWi-Fiで中継を行なっているため、YouoTubeの大きな容量には耐えられません。これまでも何度かこの組み合わせでYouTube Live配信に挑戦してみましたが、途中で中継が途切れてしまうというアクシデントに見舞われて失敗してきました。

 現在、新聞社や通信社や、大手の資本などが、権力べったりの政治的偏向著しい洗脳報道を手がける資金力豊富な右派メディアや、そうした記者クラブメディアの一部が、半分は娯楽を手がけ、残った片手でネットの動画配信に参入してきています。YouTube Liveで生配信するケースも増えてきました。排他的な記者クラブの特権を手放すどころか、菅政権となってからさらに癒着がはなはだしくなる既存大手メディアの偏向報道ぶりは皆様もよくご存知のことと思います。

 IWJとしては、権力監視を怠らない、あらゆる政治的党派から独立した、インディペンデントなネットメディアとしての生き残りをかけて、今後すべての中継、配信をYouTubeに移行する必要性を強く感じています。

 全ての配信を視聴者数の圧倒的に多いYouTubeで行うことができるようになれば、より多くの人々へIWJの存在価値をアピールできることになります。権力におもねる御用メディアのたれ流す濁流の洪水の如きプロパガンダに対抗する一筋の清流となりうると確信しています。

 またIWJのYouTubeチャンネルへの登録者が増え、再生回数が増えれば収益の増加が見込まれ、IWJの経営の安定化にもつながるという期待もあります。

 なお、利用者の方々にとっても、YouTubeへ移行することよってIWJの配信を、これまでより高画質で御覧いただけるようになるほか、視聴者の側で画質を選んだり字幕を表示したり動画を保存するといった、YouTube独自の様々な機能を利用することができるようになります。ユーザーの皆様にとっても、様々なメリットがあります。

 しかし、これまでツイキャスで行っていた記者会見場や集会場、屋外などの「現場」からの生中継、生配信をYouTube Liveで行うためには、複数のネット回線を束ねて容量の大きな帯域を確保しながらカメラからの画像データをYouTubeに送る「LiveU」という新たな機材が必要となります。

 この機材の導入には、最も安い物でも1セットで約40~50万円かかります。すべての配信をYouTubeで行うためには、1日の配信の数だけ、この機材を導入しなければなりません。現在のIWJの中継規模を維持するには、東京だけでも少なくとも4台から5台のLiveUが必要になります。また沖縄や関西、福島など、主要なニュースの多い地方からの中継のためにも導入が必要になると思われます。

 先日、このLiveUのデモ機が編集部に届き、テストを行なった後、25日の中継で実際に使ってみました。この日の取材現場は日比谷図書館地下大ホールという、電波状況の厳しい地下だったにも関わらず、安定して中継を行うことができました。アーカイブを公開していますので、ぜひ御覧ください。

※ライブ中継13:40~ 憲法を変えさせない!誰も戦場に送らせない! ー「日の丸・君が代」強制反対!10・23通達撤回!ー 学校に自由と人権を!10・25集会 ー講演:香山リカ氏(精神科医)
https://youtu.be/jgfzDGoHL6I

 IWJは政治的に権力におもねらず大資本にも組み伏せられない、独立した自由な市民のためのインターネットメディアとして、時代の変化にあわせた柔軟な改革にも、敏感に果断に対応していきたいと考えています。どうか、IWJのこうした取り組みにご理解をいただき、ご支援をよろしくお願いいたします!

 IWJの第11期は8月1日からスタートして2か月半が過ぎました。しかしながら、8月のカンパ総額は月間目標額の36%にしか届かず、9月は月間目標額の26%の達成率にとどまっています。

 この結果、10月の月間目標額は9月の不足分が加算された995万3340円となりました。10月も3分の2以上が経過し、残り1週間を切りましたが、10月1日から23日までのご寄付・カンパの総額は103万9969円であり、目標額の約10%という達成率です。

 9月は8月よりも達成率が大きく低下してしまいましたが、10月もこのままではさらに低い達成率となってしまいます。今月はキャッシュフローが足りず、岩上安身個人から目前の固定費の支払いを乗り切るために300万円をIWJが借り入れることとなりそうです。言うまでもなく、岩上安身は富裕層でも資産家でもなく、地を這いつくばるように生きてきた一介のジャーナリストに過ぎず、岩上安身にIWJの財政危機を丸ごと救えるような私財があるわけではありません。

 このままでは、IWJは秋以降、これまでのような活発な活動を継続することはできそうにありません。

 それでも、私たちは何としてもこれまでと同様、ジャーナリズム本来の志をまっとうした活動を継続し、できれば新たなネット環境にも適応する新しいチャレンジにも挑戦し、独立市民メディアとしての使命を果たしていきたいと強く願っています。

 コロナ禍の状況下で、誰もが経済的に苦しい状況であると思います。そんなただ中で皆様にご寄付・カンパのお願いを続けることは非常に心苦しいことではありますが、特定のスポンサーに頼らない独立市民メディアであるIWJが、活動を継続していくためには、市民の皆様の会費とご寄付・カンパによるご支援が欠かせません!

 皆様と一緒に私たちもコロナ危機を何としても乗りきりたいと思います! 同時に日本が対米追従一本槍で、覇権をかけた米中対立のための、代理戦争の鉄砲玉にされるのを黙って指をくわえて見ているわけにはいきません!

 強まる言論と報道への統制、あるいは菅政権による日本学術会議の6名の任命拒否という違憲・違法の動きの裏にも、軍事研究を解禁し日本を米国の従属国のまま軍事国家化してゆくという強い意志があります。1つ1つの事件の背景にあるこうした「俯瞰的視点」を持ち合わせていることも、IWJの特色であると自負しています!

 ぜひ、会員登録と、ご寄付・カンパによる緊急のご支援を、よろしくお願いいたします!

 また、ご友人や知人にIWJの活動をお知らせいただき、ご支援の輪を広げていただけるようお願いいたします! ぜひ、みなさまのお力で、SNS等を使って、IWJの良い点、優れた点を、口コミでお知らせいただければと思います。10月13日時点で会員登録いただいている会員様の総数は、4256名です。この数を皆様とともに、ぜひ伸ばしていきたいと考えております!

 下記URLに、ご寄付・カンパくださった皆様のお名前を記して感謝の意を捧げております。ぜひ御覧いただければと存じます。

※いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。取材・報道活動にお力添えいただきましたみなさまへ心より御礼を申し上げ、お名前を掲載させていただきます<ご寄付・カンパのお礼とご報告>
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/category/information/donation

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします! 1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■IWJにご寄付をくださった方からの応援メッセージを感謝を込めてご紹介させていただきます。

 IWJにご寄付をくださった方から、応援のメッセージをいただきました。心からの感謝を込めて、ここにご紹介させていただきます。

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市民ジャーナリズムの火を消すわけにはいきませんので、少額ではありますがお役に立てて頂きたいと思います。(M.H.様)

岩上さんに頑張っていただきたいから。(T.S.様)

素晴らしい報道をされています。(斉藤 道俊 様)

今、コロナの影響でIWJさんもIWJを応援している人たちも苦しい状況だと思うので、寄附をしようと思いました。(なるもも 様)

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 皆様、温かいメッセージをありがとうございます! これからもIWJをご支援ください。どうぞ、よろしくお願いいたします!

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◆中継番組表◆

**2020.10.26 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch6】12:00~「いのちをまもれ!敵基地攻撃能力保有反対!改憲反対!共謀罪廃止!総選挙勝利!#1026臨時国会開会日行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」、「共謀罪NO!実行委員会」、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」共催の緊急集会を中継します。これまでIWJが報じてきたデモ・抗議行動関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/demonstration-protest-behavior
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【IWJ・Ch6】13:30~「臨時国会開会日院内集会 ―講演:『秘密保護法をめぐる最近の状況―衆議院情報監視審査会参考人意見陳述の報告などから』三宅弘氏(元公文書管理委員会委員)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 「共謀罪NO!実行委員会」、「『秘密保護法』廃止へ!実行委員会」共催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた特定秘密保護法関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/specific-secret-protection-act
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【IWJ・Ch5】13:30~「種苗法改定案審議入り前 緊急院内集会 情報共有と意見交換 ―登壇:安田節子氏(食政策センター ビジョン21 主宰人)、印鑰智哉氏(日本の種子を守る会アドバイザー)、山田正彦氏(元農林水産大臣)ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「日本の種子(たね)を守る会」主催の院内集会を中継します。これまでIWJが報じてきた種苗法関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%a8%ae%e8%8b%97%e6%b3%95
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【IWJ・Ch3】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch3

 東京電力による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた東京電力関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e9%9b%bb%e5%8a%9b
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【タイムリー再配信 777・IWJ_YouTube Live】20:00~「毎年22兆ベクレルのトリチウム水を海洋放出すれば『風評被害は避けられない』!『報告書は海洋放出ありきで、福島の復興が後退する』!~7.16 福島原発行動隊第94回 院内集会 『ALPS処理水問題“漁業の現場”からの訴え』」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 7月16日に収録した、「公益社団法人福島原発行動隊」主催の院内集会を再配信します。これまでIWJが報じてきた汚染水問題関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%b1%9a%e6%9f%93%e6%b0%b4%e5%95%8f%e9%a1%8c

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478240

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◆中継番組表◆

**2020.10.27 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】18:00~「岩上安身による立命館大学大学院法務研究科研究科長・松宮孝明氏ズームインタビュー」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 岩上安身によるインタビューを中継します。これまでIWJが報じてきた松宮孝明氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%BE%E5%AE%AE%E5%AD%9D%E6%98%8E

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◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

大西隆・元日本学術会議会長が菅総理の無責任さを批判!「6名が任命されなかった理由が説明されておらず、速やかな任命を求める要望書を提出したが回答がない!」~10.22第8回 学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/483145

刑事・司法・メディアぐるみの組合潰し労働弾圧! 警察・検察は正当な組合活動を犯罪として逮捕! 裁判所は不当な保釈条件をつけ、メディアは真実を伝えず!~8.21「関西生コン事件」国家賠償請求訴訟 記者会見・報告集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/479909

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■本日26日、臨時国会招集! 日本学術会議任命拒否問題の追及は進むのか!? 本格論戦は28日から! 野党は杉田和博官房副長官を招致要求!

 本日26日、臨時国会が召集されます。菅義偉総理が所信表明演説を行い、これに対する与野党の代表質問が衆議院で28日と29日、参議院で29日と30日に、それぞれ本会議で行われます。野党は日本学術会議への任命拒否問題について、本格的に菅総理や官邸を追及するものと思われます。

 政府側は6名の任命拒否について、いまだに拒否の理由を説明していません。日本学術会議は新会員の推薦にあたって、氏名、年齢、性別、専門分野などの限られた情報しか掲載されていない推薦候補者一覧表を内閣府に提出していますが、たったこれだけの情報から「総合的、俯瞰的」に任命しないことを判断するのは不可能です。

 任命拒否には杉田和博官房副長官が関わったことが明らかになっていますが、法律上、学術会議側の推薦者を任命できるのは総理だけですので、具体的にどう関与したのか、違法性についても厳しく解明する必要があります。野党は杉田官房副長官の国会招致を要求していますが、与党側は難色を示して抵抗していると伝えられています。

 菅総理は任命拒否について、公務員の選定や罷免を定めた憲法15条1項を持ち出し、「国民の権利」と主張しました。ここには重大な問題があります。

 この点について、10月13日に行われた岩上安身によるインタビューの中で、任命を拒否された6名のうちのひとりである立命館大学教授の松宮孝明氏が、「根拠を全く示さず任命を拒否し、説明の必要もない。これは独裁です」と憲法15条を悪用した独裁であることを指摘しました。「ヒトラーはワイマール憲法の緊急事態条項を使って自分に全権を委任する授権法っていうのを多数で帝国議会を通して、自分に全権を持たしたわけです。菅総理の今回の言い方は、それすらやらないで憲法15条は『授権法』だと言い張るわけですよ。すごい理屈です」と、安倍前総理にも勝る菅総理の独裁ぶりを危険視しています。

 菅政権は、現行憲法も現行法も踏みにじりながら、ナチス張りの独裁をすでに実践し始めているのです。

※日本学術会議任命拒否問題(1)菅総理はナチスの授権法の代わりに憲法15条を悪用して独裁を行なっている! その先には軍事研究への誘導がある! 岩上安身によるインタビュー 第1012回 ゲスト立命館大学大学院法務研究科教授・松宮孝明氏 2020.10.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482679

 岩上安身は明日27日、松宮教授に前回の続編となる2回目のインタビューを行います。ぜひ、ご注目ください! 詳しくは明日のこの日刊IWJガイドでお知らせいたします。

 また、岩上安身は日本学術会議任命拒否問題について、10月16日に早稲田大学教授の小原隆治氏にもインタビューを行なっています。こちらもぜひ、あわせて御覧ください。

※日本学術会議任命拒否問題 憲法15条の悪用による独裁への道!デマで日本学術会議を叩く菅政権でこの先日本はどこまで堕ちるのか!? 岩上安身によるインタビュー 第1014回 ゲスト 早稲田大学政治経済学術院教授小原隆治氏 2020.10.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482850

 野党がこれまで合同ヒアリングで厳しく追及してきたこの任命拒否問題を、国会で菅総理や加藤克信官房長官を相手にどこまで迫れるのか、注目が必要です。

 IWJはこれまで行われた日本学術会議問題に関する野党合同ヒアリングをすべて中継しています。アーカイブは以下のURLより御覧ください。

※大西隆・元日本学術会議会長が菅総理の無責任さを批判!「6名が任命されなかった理由が説明されておらず、速やかな任命を求める要望書を提出したが回答がない!」~10.22第8回 学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング 2020.10.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/483145

※「日本学術会議への人事介入に対する抗議声明」を発した映画人有志を代表し、映画監督森達也氏が菅政権に警鐘を鳴らす!~10.21 第7回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」 2020.10.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/483092

※第6回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」―内容:日本学術会議が推薦した新会員候補の一部を菅首相が任命を拒否した問題について、早稲田大大学院法務研究科 岡田正則教授、内閣府、防衛省、内閣法制局よりヒアリング
https://youtu.be/VCxpNLpwrTA

※「日本学術会議に中国科学技術協会との覚書にもとづく活動実績は存在しない」と大西元会長が証言!~10.15 第5回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」日本学術会議 大西元会長、内閣府、内閣法制局、防衛省 2020.10.15
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482775

※前川喜平・元文部科学事務次官が杉田和博官房副長官が学術会議任命拒否の6人の調査を指示した可能性を指摘!~10.13 第4回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」内閣府、内閣法制局 2020.10.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482643

※内閣府から菅総理に提出された決済文書には105名の推薦者リストと99名の任命者リストが添付されていた!しかも菅総理は決済前に6名排除の報告を受けていた!~10.12 日本学術会議事務局よりヒアリング 2020.10.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482585

※「優れた研究、または、業績」が評価基準で推薦される日本学術会議会員候補!任命拒否とは研究業績を否定することに当たる!官邸が学術会議の推薦なしにどうしてわかるのか、説明を求む!!~10.9 第3回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」 2020.10.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482334

※新会員に任命拒否された東京慈恵医大小澤隆一教授が「任命する義務はない」と結論付けた文書に「ミスリーディングだ」と反論!~10.9 第二部 第3回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」 2020.10.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482335

※内閣府が菅総理に提出した学術会議新会員任命発令の決裁文書は99人だった!いつ誰が6人を外したのか!? 菅総理の関与は!? ~10.6 第2回「学術会議任命拒否問題 野党合同ヒアリング」(内閣府、内閣法制局) 2020.10.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/482175

※小西洋之参議院議員がIWJ記者に菅政権の闇を詳細解説!「今回の任命拒否は実は以前から仕掛けられていた」!!~10.2 第1回「学術会議推薦者外し問題 野党合同ヒアリング」(内閣府、内閣法制局) 2020.10.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/481971

※学術会議会員への任命を菅義偉総理に拒否された学者3名が訴え!「提言される側の行政が推薦を左右してはならない!」~10.2 第1回「学術会議推薦者外し問題 野党合同ヒアリング」 2020.10.2
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/481970

 臨時国会の会期は12月5日までの41日間とされており、政府は新型コロナウイルスのワクチン関連や日英EPAの承認案など、10本の法案を提出するとのことです。

※提出法案10本に絞り込み ワクチン接種法案など―臨時国会
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020102201040&g=pol

■「核兵器禁止条約」に批准した国が50か国に達する!唯一の被爆国日本が参加しないまま、いよいよ2021年1月22日に条約発効!ICANが「歴史的マイルストーン」と発表した全文をIWJが翻訳、ご紹介します!!

 核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)が、10月24日、「核兵器禁止条約」に批准した国が50か国となり、2021年1月22日に「核兵器禁止条約」が発効すると発表しました。発効要件となる50か国目の批准国は、ジャマイカ、ナウルに続いて批准した、ホンジュラスでした。

 ICAN(International Campaign to Abolish Nuclear Weapons)は2007年に設立され、2017年に「核兵器禁止条約」の採択への功績で、ノーベル平和賞を受賞した非政府国際組織です。

※Historic milestone: UN Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons reaches 50 ratifications needed for entry into force(ICANホームページ、2020年10月24日)
https://www.icanw.org/historic_milestone_un_treaty_on_the_prohibition_of_nuclear_weapons_reaches_50_ratifications_needed_for_entry_into_force

 NGOの連合体であるICANを構成する日本の団体であるピースボートは25日、50か国の批准を記念して、YouTubeで午前9時から午後9時まで12時間連続の特別番組を配信しました。

 番組にはカナダ在住の被爆者で、核廃絶を訴えてベアトリス・フィンICAN事務局長とともにノーベル賞の記念のメダルと賞状を受け取り、受賞講演を行ったサーロー節子さんが電話出演したのをはじめ、被爆者や、条約の成立に貢献した世界の方々がかわるがわる出演しました。

※【核禁】核兵器禁止条約「発効」確定おめでとう!12時間テレビ
https://youtu.be/PAZ_gZiBMtg

 IWJも、条約発効に必要な50か国に達するまであと5か国!と9月23日に報じていましたが、10月に入って批准する国が増加しました。とうとう、唯一の原爆による被爆国である日本が参加しないままの条約発効となってしまいました。

※核兵器禁止条約への参加を求める公開書簡をICANが発表!! 鳩山由紀夫元総理らも署名! マルタが参加したことであと5カ国で条約発効が可能に!!(日刊IWJガイド、2020年9月23日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/46197#idx-5

 今年8月5日に、核兵器廃絶日本NGO連絡会が、ベアトリス・フィンICAN事務局長をオンラインで招き、開催した討論会「被爆75年、核兵器廃絶へ日本はいま何をすべきか」の報告も日刊でしています。

この時、フィン局長は「非人道的な核兵器の被害について被爆者の話を聞いている、唯一の戦争被爆国である日本は、被爆者のための活動を誇りに思うべきで、広島、長崎の皆さんの活動に感謝したい。ぜひ、核兵器禁止条約に日本にも加盟していただきたい。一緒に核廃絶に向けて歩んでいきたい」と述べましたが、残念ながら日本の条約批准はまだされておらず、条約発効時に批准国として名を連ねることはできませんでした。

※8月6日の広島への原爆投下75年の節目の日を前に、核兵器廃絶日本NGO連絡会が討論会「被爆75年、核兵器廃絶へ日本はいま何をすべきか」を開催(日刊IWJガイド、2020年8月6日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/45868#idx-7

 IWJは2018年からICANに関する報道を継続しています。ICANに関連する記事は以下のURLより、ぜひあわせて御覧ください。

※核兵器で平和は守れるか? ノーベル平和賞受賞ICAN川崎哲さんが語る(京都市) 2018.2.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/411899

※「席が空くのを待ち続けることをやめて自分たちのテーブルをつくった」市民の行動が産んだ核兵器禁止条約は「お花畑」じゃなく明確な現実!~ノーベル平和賞授賞のICAN事務局長ベアトリス・フィン氏が対話集会で 2018.1.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409716

※「国際社会の中で日本は外れものになるリスクがある」「日本の皆さんが政府に求めて」~核兵器禁止条約の締約国にならなかった日本にICAN事務局長ベアトリス・フィン氏が警鐘!――ICAN国際運営委員の川崎哲氏と共に記者会見 2018.1.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409714

※ノーベル平和賞ICAN事務局長が国会議員と集会 「核抑止力で北朝鮮の核開発は阻止できなかった!核抑止は『神話』である!」~ベアトリス・フィンICAN事務局長来日~討論集会「核兵器禁止条約と日本の役割」 2018.1.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/409712

 ICANによると、世界の核弾頭は1万3400発に達しているということです。その大半はロシア(6375発)と米国(5800発)が保有していますが、それらに続いて中国が320発、フランスが290発、英国が215発。パキスタンが160発。インドが150発、イスラエルが90発、北朝鮮が30発から40発を有していると推定されています。

 その他、米国が核弾頭を配備している国として、トルコに50発、イタリアに40発、ベルギー、ドイツ、オランダにそれぞれ20発があるとされています。残念ながら、これらの国々は、核兵器禁止条約には批准していません。これら核保有国の条約批准が今後の大きな課題となります。批准国と加盟国はこの記事の末尾にご紹介します。

※The World’s Nuclear Weapons(ICANホームページ、2020年10月25日閲覧)
https://www.icanw.org/nuclear_arsenals

 ICANのホームページには、「歴史的マイルストーン、国連核兵器禁止条約が発効に必要な50か国の批准を達成」と銘打ったニュースが掲げられています。以下に全文を翻訳します。

 「歴史的マイルストーン、国連核兵器禁止条約が発効に必要な50か国の批准を達成

 2020年10月24日、ジャマイカとナウルが批准を提出してから、ちょうど1日後にホンジュラスが批准し、国連核兵器禁止条約は発効に必要な50の締約国に到達しました。 90日以内に、核兵器が最初に使用されてから75年後、核兵器類の禁止を確実にする条約が発効します。

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■<再配信告知>本日午後8時から、「毎年22兆ベクレルのトリチウム水を海洋放出すれば『風評被害は避けられない』!『報告書は海洋放出ありきで、福島の復興が後退する』!~7.16 福島原発行動隊第94回 院内集会 『ALPS処理水問題“漁業の現場”からの訴え』」を再配信いたします!

 先日の日刊IWJガイドでもお伝えしたように、政府は東京電力福島第1原発事故にともなって発生している放射性物質・トリチウムを含む処理水について、海洋放出によって処分する方針を固め、来月にも決定を発表することが分かりました。

※<IWJ取材紹介3>トリチウム汚染水の海洋放出迫る!! 海洋放出一択しかないのか!? 福島みずほ議員は「国内外の反対の声をよく聞いて」と要望! 山崎久隆氏は「無理な廃炉目標が大量の汚染水廃棄に追い込む」と看破! 「トリチウム等放射能汚染水を海に流すな!院内ヒアリング集会」を中継!!
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/47664#idx-6

 東京電力は、処理水に残存してしまう放射性物質・トリチウムについて、「トリチウムは自然界にも存在し、全国の原発で40年以上排出されているが健康への影響は確認されていない」と説明して海洋放出による処分を推し進めています。

 しかし、トリチウムの危険性については専門家で意見が分かれており、岩上安身が度々インタビューを行っている西尾正道・北海道がんセンター名誉院長は、「トリチウムは放射線を出すのみならず、DNAを構成する水素に置き換わる。トリチウムがヘリウムに変化する時、DNAの二重らせん構造が壊れてしまう」として危険性を訴えています。

※~被ばく後のあしたを見つめる~ 長寿命放射性元素体内取込み症候群とトリチウムの危険性について 西尾正道氏講演会(いわき市) 2018.9.8
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/431058

 福島民友新聞によると、今回の政府方針を受けた全国漁業協同組合連合会の岸宏会長と福島県漁連の野崎哲会長は16日、復興庁で平沢勝栄復興相と会談し、海洋放出に強く反対の意を示し、「漁業の将来に極めて大きな禍根を残す」として慎重な判断を強く求めたといいます。

※海洋放出「将来に禍根」 全国・県漁連、復興相らに重ねて反対(福島民友新聞、2020年10月17日)
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20201017-547626.php

 経済産業省資源エネルギー庁は今年7月末まで、汚染水を浄化処理した後の水の処分方法について、一般から意見募集(パブリック・コメント)を行っていました。

 処理水の海洋放出を食い止めるべく、同月16日、東京千代田区の参議院議員会館で、福島原発行動隊主催による 院内集会 『ALPS処理水問題“漁業の現場”から訴える』が開催されました。本日はこの院内集会を再配信いたします。

 院内集会で講演を行った福島県漁業協同組合連合会理事の柳内孝之氏は、近年の漁業関係者による福島県で採れた水産物の魅力を発信しようとする取り組みを紹介しながら、原発事故発生時に比べて、少しずつ、着実に福島県の漁獲量は増えつつあると述べています。

 しかしながら柳内氏は、それでも福島県の漁獲量は震災前の2割弱にとどまっていることを指摘し、「回復しない最大の原因は、風評被害によるによる取扱量の減少にある」と強調しました。

 柳内氏は、「風評被害がなくなり先行きが見通せる状況になれば、設備投資も従業員の増員も考えられるが、処理水の海洋放出を許せば、また新たな風評被害が起こる懸念があるため、設備投資をしても売り上げが回復しせず負債が残り、最悪つぶれると考える人が多い」と指摘しています。

 柳内氏は続けて、このように風評が悪化してイメージ低下・ブランド失墜 が起これば、投資したくても不安があってできないという「負のスパイラル」が起こり、「最終的には福島県の漁業が縮小する」と警鐘を鳴らしました。

 さらに、柳内氏は東電の処理水の説明にも疑問を呈しています。柳内氏は、「東電は処理水にトリチウムしか残っていないと説明しているが、実際は全体の7割が他の核種も含んで基準値を超えている」と指摘し、「東電は希釈して処理すると言っているが、本当に安全に処理できるのか?全く信用できない」として、東電の姿勢を強く批判しました。

 柳内氏はこの院内集会で、福島の漁業関係者の立場から処理水の海洋放出にともない発生すると思われる深刻な被害について、明快に説明しています。詳しくはぜひ、本日午後8時からの再配信を御覧ください。

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【タイムリー再配信 777・IWJ_YouTube Live】毎年22兆ベクレルのトリチウム水を海洋放出すれば「風評被害は避けられない」!「報告書は海洋放出ありきで、福島の復興が後退する」!~7.16 福島原発行動隊第94回 院内集会 「ALPS処理水問題“漁業の現場”からの訴え」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

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 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、國府田響、城石裕幸、六反田千恵、中村尚貴)

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