菅義偉(すが よしひで)総理の日本学術会議の会員任命拒否問題に関する第4回目となる野党合同ヒアリングが10月13日の13時から行わた。出席したのは元文部科学事務次官の前川喜平氏と内閣府、内閣法制局の担当者だ。
前川氏は文部科学事務次官時代の体験を元に、菅総理がどのような考えで今回の任命拒否に至ったのかについて考えを述べた。
前川氏は2016年に文化功労者選考分科会で審議され、大臣が了承した文化功労者と文化勲章受賞者候補者の人選リストを杉田和博官房副長官へ持参した。
そこで杉田官房副長官は、候補者2人の差し替えを求めたというのだ。また、その2人のうち1人は安全保障関連法に反対する学者の会に入っていた。
前川氏によると、杉田官房副長官は「政権を批判する人物をもってこられても困る。事前にチェックするように」と発言した。
当時官房長官であった菅総理が「任命権」についてどんな認識をもちえるのか、前川氏の分析を是非御覧いただきたい。