日刊IWJガイド・非会員版「『中国のスパイバルーン事件』でブリンケン米国務長官と国防総省との間に温度差! CIA長官がウクライナに領土の割譲と停戦を勧めた!?」2023.2.5号~No.3797号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~「中国のスパイバルーン事件」で、訪中取りやめのブリンケン米国務長官は「国家主権の侵害」と主張! 一方、米国防総省は「軍事的脅威はない」として撃墜指示をスルー! ドイツメディアが「バイデン大統領がCIA長官経由で、ゼレンスキー大統領に領土の20%を割譲し停戦するよう勧めた」とスクープ、米政府は全面否定! ゼレンスキー大統領は東部に固執! ウクライナ紛争の行方をめぐって揺れるバイデン政権!

■IWJは最大の経済的危機です! 1月の31日間でいただいたご寄付額が確定しました! 第13期6ヶ月間の累積の不足額は、1月末時点で1117万円にまで増えてしまいました! 岩上安身からのIWJの借り入れ総額は、現時点で1600万円になります! 岩上安身の私財には限界があります! このままでは、皆さまのご支持・応援、会費、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動が立ち行かなくなります。米国が自らの覇権維持のために世界の緊張を高める「新たな戦争前夜」にあって、偏向メディアにかわって、正確な情報をお届けすべく、IWJは精いっぱい頑張りますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

■【中継番組表】

■<IWJ取材報告>ロシアのウクライナ侵攻からまもなく1年!! G7議長国としてのメッセ―ジを求められ、「国際社会の結束・連携」「断固たる決意」「ウクライナ支援」と常套句を繰り返すのみの林大臣!!~2.3 林芳正 外務大臣 定例会見

■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その32)>第二部 蒼ざめた異族「第六章 ロシアの〈他者〉なるチェチェン ―一九九一年十一月―」(part4)

■急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!? 日本はこれからどうなるのか?~1月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、2022年9月26日、10月10日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏連続緊急インタビュー」から抜粋し、詳細な注釈をつけて発行しました!「岩上安身のIWJ特報!」は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

■<今週の新記事振り返り>

■<今週の日刊IWJガイド振り返り>
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■はじめに~「中国のスパイバルーン事件」で、訪中取りやめのブリンケン米国務長官は「国家主権の侵害」と主張! 一方、米国防総省は「軍事的脅威はない」として撃墜指示をスルー! ドイツメディアが「バイデン大統領がCIA長官経由で、ゼレンスキー大統領に領土の20%を割譲し停戦するよう勧めた」とスクープ、米政府は全面否定! ゼレンスキー大統領は東部に固執! ウクライナ紛争の行方をめぐって揺れるバイデン政権!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 「中国のスパイ・バルーン事件」で、5年ぶりの米国務長官の北京訪問となるはずだった、アントニー・ブリンケン国務長官の北京訪問は延期となり、次の訪問の日程は発表されていません。

 昨年11月、バイデン大統領と習近平国家主席が、インドネシアのバリ島で開催されたG20サミットで会談したときに、米中が緊張緩和に向けて対話を継続するとされ、ブリンケン長官が訪中する計画も明らかにされていました。ブリンケン国務長官は中国の秦剛外相との会談し、習近平国家主席とも会談するかもしれないと見られていました。

 ブリンケン国務長官は3日、中国共産党中央外務局の王毅局長と電話で、「中国のスパイ・バルーン」事件について話し合い、中国訪問を延期する旨を伝えました。

 米国務省はサイトで、ブリンケン国務長官が、韓国外相との共同記者会見で、「中国の容認できない行動を考慮して、今週末の中国への旅行計画を延期することを伝えるために、王毅と今朝話した」と述べたことを公表しています。

ブリンケン国務長官「私は今朝、中国共産党中央外交局の王毅局長と話し、中国の容認できない行動を考慮して、今週末に予定していた中国への渡航を延期することを伝えた。

 ご存知のように、バイデン大統領と習近平国家主席は11月のバリ島での会談で、私が北京に行って、彼らの議論をフォローアップすることに同意した。我々は、米国民と世界中の人々にとって重要な問題に関する、一連の実質的な議論の準備に、米国政府全体で取り組んできた。我々は北京のカウンターパートとこの間、これらの会合の準備を進めてきた。

 昨日、米国防総省は、米国本土上空に留まっている高高度監視気球を発見し、追跡していると発表した。我々は引き続き、この気球を注意深く追跡・監視している。我々は、これが中国の監視気球であると確信している。気球を発見すると、我々米国政府は機密情報の収集を防ぐために直ちに行動を起こした」

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■IWJは最大の経済的危機です! 1月の31日間でいただいたご寄付額が確定しました! 第13期6ヶ月間の累積の不足額は、1月末時点で1117万円にまで増えてしまいました! 岩上安身からのIWJの借り入れ総額は、現時点で1600万円になります! 岩上安身の私財には限界があります! このままでは、皆さまのご支持・応援、会費、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動が立ち行かなくなります。米国が自らの覇権維持のために世界の緊張を高める「新たな戦争前夜」にあって、偏向メディアにかわって、正確な情報をお届けすべく、IWJは精いっぱい頑張りますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

 おはようございます。IWJ代表の岩上安身です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJの第13期も半期の折り返しを過ぎ、この2月で7ヶ月目に入りました。

 第13期が始まった8月から12月末まで、月間目標を下回る月が続き、この5ヶ月間の累積の不足額は970万9900円にまで膨れ上がってしまいました。

 1月の31日間でいただいたご寄付額が確定しました! 197件、243万8900円です。これは、単独月間目標額390万円の63%に相当し、146万1100円の不足となっています。

 第13期6ヶ月の累積の不足額は、現時点で1117万1000円と、1000万円を超えてしまいました!

 2月1日から3日までの3日間でいただいたご寄付は、11件、13万7000円です。これは、単独月間目標額390万円の4%に相当します。

 厳しい経済状況の中、IWJにご寄付をお寄せいただき、誠にありがとうございます。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 2023年「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために全力で頑張ってゆきたいと思います。

 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたく、IWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードを、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料会員の皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.2.5 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】14:00~「立憲デモクラシー講座V 第1回 緊急企画『戦後』の現在 ―安保関連3文書を読む ―登壇:石田淳氏(東京大学大学院教授)、加藤陽子氏(東京大学大学院教授)、蟻川恒正氏(日本大学大学院教授)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 「立憲デモクラシーの会」主催の立憲デモクラシー講座を中継します。これまでIWJが報じてきた立憲デモクラシーの会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%ab%8b%e6%86%b2%e3%83%87%e3%83%a2%e3%82%af%e3%83%a9%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%81%ae%e4%bc%9a

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◆中継番組表◆

**2023.2.6 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】13:30~「袴田巌さんの再審開始・無罪判決を求める、ボクシング関係者を中心とした宣伝・要請アクション」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「JPBA 袴田巌支援委員会」主催の街頭アピールを中継します。これまでIWJが報じてきた袴田巌氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E8%A2%B4%E7%94%B0%E5%B7%8C

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「三浦瑠璃」の正体!「国際政治学者」と名乗る資格があるのか!? IWJは、「三浦瑠璃」氏の博士論文要旨を徹底検証! 博論以降学術論文が一本もない! 学術雑誌に掲載されたのは学界展望と書評だけ! 167件の論文の98%以上が週刊誌・月刊誌掲載論文!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513889

ロシアのウクライナ侵攻から1年が経過!! G7議長国としてのメッセ―ジを求められ、「国際社会の結束・連携」「断固たる決意」「ウクライナ支援」と常套句を繰り返すのみの林大臣!!~2.3 林芳正 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513877

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■<IWJ取材報告>ロシアのウクライナ侵攻からまもなく1年!! G7議長国としてのメッセ―ジを求められ、「国際社会の結束・連携」「断固たる決意」「ウクライナ支援」と常套句を繰り返すのみの林大臣!!~2.3 林芳正 外務大臣 定例会見

 2023年2月3日、午前10時30分より、東京都千代田区の外務省庁舎にて林芳正外務大臣の定例会見が行われました。

 冒頭の林大臣より、2月5日、地方の魅力を世界に発信する「地方を世界へ」プロジェクトの第3弾として、駐日外交団(※)と共に岡山県倉敷市を訪問する予定である旨の報告がありました。

※林外務大臣の岡山県訪問(「地方を世界へ」プロジェクト)
 (外務省HP・報道発表 2023.2.3)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_001274.html

※駐日外交団とは、特命全権大使、公使、参事官、書記官といった日本に駐在する各国の使節団のこと

 続いて、各社記者と林大臣の質疑応答となりました。

 このたびも、IWJ記者は質問を準備して臨みましたが、前回に引き続き、大臣のスケジュールのため、指名される前に会見終了となりました。

 各社からは、「日中外相電話会談(2/2)」、「1月の国連安全保障理事会議長国としての成果」、「日韓関係(旧朝鮮半島出身労働者問題、WBC観戦)、そして「ロシアによるウクライナ侵略から1年」などについて質問が行われました。

 朝日新聞の記者は、「ロシアのウクライナ侵攻から、まもなく1年になる」とし、次のように質問しました。

 朝日新聞記者「G7の議長国として、首脳会談や外相会談などの調整状況はありますでしょうか。また、議長国として、この1年に合わせて、どのようなメッセージを発したいか、お考えをお聞かせください」

 これに対し、林大臣は以下のとおり応答しました。

 林外務大臣「今、お話のあったような会談の開催については、なんら決まっていないということでございます。

 いずれにいたしましても、ロシアによるウクライナへの侵略、これは国際社会が長きにわたって懸命な努力と多くの犠牲の上に築き上げてきた国際秩序の根幹を脅かすものでありまして、平和秩序を守り抜くために、G7を始めとする国際社会が結束して、断固たる決意で対応していく必要があると考えております。

 ロシアによるウクライナ侵略に対しては、これまでもG7が結束して対応してまいりました。我が国として、G7議長国として、これまで以上に、G7を始めとする国際社会の連携を確保し、引き続き、対露制裁、また、ウクライナ支援を強力に推進してまいりたいと考えています」

 昨年8月、米ラトガース大学が発表した論文によると、仮に、米露間で全面核戦争となった場合、その全面戦争により「核の冬」が訪れ、50億人が飢餓に直面すると分析されている。中でも島国で、かつ食料自給率が低い日本は、「人口のほぼすべてが餓死する」とされています。

※Global food insecurity and famine from reduced crop, marine fishery and livestock production due to climate disruption from nuclear war soot injection(Nature Food、2022年8月15日)
https://www.nature.com/articles/s43016-022-00573-0

※米ラトガース大が学術誌『Nature Food』に発表した論文で、米露全面核戦争の「核の冬」で2年以内に世界の50億人が飢餓に直面と分析! 最も影響を受けるのは北半球の高緯度地域、かつ食料を輸入に依存する国、つまり日本!! 東京大学大学院の鈴木宣弘教授は「日本は台湾有事で中国と戦争をする前に飢える」と、食料自給率の低さを放置したまま軍備増強に向かう政治を批判!!(前編)(日刊IWJガイド、2023年1月30日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51815#idx-5

※はじめに~米ラトガース大が学術誌『Nature Food』に掲載した研究発表で、米露全面核戦争が起きた場合の「核の冬」で地球全体が寒冷化し2年以内に世界の50億人が飢餓に直面と分析! 日本では1億2000万人以上、ほぼすべての人口が餓死!! IWJはこの研究発表「核戦争の煤煙噴出による気候変動で、作物、海洋漁業、家畜の生産が減少し、世界の食糧難と飢饉が発生する」を全文仮訳!!(中編)(日刊IWJガイド、2023年1月31日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51818#idx-1

 林外務大臣、ならびに外務省は、「国際社会の結束・連携」、「断固たる決意」、そして「ウクライナ支援」といった常套句を繰り返すのではなく、ウクライナ紛争が紛糾することにより、日本国民が被る可能性のある「最悪のシナリオ」を想定し、それを国民と共有すべきではないでしょうか?

 外務省、および日本政府は、ウクライナ紛争当事国と関係国に対し、一刻も早い停戦、および核戦争につながりかねないエスカレーションの回避を求める外交、そして、日本の国益にかない、何よりも日本国民の生存を第一とする外交を行うべきです。

 定例会見の詳細はぜひ全編動画をご視聴ください。

※ロシアのウクライナ侵攻から1年が経過!! G7議長国としてのメッセ―ジを求められ、「国際社会の結束・連携」「断固たる決意」「ウクライナ支援」と常套句を繰り返すのみの林大臣!!~2.3 林芳正 外務大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513877

■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その32)>第二部 蒼ざめた異族「第六章 ロシアの〈他者〉なるチェチェン ―一九九一年十一月―」(part4)

 岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。

 現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。

 ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。

 下記URLから、初回の復刻連載(その1)をお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4

 直近の復刻連載は、下記URLからお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その30)>第二部 蒼ざめた異族「第六章 ロシアの〈他者〉なるチェチェン ―一九九一年十一月―」(part2)(日刊IWJガイド、2023年1月22日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51789#idx-5

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その31)>第二部 蒼ざめた異族「第六章 ロシアの〈他者〉なるチェチェン ―一九九一年十一月―」(part3)(日刊IWJガイド、2023年1月24日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51795#idx-5

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◆血の復讐こそ民族の掟

 一夜明けた、十一月二十日の朝。私達はアウマーゾフの部屋で、朝食がわりに紅茶をすすりながら、また話し込んでいた。

 「八四年くらいまでは食料も豊富にあったし、肉は一キロわずか三ルーブルだった」

 アウマーゾフは語った。

 「チェチェンにとって大打撃だったのは、ゴルバチョフ政権下で行なわれた反アルコールキャンペーンでした。それは実に野蛮なやり方で、チェチェンの農業を台無しにしてしまった。チェチェンに限らずカフカス地方一帯は自然に恵まれ、葡萄のよく実る産地であり、チェチェンもグルジアやアルメニアと同様にワインやコニャックをつくり、他の共和国へ輸出していた。ところが、ゴルバチョフのキャンペーンによって、葡萄畑の八〇パーセントが強制的につぶされてしまった。葡萄は酒の原料になるからという、ただそれだけの理由で!

 急に作物を転換することもできず、そのための予算もなく、豊かに実っていた葡萄畑はその後、何年もただの荒地として放置されることになってしまった。こうした惨状はカフカス地方ではどこでも似たようなものです。チェチェンの産業の中で利益を生み出していたのは、このコニャックと石油だった。コニャックはモスクワの命令によって、根こそぎその基盤を破壊され、石油はその利益の大半をモスクワに収奪され続けているのです」

 すべての政治的闘争には、その根底に必ず経済的、物質的な要因、いうなれば「下部構造」が横たわっている。ソ連中央による地方の富の残酷な収奪、あるいはロシアによる諸民族の富の収奪がすべての問題の出発点にまず存在するのだ。だからロシアの専制支配からの解放闘争が、まずはこうした失われた物質的な利益の奪還に照準を定めることになるのは避けられないだろう。

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■急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!? 日本はこれからどうなるのか?~1月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、2022年9月26日、10月10日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏連続緊急インタビュー」から抜粋し、詳細な注釈をつけて発行しました!「岩上安身のIWJ特報!」は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員に登録を!!

 IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。

 1月は、急激な円安と物価上昇について、9月26日と10月10日収録の「岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏連続緊急インタビュー」から抜粋し、詳細な注釈をつけて発行しました!

※「急速な円安は『アベノミクス』の経済的帰結!? 安倍元総理の国葬よりも『アベノミクス』の国葬を!」~岩上安身によるインタビュー第1099回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.9.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511025

※「円安で日本は『買い負け』、マグロの大トロなんて東京では食べたこともないが、上海で中国人に奢ってもらったという日がくる!?」~岩上安身によるインタビュー第1102回 ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 2022.10.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511372

(第586号目次)
◆9月22日、黒田総裁の会見中に1ドル=146円近くになった円。日銀が24年ぶりの為替介入に踏み切っても、たった2日で元どおり!
◆1985年のプラザ合意は秘密の合意! 本当の中身はわからないが、ベトナム戦争で消耗した米国はドル高の是正に必死だった!

(第587号目次)
◆為替介入した結果、日本国債の価格は下落、国債10年物は商い不成立! 日本の財務省は何もできないと市場に知れ渡っている!
◆都心に林立するタワーマンションは「超低金利状態がずっと続くはず」という思い込みの裏返し!
◆今のゼロ金利、マイナス金利は異常事態! これが未来永劫に続くなら、日本は資本主義をやめるということ!?

(第588号目次)
◆ものすごい円安と物価高騰でのたうちまわる今の日本がゼロ金利政策の代償! だが、安倍政権下では禁句だった「持続不可能」
◆常に戦争に関わっている米国。インフレ抑制のためなら超高金利政策も! パウエルFRB議長は来年も再来年も「金利を上げる」と宣言!
◆円安で「買い負け」する日本。大トロも日本酒もおいしいものは海外へ! 日本円より中国の人民幣が勝つ時代に!

(第589号目次)
◆日銀の「円買いドル売り介入」で無関心層までマーケットに参入、急激に売られる円!「日銀は藪を突っついてしまった」
◆中国でGDP成長目標割れ! 世界最大マーケットの中国経済の崩壊は、日本経済の崩壊も意味している!
◆アベノミクスの副産物「株価上昇」「インバウンド」は今や消滅。通貨、株式、債券が売られる「トリプル安」に!
◆AIによって株価が激しく変動する「鉄火場相場」の出現! サイコロを振って「丁、半」とやるようなマネーゲームに!

 「岩上安身のIWJ特報!」は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 「岩上安身のIWJ特報!」は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、昨年ついに1位を獲得しました。

※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
https://www.mag2.com/m/0001334810

 IWJのサイトでは、サポート会員の方に「岩上安身のIWJ特報!」のバックナンバーを公開しています。サポート会員に登録すると岩上安身インタビューなどすべての記事を無制限で御覧いただけます。

※シリーズ:IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch

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■<今週の新記事振り返り>

【IWJ号外】お世話になっております。IWJ代表の岩上安身です。いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。2023.1.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513842

「アメリカ・メリーランド州では多数のパブリックコメントが出された結果、工事が中断している。日本ではどのように止めていくかが課題」~1.29 第18回リニア勉強会「地域の“交通の権利”と緑と水のまち」~リニア・北陸新幹線・気候危機を乗り越えるコミュニティの現在・未来~ 2023.1.29
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513825

NHK党立花党首、NHKの郵便法違反を指摘し、脅迫容疑のガーシー議員が3月の総務委員会でのNHK会長への質問で「被疑者同士、国会でバチバチやるのは、国民の注目を浴びる」と主張!~1.12 NHK党 立花孝志党首 緊急記者会見 2023.1.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513529

【第583号-585号】岩上安身のIWJ特報!急速な円安は「アベノミクス」の経済的帰結!?日本はこれからどうなるのか? 岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 2023.2.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513580

「三浦瑠璃」の正体!「国際政治学者」と名乗る資格があるのか!? IWJは、「三浦瑠璃」氏の博士論文要旨を徹底検証! 博論以降学術論文が一本もない! 学術雑誌に掲載されたのは学界展望と書評だけ! 167件の論文の98%以上が週刊誌・月刊誌掲載論文! 2023.2.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513889

ロシアのウクライナ侵攻から1年が経過!! G7議長国としてのメッセ―ジを求められ、「国際社会の結束・連携」「断固たる決意」「ウクライナ支援」と常套句を繰り返すのみの林大臣!!~2.3 林芳正 外務大臣 定例会見 2023.2.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513877

■<今週の日刊IWJガイド振り返り>

日刊IWJガイド「戦車供与で西側諸国の足並みの乱れが顕在化! 戦車の次は核搭載可能なF-16供与、ウクライナ人パイロットは米国内で数ヶ月前から訓練!」2023.1.29号~No.3790号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51811
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230129

日刊IWJガイド「日米オランダ3ヶ国が『先端半導体製造装置の一部の対中輸出制限で合意』!? 米国の狙いは日本と欧州の半導体産業の弱体化!?」2023.1.30号~No.3791号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51815
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230130

日刊IWJガイド「米露全面核戦争の『核の冬』で2年以内に日本で1億2000万人以上が餓死!! 米ラトガース大の研究発表をIWJが仮訳!」2023.1.31号~No.3792号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51818
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日刊IWJガイド「当選以来一度も登院しないNHK党ガーシー参院議員に『招状』発出! 7日以内に登院なければ除名検討も!」2023.2.1号~No.3793号
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日刊IWJガイド「NATOとロシアの全面対決は不可避!? NATO軍事委員会トップのバウアー委員長が『NATOはロシア軍と直接対決する準備ができている』」2023.2.2号~No.3794号
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日刊IWJガイド「ヌーランド米国務次官『ノルドストリーム2が海の底の金属の塊になって嬉しい』! 破壊したのは米国!? ラブロフ露外相は『自白』と指摘!」2023.2.3号~No.3795号
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日刊IWJガイド「2022年、エネルギー大手がウクライナ紛争とインフレと賃金抑制でぼろもうけ! エクソンモービル、シェブロンなど年間利益が過去最高を更新」2023.2.4号~No.3796号
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それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、浜本信貴、六反田千恵、前田啓、中村尚貴)

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