「西日本の原発から放射能が噴き出れば、フクシマ以上の危機が襲来! 台風で『死の灰』が日本全土を覆う」 ~3.11DAYS行動する会シンポジウム「もうがまんできない」 2013.8.18

記事公開日:2013.8.18地域: テキスト 動画
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(IWJテキストスタッフ・富田/奥松)

 「福島原発事故は最悪の事態ではない」──。

 2013年8月18日(日)19時から、横浜市中区の横浜市開港記念会館で「3.11DAYS行動する会シンポジウム『もうがまんできない』」が行われ、藤田祐幸氏(物理学者)は、こう強調した。集まった市民らは、この反語的な議論に息をのみ、広瀬隆氏ら脱原発論者による、参院選での自民党圧勝を背景に高まる原発推進ムードに異を唱える「再稼動反対」の主張に拍手を送った。

■ハイライト

  • <出席者>
  • 司会 広瀬隆氏(作家)
  • 大信田尚一郎氏(三陸の海を放射能から守る岩手の会、元教員)/特別出演 山本太郎氏(参議院議員)/秋山豊寛氏(元TBS記者、元宇宙飛行士、農家)/相沢一正氏(茨城県東海村村議)/矢部忠夫氏(新潟県柏崎市議)/田中三彦氏(元原子炉設計者、元国会事故調査委員会委員)/中嶌哲演氏(原発設置反対小浜市民の会、明通寺住職)/広河隆一氏(DAYS JAPAN編集長)/藤田祐幸氏(物理学者)

 「この7月25日に、ゴーストタウン化した福島の立ち入り禁止区域を調査した」。司会の広瀬隆氏(作家)は、その折に知り得た、放射能汚染の深刻な実態の報告を随所に織り交ぜながら、シンポジウムの舵を取った。

 トップバッターの大信田尚一郎氏(三陸の海を放射能から守る岩手の会)は、新聞『天恵の海』の発行を通じて六ヶ所再処理工場(青森県)と停止中である東海再処理工場(茨城県)の危険性を訴え続けている。「六ヶ所工場には3000トンのプールがあるが、すでに高レベルの放射性廃液で満杯。必死になって冷却し続けている状況だ」とし、「地震や津波で同工場の冷却用機器が破損した場合、どうするのか」と警鐘を鳴らした。また、今から30年余り前に旧西ドイツ政府がまとめた、再処理工場に事故が起きた場合の被害を予測するレポートの存在にも触れ、その驚愕の内容を紹介。「日本政府は、原発を再稼動させ、置き場のない核のゴミをさらに増やしていって、一体どうするつもりなのか」と、怒りをこめて力説した。

 「あのドイツも、核のゴミの処分は大ざっぱだった」。この日、特別出演した山本太郎氏(参議院議員)は、広瀬氏と一緒にこの3月に取材した、ドイツの原発事情を報告。「ドイツは、われわれ反原発派にとって手本のような存在。だが、核のゴミの処理に関しては、断じてそうではなかった」と指摘し、脱原発優等生のドイツでさえ、使用済み核燃料の処理に苦慮している実態を浮き彫りにした。「ドイツ当局の担当者に(地下水の存在などに照らしながら)『地中処分で本当に大丈夫なのか』と、何度も質問したが、『安全だ』との一点張りだった。埋めたあとはモニタリングを一切しないのに、だ」。

 福島第一原発から32キロメートル地点で、農業を営んでいた秋山豊寛氏(元TBS記者)は現在、京都に避難中。「『東北の食べ物を食べて被災地を支援したい』という声が聞かれるが、東北の食べ物が汚染されていることは確かだ」とし、「先日、岩手県の一関市に出向いたが、あの辺の山菜は食べられないことになっている。また、イノブタも大量発生しているが、これも食べられない」などと説明した。

 そして、「先の参院選、東京では山本太郎氏が当選して、大変なけっこうなこと。京都の選挙区では、『原発の再稼動反対』を明言したのは共産党の倉林明子候補だけ。その倉林候補が当選したのも当然の結果だ」とし、「参院選の結果に落胆している人は大勢いるかもしれないが、反原発という民意は少しずつ前進している」と述べた。

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