2023年10月17日午前10時20分頃より、東京都千代田区の厚生労働省にて、武見敬三厚生労働大臣の定例会見が開催された。
冒頭、武見大臣からの報告事項はなく、そのまま質疑応答となった。IWJ記者は、mRNAワクチンについて、以下の通り質問した。
IWJ記者「mRNAワクチンの繰り返しの接種により、免疫を抑制する免疫グロブリンIgG4が増えることを示した論文が、オープンアクセスの学術サイト『MDPI』で5月に公開されています。
IgG4の増加は、自己免疫疾患の原因となり、感受性の高い人、免疫不全、合併症がある人においては、がんの増殖や自己免疫性心筋炎を促進する可能性があると指摘されています。
日本は7回もの追加接種を行っています。日本国民の多くが、自分の接種回数を増やせば増やすほど安全だと信じていたところ、逆にこのような『回数が増えるほど危険だ』という情報が出てきたことに対し、不安を抱えているのではないかと思われます。
政府は、追加接種と免疫力の低下の関係について包括的な調査を実施しているのでしょうか? または、していないのであれば、調査をする意志は、大臣におありでしょうか?」
武見大臣からは、次のような答弁があった。
武見大臣「ワクチン接種後の副反応が疑われる症状についてはですね、副反応の疑いの報告制度というのがあって、そして常に情報を収集して、定期的に開催している審議会において、評価が行われています。これはもう通常の立場からこのようなことが現実に行われております。
そして、免疫疾患には限らないものの、接種回数を重ねても、特に副反応疑いの報告の頻度は上がっておりません。直近の7月28日の審議会においても、『安全性において重大な懸念は認められていない』と評価をされています。
今後とも、こうした新型コロナワクチンの接種については、科学的な知見の収集に努めるとともに、専門家に評価いただき、ワクチンの安全性の評価を適切に行ってまいりたい。
その上で新たな情報が得られた場合には、速やかにこの医療機関等に情報提供するなど、必要な対応を行ってまいりたいと考えております」。
他社記者からは、「一部薬局での医師の処方箋なしの避妊薬の販売」、「世論調査(内閣支持率、政府の経済対策など)」、「大麻取締法改正」、「日本医師会から武見氏への献金問題」などについて、質問があった。
質疑応答の内容など、記者会見の詳細については全編動画を御覧いただきたい。