2023年10月3日午前10時20分頃より、東京都千代田区の厚生労働省にて、武見敬三厚生労働大臣の定例会見が開催された。
会見冒頭、武見大臣からの報告事項はなく、そのまま、各社記者との質疑応答となった。
IWJ記者は、新型コロナワクチンに関して質問した。
IWJ記者「コロナ禍に突入して以降、厚生労働行政に精通している方が、厚生労働大臣のポストにつくことはこれまでありませんでした。その意味で、武見大臣の手腕に大変期待をしているところであります。
ワクチンに含まれる、メッセンジャ―RNAは、副反応が多く、実際、死亡者を含め被害者が出ています。京都大学の福島雅典(ふくしま まさのり)名誉教授らは、この新型コロナワクチンは、史上最大の薬害であるとして、批判的研究を行う学会を立ち上げました。
武見大臣は、ワクチン推進派だけでなく、こうしたワクチンに批判的な学者・学会に呼びかけ、ヒアリング等を行い、耳を傾け、対話をしていく考えがおありでしょうか?」。
この質問に、武見大臣は以下のように答えた。
武見大臣「まず基本的に、現在のこの新型コロナのワクチンの意義について、私の立場は、それを否定するものではございません。
その上で、この副反応を疑う症状については、副反応疑いの報告制度とというものがありますですよね。
新型コロナワクチン接種後の副反応が疑われる症状については、医師や製造販売業者などからこの報告があった場合、これを審議会で、安全性などを評価した上で、必要な対応を行う。
すなわち、そこでしっかりその内容を議論するということです。調査をして、そして現時点で審議会において、この新型コロナワクチンの接種を見合わせると言った意見は、まだ、実はいただいておりません。
そして、今後とも新型コロナワクチン接種については、科学的な知見を収集することに努めるとともに、専門家に評価をしていただいて、科学的なしっかりとしたエビデンスにもとづいて、このワクチンの安全性の評価というものを、やはり適切に行うということが基本だと思います。
その上で、新たな情報が得られた場合には、速やかに医療機関などに情報提供など、必要な対応を行っていく、というのが私の考え方でございますので、御理解をいただきたいと思います」。
IWJ記者は、続けて次のように質問した。
IWJ記者「9月26日の会見での質問に対し、大臣は、新型コロナワクチンの特例承認は、今年度いっぱいとして、『来年度以降は、安定的な制度のもとで接種を継続することを検討』しているとおっしゃいました。
『安定的な制度』とはどのようなものでしょうか。もう少し具体的にご教示いただけますでしょうか」。
武見大臣「まさにこれからの検討課題です。これは、まさに『平素の医療の体制に戻していく』という、そういうプロセスで、我々、今まで過去にこういうパンデミックを経験して、こういう状態に陥ったことはありませんでしたし、それを今度はある意味で収束して、そして、平時の医療の体制に溶け込ませるということも、まだ、今まで十分経験したことではありません。
したがって、そこはこれから慎重にきちんと検討をして決めていくことになりますので、今の時点でまだお答えすることはできません」。
質疑応答の内容など、記者会見の詳細については全編動画を御覧いただきたい。