2023年4月13日、岸田政権による急激な原発回帰政策である「原発GX(グリーントランスフォーメーション)法」に反対するため、「#原発GX法を廃案に! 国会前連続行動に結集を! アクション」が、国会議事堂に臨む衆議院第二議員会館前で行われた。主催は国際環境NGO FoE Japan、原子力規制を監視する市民の会、原子力資料情報室、さようなら原発1000万人アクション、許すな! 憲法改悪・市民連絡会。
なお、この「国会前連続行動」は、4月18日、20日、21日、25日にも、同じ衆議院第二議員会館前(21日のみ原子力規制委員会前)で実施される。
- #原発GX法を廃案に! 国会前連続行動に結集を!アクション(FoE Japan)
いわゆる「原発GX法」のうち、「GX推進法案」は衆議院を通過し、4月14日から参議院で審議が始まった。「GX脱炭素電源法案」(原子力基本法、原子炉等規制法、電気事業法、再処理法、再エネ特措法の改正案5つを束ねたもの)は、3月30日に衆議院本会議で審議入りしている。
「GX推進法案」が「脱炭素」名目の国債発行等による予算創出とGX推進機構という組織づくりを主眼とするのに対し、「GX脱炭素電源法案」は、原発の運転期間延長や、巨額の税金による原子力産業救済、再処理・核燃料サイクルを含む、全面的な原発推進を図るものだ。
4月13日の「アクション」では、初めに、原子力規制を監視する市民の会の阪上武氏の先導で、「原発GX法案廃案!」等のコールを実施。
その後、阪上氏が「原発GX法」の問題点、特に「GX脱炭素電源法案」の「原発の運転期間の延長」の問題を指摘した。4月12日の衆議院経済産業委員会での、立憲民主党・山崎誠議員の質疑により判明した、資源エネルギー庁の職員のメモに、運転期間に関して「安全規制が緩んだように見えないことも大事」と書かれていた件を取り上げた。
阪上氏は「『電気事業法で、運転期間の40年、60年の枠組みは守ります』と言っているが、40年、60年を決める根拠は何もない。だから、今後いくらでも経産省が変えられ、明らかな緩和だ。が、緩和でないように見せかけるだけだということを、そのメモは非常に正しく書いてある」として、法案の根本的問題を厳しく指摘した。
- 衆議院経済産業委員会(衆議院インターネット審議中継、2023年4月12日)
その他、原子力市民委員会の村上正子事務局長、小金井市議会議員の片山かおる氏、経産省前テントひろばの木村雅英氏、グリーンピースジャパンのスタッフ、FoE Japanの満田夏花氏が、それぞれの立場から「原発GX法」の廃案を訴えた。
詳しくは、全編動画を御覧いただきたい。