2023年1月5日、午後1時30分より、東京都千代田区飯田橋の東京ボランティア・市民活動センターにて、ゲノム問題検討会議の主催により、「危機迫る私たちの生活と軍事問題」と題した学習会が開催された。
講師には、市民バイオテクノロジー情報室代表でジャーナリストの天笠啓祐氏、そして、軍学共同反対連絡会事務局長の小寺隆幸氏を迎え、東京大学名誉教授の島薗進氏の司会により進められた。
天笠氏は、「国家安全保障と私たちの暮らし」と題した地震の講演の冒頭、次のように述べた。
天笠氏「戦争になってしまえば、暮らしは何もない。成り立たないということは、もうウクライナの情勢でおわかりいただけると思いますけれども、その前の段階といったら変ですけれども、いわゆる『国家安全保障』で、戦争に向かう段階で私たちは何をしなければならないのか、何ができるのか。
あるいは、私たちの暮らしはどうなるのか、ということは、やっぱり考えていかなければならない大きなテーマだというふうには思っている。
昨年暮れに、『安保3文書』というのが閣議決定されまして、いわゆる『戦争をできる国づくり』というのが本格化したなというのが本当に正直なところでして、これ、なんとかしないといけないなと気持ちばかり焦っておりますけれども…。
それでも、やっぱり、私たちが発言していかなければいけないな、と。どんどん、言っていかなきゃいけないなという感じはいたします」
小寺氏は「科学者が軍事研究に動員される社会は戦争前夜ではないか」と題した講演の中で、現在の日本で『軍産学複合体』に直結する流れが生まれつつあることを指摘し、次のように述べた。
小寺氏「日本の軍事企業は、アメリカの軍事企業の力より弱いので、一気にそこへ行くとは思わないが、やっぱり決して油断はできない」
天笠・小寺両氏の講演の詳細はぜひ全編動画をご視聴ください。