満員御礼・キャンセル待ち続出! 『米国が隠す日本の真実』刊行記念クロストークカフェで、植草氏×川内氏×木村氏×岩上のトークが白熱! 書籍は早くも売り切れ御免! 再入荷のご予約受付中です! 2015.11.24

記事公開日:2015.11.24取材地: テキスト動画独自
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(城石愛麻)

 IWJの城石愛麻(きせきえま)です! 2015年11月19日、東京・麻布で行われた、『米国が隠す日本の真実』刊行記念クロストークカフェは、おかげさまで受付開始からあっという間に満員となり、キャンセル待ちのご予約もたくさんいただきました。

 開場は13時のご案内でしたが、12時半を過ぎた頃から参加者の方々が見え始めました。受付で新刊『米国が隠す日本の真実』をお渡しすると、受け取った方々がとても大事そうに抱えて行く姿が見られました。

■ハイライト

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

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 13時30分、いよいよクロストークカフェが始まりました。トップバッターでマイクを握った鹿児島大学教授の木村朗氏は、「鳩山政権崩壊の原因は普天間移設ではなく、東アジア共同体構想!」と題してお話。鳩山政権が崩壊した当時、マスコミでは盛んに、普天間米軍基地の県外移設に失敗したからだ、と騒がれましたが、木村さんは「そうではない」といいます。「鳩山政権崩壊の背景にあったのは、東アジア共同体構想の提起だった」というのです。

 「ジャパン・ハンドラーズ」として知られる、リチャード・アーミテージ氏とジョセフ・ナイ氏は、『日米同盟vs.中国・北朝鮮』の中で、民主党政権の「東アジア共同体」に強い懸念を示しています。

 「キッシンジャー氏は、以前から、日中両国が和解し、手を組んで一体となり、米国に抵抗してくるというシナリオを恐れています。鳩山氏が胡錦濤国家主席とともに東アジア共同体構想について触れた時、ワシントンでは好意的に受け止められませんでした。実際われわれは、とてもネガティブでした…」

 鳩山政権は、普天間基地の移設を、この「東アジア共同体構想」の一部として、考えていました。つまり、普天間基地の県外移設失敗に失望した国民によって政権を降ろされたと思われている鳩山政権は、実際には、「東アジア共同体構想」を恐れた米国によって、崩壊させられたのです。

 当時政権与党であった民主党に当事者としていた川内博史氏は、これを受け、「鳩山政権のやり方が癇に障ったのを見た外務省などが、忖度をし、鳩山政権の足を引っ張ったのが実態だと思います」とコメントしました。

 次にマイクを握った川内氏は、アメリカの行政文書の中に、辺野古へ移設したあとの米軍基地について、使用目的が書かれたものなど一個もないことを指摘し、「辺野古は日本がアメリカに、『何に使ってもいいですよ』と献上しているようなもの」と断言しました。

▲川内氏が公開した、テニアンからの手紙

 基地の県外移設については、米北マリアナ諸島の知事から当時の鳩山総理に、「基地はテニアンで受け入れますからね」という手紙が送られていたにも関わらず、日本の官僚たちの「米国を怒らせてしまう」というブロックにより、かなわなかったと明かしました。

 「官僚は平気で国民に嘘をつきますから」という川内氏の発言を受け、植草一秀氏は、「けっきょく官僚の行動原理は出世なんです」と呆れ、普天間基地の県外移設を目指した鳩山政権が、「鳩山さんの本当に信頼できるところでないところに、配慮してしまったことは問題でした」述べました。

 鳩山政権で防衛相を務めた北沢俊美氏は、党内で保守色の強い存在でありました。また、岩上さんは、鳩山内閣において、国交大臣と内閣府特命大臣・沖縄担当を拝命した前原誠司氏が、後に、「(鳩山氏には)面従腹背でしたから」などと、臆面もなく公衆の面前で明かしていることを暴いています。このような政治家たちを、大臣に充てたこと自体が、鳩山政権の失敗だったのです。

 政治経済学者の植草一秀氏は、安倍政権が発足した最初の年に「たまたま」円安が進み株価が上がり、また2014年の選挙後に石油価格が大暴落したことで7兆円の財政負担が減ったことは「安倍政権の運の強さ」だったと言い、安倍政権が「実績」として掲げることに疑問を呈しました。

 しかし、「一億総動員」とも言うべき「一億総活躍」については、全国民を安い賃金で働かせる制度であり、医療制度崩壊につながるTPPを推進する安倍政権の「新3本の矢」については、「愚の骨頂」として、切り捨てました。

 これを受けて川内氏は、「新自由主義の側は、官僚機構とマスコミを利用して、大量に宣伝をし、多くの国民のみなさまは信じてしまう」と嘆き、原発再稼動に際して政府が誇る「世界最高水準の審査」が、実は、「(有事の場合には)発電所職員全員で力を合わせて頑張ります、と言えば合格になるんです」とぶっちゃけました。会場からは、「呆れ笑い」が起こりました。

 ラストは、岩上さんでした。岩上さんは、遠い過去を振り返るのではなく、まさにたった今直面している危機について――パリの襲撃事件や、自民党トンデモ改憲草案の問題、マイナンバー法案など、広く、しかし確実に連関しあっている問題――を限られた時間の中で語りました。特に、自民党改憲草案については、みなさんもよくご存知の通り、9条だけにとどまらない基本的人権を制約する草案であることに警鐘を鳴らしました。

 国民の人権を守るには、来夏の参院選で野党勢力が結束できるかどうかにかかっている…はずですが、当の民主党は煮えきりません。

 民主党の体たらくを指摘された川内氏は、「民主党がダメだから、アベさんを選んでしまう」と認めつつ、「とにかく民主党を中心に、野党を結束に向かわせなければならない、と考えているところです」と、党の代表や「第2の自民党」とも言うべき民主党右派議員とは明らかに違う、「闘う姿勢」を見せました。

 クロストークカフェ終了後のサイン会では、参加者の方々が、めったに対面することのない先生たちを前に少し緊張しつつも、サインをもらいながら先生たちと言葉を交わしているのが聴こえてきました。スタッフに「今日はお疲れ様」と声をかけていただいた方もいらっしゃり、スタッフにとっても、めったにお会いすることのできない会員さんや一般の方々と触れ合う良い機会になりました。改めまして、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました! 行けなかった…」という方は、ぜひアーカイブで御覧くださいね。

 ちなみに、この日集まった4人のサインが入った『米国が隠す日本の真実』は、限定販売を始めた直後に売切れとなってしまいました。あまりの速さに、スタッフもびっくりです。お買い上げ、ありがとうございました! また、岩上安身の単独サイン入り、もしくはサインなしの本につきましても、現在、入荷が追いついておらず、ご予約受付の状態です。お手数ですが、ご希望の方は、下記のフォームでご予約ください(入荷日未定のため、お待たせしてしまう場合もございます。ご容赦ください)。

※書籍のご予約はこちらから!
『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』

 「クロストークカフェ、行きたかったんだけど、行けなかった…」という方々も多かったとは思いますが、IWJのイベントはまだまだ続きます! 12月9日には岩上さんがオーガナイザーを務める「69(ロック)の会」、そして12月20日にはIWJの最大イベント「饗宴」が待っています!

 「69(ロック)の会」については、すでに「キャンセル待ち」の受付となりますが、「運にかけてみよう…!」という方は、「キャンセル待ち」でご応募ください。

※「69の会」受付はこちら
「69(ロック)の会」参加申し込みフォーム

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  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    川内博史氏 「原発再稼動に際して政府が誇る「世界最高水準の審査」が、実は、「(有事の場合には)発電所職員全員で力を合わせて頑張ります、と言えば合格になるんです。」 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/275529 … @iwakamiyasumi
    https://twitter.com/55kurosuke/status/668191427600363520

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