「テレビ輝け! 市民ネットワーク」がテレビ朝日HDの株主総会で政治的圧力に対する第三者委員会設置を提案!「一定の手応えは感じた」と前川喜平 共同代表!!~6.27 テレビ輝け! 市民ネットワーク テレビ朝日HD株主総会後の記者会見 2024.6.27

記事公開日:2024.7.12取材地: テキスト動画
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(取材、文・ 浜本信貴)

 2024年6月27日午後1時より、東京都港区のソーシャルスペースアカサカにて、「テレビ輝け! 市民ネットワーク」により、テレビ朝日HD株主総会後の記者会見が開催された。

 「テレビ輝け! 市民ネットワーク」設立の目的と趣旨については、以下の記事を御覧いただきたい。

 6月27日午前10時から、東京都港区にて、株式会社テレビ朝日HDの第84回定時株主総会が行われた。

 総会には7つの議案が提出された。そのうち第1~3号議案は、会社提案だが、第4~7号議案は、会社法にもとづき、「テレビ輝け! 市民ネットワーク」が、4月8日に提出した株主提案である。

 株主提案の内容は、以下の通り。

・第4号議案 政治的な圧力により公正報道が難しい場合に第三者委員会設置・調査・公表する旨定款に定めること

・第5号議案 社内の放送番組審議会で是正困難な報道につき第三者委員会調査を定款に定めること

・第6号議案 放送番組審議会の委員の任期の是正(長期に及ぶ就任者があることに鑑み)

・第7号議案 社外取締役の推薦 前川喜平氏を推薦する

 記者会見では、この株主総会での議事内容について、「テレビ輝け! 市民ネットワーク」共同代表の元文部科学事務次官・前川喜平氏と、事務局の阪口徳雄弁護士、梓澤和幸弁護士、杉浦ひとみ弁護士による報告と解説が行われた。

 前川氏は、株主提案について「一般の株主さんの中からも、かなり拍手が聞こえてまいりまして、一定の手応えは感じた」と述べ、「テレビ朝日HDという会社、そして、テレビ朝日に対しても、一定のメッセージを伝えることができて、我々市民の運動が無視できないものになっているということは、よく伝わっています」と報告した。

 続いて、事務局の杉浦弁護士より、このたびの株主総会の流れについて報告があり、株主提案となった第4~7号議案の議事内容について、同じく事務局の梓澤・阪口両弁護士を交えて解説が行われた。

 株主総会について、杉浦弁護士は次のように総括した。

 「(株主総会が)終わった後で、(他の株主の方々が)会場から出てくる際には、前川さん、(共同代表の)田中さん(江戸文学・文化研究者の法政大学名誉教授・田中優子氏)という著名な方を皆さん御存じなので、寄って来られて、『ありがとうございました』、『賛成しています』、『応援しています』という声をたくさんいただいたんですね。

 やはり、今回、本当に急ぎで、この提案をして戦ったわけですけれども、『一石を投じることができたのかな』というのが私の感想です」。

 また、この記者会見の直前には、テレビ朝日放送番組審議会委員長の見城徹氏と、見城氏が経営する幻冬舎が、オンラインメディア『アーク・タイムズ』のオンライン座談会での発言内容に名誉毀損があったとして、「テレビ輝け! 市民ネットワーク」共同代表の田中優子氏、『アーク・タイムズ』キャスター役の望月衣塑子氏、アーク・タイムズ株式会社に対して民事訴訟を提訴した。

 『アーク・タイムズ』は、元朝日新聞記者の尾形聡彦氏が設立した、YouTubeとポッドキャストを中心に配信する、オンラインのニュースメディア。番組では、編集長の尾形氏とともに、東京新聞記者の望月衣塑子氏がキャスターを務めている。

 この訴訟について、記者から概要の説明を求められ、杉浦弁護士は、以下のように述べた。

 「裁判に関しては、実はあまり問題のあることを発言していないと思うんですね。何でこれを訴えてきたのか、よくわからない。

 何が何を名誉毀損しているのか、あまりはっきりわからないんですが、少なくとも、(訴状では)『アーク・タイムズ』に対して、『名誉を毀損しているので、謝罪広告を出せとか、番組を撤回せよ』とか、田中さんに関しては、損害賠償ということで、お金の請求をされています。

 中身は本当に、まだよくわからない」。

 これに続いて坂口弁護士は、以下のように語った。

 「(この記者会見で)訴状を配りたいとは思ったんですが、田中さんだけなら、堂々と受けて立とうと思うんですが、(座談会だったので)田中さん以外にも訴えられている相被告(あいひこく)の方がいるんです。

 だから、公表するにあたっては、田中さん以外の被告の方とも調整をしなければいけないんです。

 ただ、田中さんには、幻冬舎に対して500万円払えと。(見城氏)個人に対しても、名誉毀損があったから500万円払えと。合計1000万円、田中さんには請求されています。

 これは、我々の会の代表ですから、受けて立ちますよ。

 ただ、相被告の方達と、弁護団をどうするのかとか、調整をしないと。(中略)

 田中さん自身は、(番組の中で)淡々と、株主提案の内容を説明しているだけなんです」。

 会見の最後には、記者として会見に参加していた『アーク・タイムズ』の尾形氏が、「皆さん、もやもやしていると思うので、事実関係だけ説明しておいた方がいいかと思う」と述べ、次のように語った。

 「訴訟は5月23日に提訴されていて、その後、6月7日と、6月18日に、訴状訂正申立書というのが出ていて、非常に複雑になっているんです。私のところに(訴状が)届いたのも、一昨日(6月25日)です。

 そういう状況で、今精査している段階なので、これから申し上げることも、不正確な点があるかもしれませんが、ご容赦いただければと思います。

 基本的に言われているのは、2つの『アーク・タイムズ』の動画について。1本目は4月2日に田中優子さんがお出になったもの。もう一つは、5月12日に、テレ朝元報道部長の西脇亨輔さんが出た回を対象にしています。

 それぞれに対して、幻冬舎と見城氏個人に500万円払えという内容なので、合計2000万円の請求をしているということです。

 何が名誉毀損かということですが、見城徹氏が放送番組審議委員長を長くやり、審議委員を長くやっていると。その見城徹氏の幻冬舎の本を、テレ朝で長々と放映したということを言ったところが名誉毀損だと言ってきています。

 また、『テレビ朝日が大きく変質した』と言ったところも、名誉毀損だと言ってきています」。

 尾形氏は、「この中身は、前川さんや梓澤さんや坂口さんや杉浦さんが、以前から会見で言っていることと同じ」なのに、「記者会見や株主提案に対しては、名誉毀損の提訴をしていなくて、田中さんと望月さんと私と『アーク・タイムズ』の会社に対してだけ、名誉毀損を提訴してきた」と明らかにし、「言論を萎縮させるかのような訴訟に対しては、全面的に争うことを考えている」と表明した。

 記者会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画
(前半)

(後半)

  • 日時 2020年6月27日(木)13:00~
  • 場所 SOCIAL SPACE AKASAKA(ソーシャルスペースアカサカ)(東京都港区)
  • 主催 テレビ輝け!市民ネットワーク

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