自民・泉田裕彦衆議員も「弱いところ(個人事業主)にしわが寄ってしまう」とインボイス制度を問題視!~3.30 インボイス制度の中止を求める税理士の会「国会決起集会」およびフリーランス当事者のオープンマイク街宣 2023.3.30

記事公開日:2023.4.4取材地: テキスト動画
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(取材、文・浜本信貴)

 2023年3月30日正午より、衆議院第一議員会館にて、インボイス制度の中止を求める税理士の会の主催により、「インボイス制度の中止を求める税理士の会『国会決起集会』」が開催された。

 また、集会終了後、インボイス制度を考えるフリーランスの会の主催により、衆議院第二議員会館前にて、「フリーランス当事者のオープンマイク街宣『インボイス止めたいみんなで初スピーチ』」が行われた。

 決起集会には、税理士、議員、そしてフリーランス事業者などのステークホルダー(利害関係者)が参加し、インボイス制度の問題点が提起され、その問題点をどのように克服すればいいのかについて、率直な討論や意見交換が行われた。

 神田どんぶり勘定事務所・代表取締役で税理士の神田知宜(とものり)氏は、自身のYouTube、ツイッター、セミナーなどで、「インボイスボイコット大作戦」と題して「合法的にボイコットできる方法」を提唱していると語った。

 インボイス制度には、与党である自由民主党内からも反対の声が上がっている。

 自民党の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の幹事を務める泉田裕彦衆議院議員は、「このインボイス制度、広げていった時に、やはり一番問題なのは、こういう『弱いところ(個人事業主)にしわが寄ってしまう』ということだと思っています」と述べ、「インボイス制度を入れることによって、廃業が出てしまうということになると、これは何のための制度なのだろうか? という問題意識を持っています」と表明した。

 「インボイス制度の中止を求める税理士の会」呼びかけ人の一人である、元静岡大学・税法学教授の湖東京至(ことう きょうじ)氏は、この日の議論の総括で、現状認識について、次のように語った。

「議員の先生も一生懸命国会の中で戦ってくれているわけですが、どうも私どもの税理士の方が敗北感が強くて、先に行こうという気が全然ない。私は、インボイス制度は必ず、今、で言えば延期できる。

 何しろ与党の中、自民党の中の85人の国会議員が、『延期せよ』という決議文を自民党内で上げているわけで、その他にも、自民党の中で、例えば、税理士である西田昌司参議院議員であるとか、あるいは片山さつき議員だとか、いっぱいインボイスはやめてもらいたい、やめるべきだという意見を持っている方がいるんです。

 ですから、これから、第二弾の『強い戦い』をやっていけると確信を持っております。

 あんまり大きな声で、最初から『延期! 延期!』とは言えません。言えませんけれども、今なら『延期した上で中止!』、こういう方向が出せるのではないかと思っております」

 「国会決起集会」後に行われたフリーランス当事者らによる街宣では、インボイス制度を憂慮する声優の集まり「VOICTION(ボイクション)」設立メンバーの一人である、岡本麻弥氏のリードにあわせ、財務省の方角に向けて、「財務省!! ストップ!インボイス‼」、そして、大手メディアへ向けて「マスコミに声届け‼ ストップ!インボイス‼」のシュプレヒコールが鳴り響いた。

 詳細については、ぜひ全編動画を御覧いただきたい。

■全編動画

  • 日時 2023年3月30日(木)15:00頃~16:00
  • 場所 衆議院第一議員会館前(東京都千代田区)
  • 主催 インボイス制度を考えるフリーランスの会(詳細

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