安倍元総理銃撃事件の映画を「国葬」前日に公開!「悲惨な底抜け状態に置かれている若い世代と対話できるようになろうというのが、山上容疑者を取り上げた本意」~9.26 足立正生監督作品「REVOLUTION+1」上映後のトークイベント 2022.9.26

記事公開日:2022.10.2取材地: テキスト動画
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(取材、文・山内美穂)

 安倍晋三元総理銃撃事件からまもなく2ヶ月半あまり。事件を受け、山上容疑者をモデルにした衝撃の映画が世に放たれた。

 手掛けたのは、時代は違えども、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』『キャタピラー』などで知られる故・若松孝二氏が率いる「若松プロダクション」に所属した経歴を持つ2人の監督、井上淳一氏(57)と、足立正生氏(83)。

 脚本を担当した井上淳一氏は、若松プロで脚本や監督を務めてきたが、近年ではドキュメンタリー映画『誰がために憲法はある』(2019年)が記憶に新しい。

 足立正生氏は、若松プロで数々のピンク映画を手掛けてきたが、1970年代には、元パレスチナ解放人民戦線に参加。その後は日本赤軍に合流し、レバノンで逮捕、3年実刑判決を受けるなど、「革命家」としても有名だ。

 安倍元総理の暗殺事件後、すぐに井上氏が足立氏に連絡。「なぜ、山上容疑者が事件を起こすに至ったか」を映画で表したいと伝え、共同企画で映画化することになったという。撮影は、8月21日にクランクイン、8日間という猛スピードで行なわれた。

 今回の上映作品は、「国葬の日に合わせて上映したい」と、「ラッシュ映像」といわれる特別版(約50分)で緊急上映されている。年末には完成版が公開予定だという。

 作品情報と上映情報は、以下で確認できる。

 9月26日(月)のロフトプラスワン(新宿)を皮切りに、翌日の27日(火)国葬当日には渋谷ロフト9で上映。その後は全国のミニシアターで上映が決定しているが、すでにネット上では問題作だとして、上映中止に追い込まれるなどの事態にも及んでいる。

 なぜ、この国葬の直前に映画化を急いだのか。賛否両論の反応が起きているなか、IWJ記者は26日、製作陣とゲストによる新宿のロフトプラスワンでのトークイベントを取材した。

 チケットの発売後、即完売だったという会場には、150名もの来場者が駆け付けた。

 上映後のトークライブでは、井上氏、足立氏のほか、東京都立大学教授の社会学者・宮台真司氏、ミュージシャンのダースレイダー氏らが登壇。冒頭、宮台氏がこの作品ができ上がった背景について、考察を語った。

■全編動画

  • 日時 2022年9月26日(月)19:00~
  • 場所 LOFT/PLUS ONE(東京都新宿区)
  • 内容・出演者など詳細 LOFT/PLUS ONE サイト内告知

(…会員ページにつづく)

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