2021年9月14日、東京・千代田区の衆議院第一議員会館で、沖縄辺野古新基地の埋め立てに沖縄戦戦没者の遺骨が眠る土砂が使われる可能性があることに抗議し、中止を求める集会が開催された。
集会では、第二次大戦で戦死した戦没者の遺骨収集について、DNA鑑定、並びに安定同位体検査を実施して、遺骨を特定することなどを求めた。
遺骨収集ボランティア、戦死者遺族、宗教者らによって執り行われた。あわせて厚生労働省、防衛省、外務省の担当者らが出席した。
集会で、具志堅隆松・沖縄戦戦没者遺骨収集ボランティア・ガマフヤー代表は、沖縄辺野古新基地の埋め立てを計画・指示している防衛省担当者に、自ら遺骨収集をし終えた土から出てくる骨片を示しながら以下のように述べた。
「旧日本軍というのは、戦友であり先輩」、「戦友を殺した旧敵軍であるアメリカ軍の基地を作ってあげるために、戦友の遺骨を埋め立てに使おうとしている」。
具志堅氏は、防衛省のたてた計画は「戦友に対する裏切り」「遺族と国民に対する裏切り」だ、と述べて、国の責任において、計画を中止するよう求めた。
集会の最後に宗教者らが、「戦没者の遺骨が含まれる土砂を辺野古新基地に使ってはならない」とする署名33,000筆を、また戦没者遺族らが、戦没者のDNA鑑定および安定同位体検査集団鑑定の申請書を厚生労働省に手渡した。